いつの間にかもう9月なのだなあ。
今朝起きたらまだ暗かったのでゾッとした。これからもっと、夜明けが遅くなるのか~やだなあ。
店長に借りてた本読み終わった。
松本清張の初期の傑作「球形の荒野」(上・下)
清張先生の生誕百年(2009年)を記念して刊行されたシリーズなので装丁がオシャレ。
時代は戦後17年くらいの設定で、第二次大戦中に外交官として中立国に赴任しそのまま亡くなったはずの野上顕一郎という男のくせのある文字を、姪の節子が奈良の寺の芳名張に見つける。名前は別人だが、絶対にその文字は叔父のものだと確信する。
そして節子の夫の亮一、従妹(野上顕一郎の娘)の久美子、その母(未亡人)の孝子、久美子の交際相手の添田等々がなんやかんやあって、大団円をむかえる話だった。
相当昔の話なので交通網も情報網もいまとは比べようもなく、すべてのものの数が少なく、個人情報についてもゆるゆるで、いまではなかなか推理小説としては説得力もないと思うんだけどそれが古い小説の面白みでもあるよね。
久美子と添田なんて結婚するとかいうような仲なのにふたりきりで出かけたことすらないとか、電話も交換手に頼んでかけてもらうような時代で、問い合わせをしても返事までに2~3日かかったりとか、時間の流れがのんびりしてるんだけど、最後の50ページくらいの緊張感といったらなかった。なんかいろいろ面白かった。
去年ドラマでやったみたいだけど、やっぱり再現するのは難しいんじゃないかなあ(観てないけど)。
けっこう昔(1975年)に映画化されたみたいなのでそれ観てみたいな。島田陽子演ずる久美子なんてさぞかし美しかろう。
最後のほうでタイトルの意味が明かされるけど、なんかこう・・・やるせない話よ。
今朝起きたらまだ暗かったのでゾッとした。これからもっと、夜明けが遅くなるのか~やだなあ。
店長に借りてた本読み終わった。
松本清張の初期の傑作「球形の荒野」(上・下)
清張先生の生誕百年(2009年)を記念して刊行されたシリーズなので装丁がオシャレ。
時代は戦後17年くらいの設定で、第二次大戦中に外交官として中立国に赴任しそのまま亡くなったはずの野上顕一郎という男のくせのある文字を、姪の節子が奈良の寺の芳名張に見つける。名前は別人だが、絶対にその文字は叔父のものだと確信する。
そして節子の夫の亮一、従妹(野上顕一郎の娘)の久美子、その母(未亡人)の孝子、久美子の交際相手の添田等々がなんやかんやあって、大団円をむかえる話だった。
相当昔の話なので交通網も情報網もいまとは比べようもなく、すべてのものの数が少なく、個人情報についてもゆるゆるで、いまではなかなか推理小説としては説得力もないと思うんだけどそれが古い小説の面白みでもあるよね。
久美子と添田なんて結婚するとかいうような仲なのにふたりきりで出かけたことすらないとか、電話も交換手に頼んでかけてもらうような時代で、問い合わせをしても返事までに2~3日かかったりとか、時間の流れがのんびりしてるんだけど、最後の50ページくらいの緊張感といったらなかった。なんかいろいろ面白かった。
去年ドラマでやったみたいだけど、やっぱり再現するのは難しいんじゃないかなあ(観てないけど)。
けっこう昔(1975年)に映画化されたみたいなのでそれ観てみたいな。島田陽子演ずる久美子なんてさぞかし美しかろう。
最後のほうでタイトルの意味が明かされるけど、なんかこう・・・やるせない話よ。