散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

秋の散歩三文の徳

2009-10-25 04:18:01 | 自然観察
今日は穏やかな秋晴れだったのでベンラート城の庭を歩いてみることにした。
(ロココから新古典主義へ移り変わる建築様式のこの城は選帝侯カール・テオドアの離宮。)
久しぶりに暖かな明るい日であった為か何処も散歩者が多い。
あて無く歩いていると歩くつま先に丸い物が転がっていた。
実を拾って鼻先に持ってゆくとよい香りがする。
辺りを見ると枳殻の木が生えていて驚くほど沢山の実をつけていた。
珍しいので幾つか拾ってポケットに放り込む。

少し先に行くと覚えある匂いが鼻腔を刺激する。
見上げるとやはり公孫樹の木が立っていたのだ。
何枚か(!)具合よくビニール袋を用意してあったので拾わない手は無い。
このところ銀杏の実る木を何本も見つけている。意外にも結構あるものだ。

匂いに導かれながら秋の散歩は続く。

















ついでに植物園にも足を伸ばした。
植物園の入り口にクサギが一本植えられていて可愛らしい実が日差しを受けて光っていた。
今まで何度もその脇を通り過ぎていたのだが実を見るまでクサギだとは気が付かずにいた。
臭木の実で布を染めると美しい薄青が現れるというので一度試してみたいと願っていたものだ。
種を蒔いてみようかなと思い数粒失敬してきたが、上手く発芽するだろうか?

葉を触ると臭いということから臭木という名前を貰ったそうだが、花は良い香りがするらしいし、万が一上手くいったらこの実で色遊びができるかもしれない。

いずれにせよ気の長いはなしではあるのだけれども。





今日から冬時間になった。