散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

久しぶりの散歩

2011-02-13 15:07:08 | 思考錯誤























久しぶりに散歩らしい散歩をした。
Alnus glutinosa セイヨウヤマハンノキの花が金鎖のようにたれて美しい。
他に咲く花の無い今時分には豪華な模様だ。
もっとも花粉アレルギーを持っている人たちはセイヨウヤマハンノキやへ―ゼルナッツのおかげで
そろそろ苦しそうなのだけれども、私は幸いまだ花粉アレルギーが無いので”ああ、美しい”などと
のんびりしていることが出来る。
そろそろArumの葉も地面から伸び上がって、地面の中で生命がぐんぐん動き始めているのを感じながら歩いた。
鳥たちも春が近づいていることを歌っているようだ。
あちこちで啄木鳥がカタカタカタと音を立てている。そろそろ求愛のサインだろうか?
ところで啄木鳥があんなに激しく木をつついてなぜ脳震盪を起こさないのかと不思議に思っていたら、
スポンジ様で取り分け厚い頭蓋骨が脳を保護している事とくちばしの付け根の筋肉が発達して衝撃を緩和出来るということだった。
そのうえ目が飛び出さぬようつつく瞬間目を瞑るというから良く出来ている。
ある一角では細い木の幹に茸が沢山生えているので見るとキクラゲだった。
触ると水分をたっぷり含んでいてプルプルとやわらかい手触りだ。
採って帰ろうかとも思ったが、今回は写真を撮るだけにした。
なんとなく初収穫という感じがしてこんなに他愛ないことだけれどうれしい。

後でふくらはぎが痛くなったが久しぶりに散歩を楽しんだ。




昨日の新聞にエジプトの群集が靴を脱いで天に突き上げている写真があった。
一体なぜ靴を掲げているのか不思議に思って記事を読むと、彼の地では靴の底は
汚れた道を歩くもので不浄であり靴を脱いで相手に放り投げる行為はイコール
侮辱を意味するのだそうだ。
それはムバラクの悪政にぎりぎり耐えてやりきれなくなった民衆の気持ちだった。