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ブクログより
表紙の原さんは、珍しく髪をアップに結い上げて、胸元の開いたドレスらしい物を着ている。
映画のワンカットだろうか。普段の清楚なイメージとはちょっと違う。あまり似合っていない。(と私は思う)
内容は、いつものように出演した映画が年代順にワンカットと共に解説文が添えられている。
このうちの何本現在視聴できるのだろう。私はほんの数本の原さんしか知らない。よって私のなかの原さんのイメージは、小津監督の「紀子さん」なのだけれど、たぶん実際の原さんに近い物だと今回確信した。
後の方に珍しく、インタビューというか、対談が載っていてその受け答えは、控えめで、おとなしくまさしく「紀子さん」そのもの。
しかしその当時の世の男性陣の関心は原さんの結婚について。全ての人の話題の中心である。いいかげん原さんもうんざりするだろうに、あくまで控えめに、少し上目遣いで(たぶん・・写真は無いので)丁寧に答えている。今なら完全にセクハラ。
引退されて50年あまりになろうというのに、まだこういう書籍が出版されるという(そうして手に取る人々がいる)なんとも魅力的な女優さんなのだ。
原 節子 / キネマ旬報社
★★★★☆
スクリーン一杯に漂う柔らかな品の良さ。
引退してから姿を見せなかったのも潔くていい。
いつまでも語り継がれるんだろなあ、と思います。
いくら美しい方でも、年を重ねるにつれ、
衰えや、変化は隠せませんもの。
ファンの中には、いつまでも輝いていた頃の自分を
残しておきたい・・・
プロ根性ですわねぇ。