このブログの更新、しばらく更新が途切れました。書くべき内容がないわけではないのですが、書く時間がとれなかったことと、体調があまり思わしくなかったことが理由です。
さて、橋下大阪府知事と大阪維新の会が出した「教育基本条例案」については、ここへきて、いろんなところから批判・反対の声があがりはじめました。
たとえば、雑誌『新潮45』が2011年11月号で「『最も危険な政治家』橋下徹研究」という特集を組んだり、あるいは、大阪の地方自治を考える会が『「仮面の騎士」橋下徹』(講談社、2011年10月)を出版したりと、主に「紙」を使ったメディアが橋下知事批判の主張をしはじめています。
また、私のところに入った連絡では、あす10月22日(土)14~16時、大阪市立西区民センターで、異議あり!「大阪府教育基本条例案」100人委員会の主催で、「教育シンポジウム・『大阪府教育基本条例』で大阪の教育は良くなるのでしょうか?」が開催されるとのことです。
日本ペンクラブも9月26日付けで、「私たちは大阪府教育・職員基本条例案に反対します」という声明を出しました。
これらの動きが盛り上がってきたことは、きっと、先月の大阪府教委が教育基本条例案に反対の意思表示をしたり、あるいは、大東市で大阪維新の会の「君が代」条例に反対する集会が開かれたりしたことが、新聞記事やテレビなどで取り上げられはじめたこととも関係しているのでしょう。
そして、新聞やテレビ、雑誌等々、さまざまなメディアで橋下知事や大阪維新の会に対して批判的なコメントがではじめたということは、「メディア仕掛け」で世論の自分たちへの支持を集め、それをてこに諸改革を推し進めようとする橋下府政の手法が、徐々に通用しなくなってきた、ということの表れでもあるでしょう。
個人的には、いま、橋下大阪府政の下でのさまざまな教育改革構想について、さまざまな立場の人たちが疑問を感じたり、批判・反対の意思表示をしはじめていることを、とてもうれしく思います。
と同時に、「見るべきポイントをおさえていれば、もっと早く気づくこともできたかもしれないよ」「もっと早くから、これはおかしいと、言うことができたかもしれないよ」とも思います。そのこともあわせて、ここで書き添えておきます。
今の橋下府政の「メディア仕掛け」の手法が、かつて数年前、あの青少年会館条例を廃止したときの大阪市の「改革」の頃と似たような手法である。そのことに気づけば、「ほんとうはもっと早い時期から、これはおかしい、ということができたのではないか?」と、少なくとも私などは思ってしまうのです。