できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

「大阪市解体・特別区設置」構想については子どもにも説明し、意見を聴いてほしい

2019-11-24 10:08:04 | 国際・政治

このブログを見ているみなさまにおたずねというか、お願いです。

これから書くことは、昨夜、フェイスブックにも書きこんだことでもあるのですが。

大阪市内で子どもに関する活動に取り組む方や学校の教職員の方で、例の大阪市解体・特別区設置構想(いわゆる都構想)に関して、この間、子どもたちの意見を聴いておられる方がどれだけいますか? (もしかしたら、こういう話、今の大阪市内の学校は動きづらいかもしれませんが…)

もしも「まだ、やってない」ということでしたら、今後「二度目の住民投票」を前にして、子どもの意見表明権や参加・参画の観点から、ぜひ、この切り口で活動に取り組んでください。

本来であれば私がやればいいんでしょうけど…。

残念ながら、いろんなことに手をとられていて、大阪の街中で暮らす子どもたちのそばに行って、実際に話をすることができません。また、たとえ時間がとれてそういう活動ができたとしても、私一人では、いまある24区すべてをまわって…ということは不可能です。

大阪市解体・特別区設置に伴うさまざまな不利益、不都合は、おそらく、年を追うごとに街中に現れてくるでしょう。また、その不利益、不都合を真正面からかぶって、苦労をすることになるのは、まさに「未来世代」の子どもたちです。

そういう子どもたちに対して、いま、おとなたちが大阪市解体・特別区設置というかたちで何をやろうとしているのか、できる限りの情報を伝え、子どもたち自身の意見を聴いて、その意見も今後の動きのなかに反映させていく。そういう作業が、子どもの権利条約の「意見表明権」の趣旨に即しても必要不可欠かな、と思います。

なので…。もしも大阪市内で子どもに関する活動に取り組んでおられる方で、こういう取り組みを「やってみよう」と思われる方、ぜひとも取り組んでいただければ幸いです。場合によれば、子ども向けに「模擬住民投票」なんてやってみることも「あり」かもしれませんね。(大阪市内の学校ではそういうこと、やりづらいかもしれませんが、やってみる値打ちはあるかと思います。)

また、身近なところで子どもたちが「大阪都構想って、なんやねん?」という疑問を発していたり、あるいは「都構想ってやめたほうがいいわな~」とつぶやいていたら、ぜひともそういう声を拾って、大阪のおとな社会に向けて発信していただければと願っています。もちろん「都構想って、ええなあ」と思う子どもも居れば、そういう声も拾ってください。できるだけ「フェア」な動きとしてやっていただければ幸いです。

ということで、まずは私からのおたずねというか、お願いでした。


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今日(11月24日)のプリキュアを見ました。今回は保護者層向けの物語かな?

2019-11-24 10:02:25 | プリキュア話

先ほど今日のプリキュアを見ました。さっそくコメントをしておきます。

いよいよ今年のプリキュアも、残り数回。1年間のプリキュアたちの成長をふりかえりつつ、今年の物語の謎解きをして、1月の敵との最終決戦までどう話をもっていくのか、という局面に至りました。

今回放送分はまどか(キュアセレーネ)を中心にしながら話を組み立てることで、「もうすぐ、今年の物語がおわりますよ~」ということをいろんな意味で暗示する、そういう回になったように思いました。

また、今回放送分はどちらかというと、プリキュアを見ている保護者層向けの物語かと。親の言うことを聴いて育ってきた子どもが、いつか自分の意志で物事を考え、動きたがるようになる。それって「成長」なんだということ。また、その「成長」のプロセスには、親以上に、同じ年頃の仲間との出会いが大事なんだということ。そういうメッセージを今回、ストーリーのなかにちりばめていたように思いました。

では、以下、いつもどおりにストーリー展開をふりかえっておきましょう。

○出だしは前回放送分からの話のつづきです。ララ(キュアミルキー)が異星人ではなく、自分の仲間であることを強く父に主張したまどか(キュアセレーネ)は、その後、父が話をしようとしないことに不安を抱きます。前にも書いたとおり、まどかの父は宇宙人対策(=宇宙人追放)を担当する政府高官です。

○生徒会長の新旧引継ぎ(=ここで新しい会長からの「プリキュアは引き継げません」的な小ネタ話を挟んでくるのですが。これも前回放送分からの続きです)を無事に終えた夜、その不安を、まどかは直接、父にぶつけます。「ララのことをなぜ聴かないのか?」と問うまどかに対して、父は「宇宙人対策を立派にやりとげて出世しようと思ったが、裏目に出た。政府の役人として、自分は言われたとおりに動く。まどかも、何もかも私に任せればいい。ロンドンへの留学の準備はどうするのか? 仲間との関係もこれでおしまいになる」と語ります。ここで、今年の物語ももうすぐおしまい(=プリキュアたちはいずれバラバラになる)だということ、父はまどかを思うように育てたかったこと、この2つのことが明らかになります。

○その後、まどかは他のプリキュアたちとドーナツを食べながら、河原で話をします。そのときに同級生のエレナ(キュアソレイユ)に対して、まどかは「私はどうすべきか。父の言うとおりにすべきなのか。私は月みたいな存在で、自分では輝けない」と語ります。エレナは「まどかの笑顔はまぶしい。プリキュアになるまで、そんなことに気付かなかった」と。まどかとエレナは、ひかる(キュアスター)たちと出会って、みんなのおかげで笑顔になったことを確認します。そしてエレナはまどかに、「誰のそばにいるときの自分が一番の笑顔なのか。それでこれからのことを考えたら?」という話をします。このことが、今回放送分のラストにもつながってきます。

○一方、今回はガルオウガが敵として出撃してきます。ガルオウガは敵のボス・ダークネストのパワーを借りて、速さが増しています。ドーナツを食べていたプリキュアたちも変身して、すぐに応戦しますが、やられる一方です。そんななか、妖精フワがガルオウガに体当たりしようとします。それを見て、変身後のキュアセレーネが「フワは私が守る」と言って、ここからガルオウガ対キュアセレーネの1対1の対決場面になります。

○ここでふと気付いたのですが、ガルオウガはどうも、キュアセレーネ=まどかにとって「対決すべき敵」であるとともに、「ホンネでぶつかりたい父親の代わり」でもあったようです。というのも、ガルオウガは「宇宙を支配するダークネストのために我が身をすべて捧げてきた。自分を捨てる覚悟のないものになにができるか。自分は自分を捨てて大きな力を得たのだ、自分など必要ない」とキュアセレーネに語るからです。このガルオウガの言うことは、出世のために自分の意志を脇においたまどかの父と、相似形です。そして、ガルオウガは強力なパワーでキュアセレーネを追いつめます。

○ただ、何度もガルオウガに倒されながらも、それでもキュアセレーネは立ちあがってくる。「なぜ立とうとする? ひとりで何ができる?」 そういうガルオウガに対して、キュアセレーネは「みんなと出会うまでは分からなかった。でも、今はわかる。みんなといっしょに居たい、笑顔でいたい。自分に嘘はつきたくない」ときっぱりと言います。ここで、キュアセレーネにトゥインクルイマジネーションの力が目覚めます。そして「お前たちには未来はない」というガルオウガに対して、「私は、自分で自分の未来を決めます!」と言い返すキュアセレーネ。ここから先は、目覚めたトゥインクルイマジネーションの力をつかって、5人のプリキュア+フワの合体技をつかって、ガルオウガを追い払うわけですね。

○ガルオウガが去って行ったときに、さりげなくキュアソレイユ(=エレナですが)がキュアセレーネに「かがやいてるって」と一言いいます。「誰のそばにいるときの自分が輝いているか、それを考えたら?」という話は、ここにつながるわけです。

○ラストのシーンですが、まどかは父に対して、「これからもひかるたちと交流していく。いままで自分は何もわかっていないから、父の言うことに従ってきた。でも、自分でこれからは見つけたい。留学をどうするかも自分で考える。みんなと出会って知ったことがたくさんある。それもお父様のおかげ」ときっぱり伝えます。ガルオウガとの対決で、何かまどか(=キュアセレーネ)はふっきれたようです。そういうまどかを見て、父は戸惑うわけですが…。でも、まどかの母は「すっかり大きくなって。これって、誤りではないわ。成長っていうのよ」と、まどかの父に語りかけます。ここで今回の放送分はおわりです。・・・とまぁ、こんな感じで、保護者層向けに「子どもの自立ってこんなこと」というメッセージを伝える内容になっていたわけですね。

○なお、次回はエレナの進路の問題ですね。まどかとドーナツ食べながら話すときに、「実は自分も進路のこと、決めていない」と言ってましたので。

○それから、あらためて今回気づきましたが…。もしかしたら、ガルオウガ対キュアセレーネ(親からの自立)、アイワーン対キュアコスモ(敵対していた人々との許しと和解)、カッパード対キュアミルキー(文化の異なる人々のなかで自分らしく生きること)、テンジョウ対キュアソレイユ(悲しみの向こうにある笑顔)という感じで、個々のプリキュアが乗り越えていくべき自分の課題と、それぞれの敵とが対応しているのではないかと。だとすると、敵のボス・ダークネスト対キュアスターはいったい、どういう課題が対応しているのでしょうか? そこにふと、疑問が出ました。


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