できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

卒業式おわりました&しばらくはこの「ブログ」からの情報発信をメインにします。

2020-03-21 21:32:45 | 悩み

おかげさまで昨日(3月20日)、私の勤務校・京都精華大学の卒業式・学位記授与式が無事におわりました。

もちろん、この新型コロナウイルス感染症への対策として、「全体での式典は取りやめ」「例年のゼミ・専攻単位での学位記授与のみ実施」「学位記授与後はすぐに解散、毎年恒例の茶話会等は行わない」というかたちにはなったのですが。

でもまあ、こじんまりと人文学部のゼミ単位で、担当教員から卒業する4回生ひとりひとりに学位記を手渡し、やさしく声をかけて、「これで卒業だよね~」ということをお互いに確認できたので、私としては「よかった」のではないかと思っています。

さて、ここからが本題の話です。

表題にも書いたとおり、当分のあいだ、私からの情報発信のメインは、この「ブログ」にします。ツイッターやフェイスブックも使っているのですが、そちらへの接触はできるだけ控えたいと思います。

実は卒業式をなんとか無事に乗り切ったわけですが・・・。

個人的にはここ数日、なんか頭痛がひどくて困ってました。

それも、アタマがきゅ~っと締め付けられるような感じで痛くなっては、またしばらくするとマシになる。でも、時間を置いたらまた痛くなる・・・というのをくり返してる感じだったのです。

「なんか、もしかしたら、アタマのなかで悪い病気とかでてるんやないか・・・」

そんな心配がよぎったので、卒業式の前日、急遽思い立って、かかりつけの病院へ朝から出かけました。

一応、アタマだけでなく、持病のことも含めてひととおり検査してもらって、たいしたことがなく、「まあ、緊張性の頭痛でしょう」と言われて、ほっと一息。頭痛をやわらげる薬をもらって、それを飲んで卒業式前日・当日をなんとか、気分よく乗り切りました。やっぱり学生たちをニコニコしながら送り出したかったので・・・。

その上で今日なんですが、「少なくとも昼間はできるだけパソコンに向かわず、ケータイにさわらず、ましてやツイッターやフェイスブックなどのSNSにも触れずに、一日、できるだけゆるゆる、ゴロゴロとすごす」というかたちで、夕方まで過ごしてみました。すると、アタマも目も、首も肩も、すごく楽。

ところが、それで安心してしまって、夜に入ってから再びパソコンに向かうと、「あちゃ~」と思うくらい、またアタマが痛くなってきました。

やはり、どうも目の疲れや心理的なストレスが、この頭痛に何かからんでいるような気がしてきました。

そこで当面、「ひとまずできるだけパソコンやケータイ、SNSから離れる時間をキープして、目とアタマと心をできるだけ休めよう」と。

でもまぁ、そうすると言いたいこと、考えていることはいろいろとたまってくるので、当面は情報発信の窓口をこの「ブログ」に絞り込んでおこうと。

このように考えた次第です。

正直なところ、この3月に入ってからの新型コロナウイルス感染症関連の情報をSNSなどで連日、追いかけていますと・・・。なんか、気持ちが滅入りそうになりますよね。ウイルスに呼吸器やられる前に、自分のメンタルがボロボロになってしまいそうな気までしてきます。

それこそ、たとえば、いまの感染症対策の専門家たちの言っていること、政府や自治体の対応、これらに対する人々の反応等々をSNS上で見ていると、「なんか、いろんな人々のマイナスのエネルギーや感情が増幅しあって、余計におぞましい何かをつくっているような気がしてきた」感もあります。

それこそ他国での混迷を極める対応状況や、日本での「医療崩壊の危機」を含めて、連日「こんな危険性が」「あんなリスクが」とは何かと語られるわけですが・・・。他方で「いったい、私らがどうすれば『少しは安心して暮らせるようになる』のか」については、せいぜい「こまめな手洗い、手指の消毒」や「不要不急の外出は避けて」くらいの話しかでてこない。しかも「いつまで手洗い、手指の消毒を続けたらええのか?」や「不要不急の外出を自粛するのはいつまで?」なんてことが、いくらネットに接触していても伝わってこない。ウイルス感染拡大の状況がなかなか専門家にも読めないし、政府や自治体にも対応の手掛かりがないから、「こうすべきだ」とはなかなか言いづらい面もあるとは思うんです。でもねぇ「私らの生活、この先、どうなっていくのやら? いつまで辛抱すればいいのやら?」ですよ。この「見通しがたたない」というのは、ほんとうにストレスがたまります。

あるいは「惨事便乗型教育改革」ではないのですが、子どもたちの全国一斉の臨時休校や、大学等の長期間の休講こそ「チャンス」とばかりに、たとえばここへきてICT教育推進派といいますか、ネット環境をつかった遠隔授業や教材の一斉配信などを積極的に進めようと思う人たちが現れていますよね。私みたいに直接、人と人とが対面してかかわることを大事にしたり、直接的な体験のなかでの学び(日々の生活を含む)ことに関心をもったり、あるいは本を中心とした活字文化に親しむことを大事にしてきた者としては、「ICT教育がいらんとまでは言いたくないけど、でもねぇ、なんだかな~この動き。ほんと、火事場泥棒みたいでいやだな~」って思ってしまうんですよね。こちらはこちらで、SNSでいろいろとそういう動きに触れるたびに、やはりストレスがたまります。

まあ、そんなわけで・・・。新型コロナウイルス感染症への対応のことで、何かといろいろと気になってSNSを見てしまうけど、それがかえって自分の心身にストレスがかかり、ひどい頭痛になってしまうくらいなら、「もういっそ、しばらくのあいだ、なるべくSNSに触れるのは控えておこう」「その分、家や大学(研究室)でゆるゆると、本読んで過ごそう」と。そう思った次第です。

ということで、当分のあいだは自分の心身の健康を保持するためにも、家や大学(研究室)でできるだけ本や論文を読んだり、あるいは直接対面で接触可能な人とのつながりを大事にしながら、主にこの「ブログ」をメインに情報発信を続けていこうと思います。その分、ツイッターやフェイスブック等のSNSには、できるだけ触れないようにしていこうと思います。

そして、言いたいこと・考えたいことは「ブログ」中心に発信していくこと。また、この間にもしもパソコンに向かう余裕ができたら、短い論文やエッセーを何本か書いていくこと。そこに徹しようかな、と思います。今のSNSの状況を考えると、少なくとも自分にとっては「活字の世界」メインで生活しているほうが、心身ともに楽なように思いますので。

ということで、「あれ、最近、ツイッターとかフェイスブックでもの言わなくなったな~」と思われるかもしれませんが、事情は以上のとおりですので、お察しくださいませ。

<画像は卒業式の看板と、家に持ち帰ったフラワーバスケットです。卒業式のときに毎年、研究室に花を飾っているのですが、例年はそのまま入学式まで部屋に置いています。でも、入学式もどうなるかわからないので・・・。今年はもって帰ってきました。>

 

 

 

 

 


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