「臨時休校」期間中の教員たちへ ~このピンチを私たちの子ども観の転換を図るチャンスにする~
先週から知り合いの教員たちの「陣中見舞い」を兼ねて、近畿圏の臨時休校中の各地域のフィールドワークをはじめました。といっても、自宅のある西宮市内の学校を見たり、滋賀県内の学校に伺ったり・・・という感じで、まだ2校だけなんですけどね。
ただそれでも、やはりツイッターやフェイスブックといったSNSだとか、あるいはネット配信されているニュースやテレビの情報番組などからでは伝わらないことが、「現場」を見るといろいろとわかってきますね。
特に今週は臨時休校期間も3週目に入ってきて、いろんな変化が「現場」に現れ始めているように思います。
ちょっと簡単にまとめておきますと・・・(というか、ツイッターでつぶやいたことの転載ですが)。
(1)この間の「フィールドワーク」から抱いた印象では・・・。このたびの臨時休校で、もともと目の前の子どもにしなやかに対応してきた学校や地域は、やはりしなやかな対応をする傾向。でも「上からの指示」とか「規則を杓子定規に」的な対応してきた学校や地域は、やっぱりその傾向が出るようですね。
(2)あと臨時休校3週目に入って、小学生のなかには宿題も終わったしテレビもゲームも飽きたし、「ひまや~」と思ったり、「そろそろ友だちと遊びたい」「なんかちがうことしたい」という子どもがでてきたように思いました。こういう子どもたちに「しなやかに」対応できる学校や地域が求められているかと。
今の時点で「現場」を見て、私が感じたことは、この2点に絞られますね。
ちなみに、(2)のような「ひまや~」と思う子どもたちに対して、たとえば、おとなが先回りしてデジタル配信の教材を与えたりするのは、やめてほしいなぁって思います。子どもの側が「ネットで面白いもの見たいのだけど、なんか、ない?」とでも言ってくれば別ですが・・・。
「この機会に、子ども自身がまわりの子どもやおとなと相談しながら、一日の自分の過ごし方を、自分で決めてみる」
このたびの臨時休校の期間を、子どもたちがそういう経験のできる機会にしてほしいな、と思います。
でも、実はこの話、私の思いつきではなくて、今日のフィールドワークのときに出会った学童保育の職員さんや小学校の教員が、このことを言っていたんですよね。先ほど(1)で書いた「もともと目の前の子どもに対してしなやかに対応してきた学校や地域」という話は、ここにつながる次第です。