おかげさまで、おととい土曜日(4月19日)、無事に剣太の会in京都、おわりました。
当日はうちの学生や地元近畿圏の方だけでなく、関東や九州、広島など、遠方からの参加者がたくさんおられました。全部で80人を越える方が参加されたとのことで、「過去の剣太の会のなかでは最高の人数」と、剣太の会の方が言っておられました。
この場をお借りして、ご参加いただいたみなさんに、心からお礼申し上げます。
また、下記のとおり、MSN産経ニュースがさっそく、当日の様子を配信しています。これを紹介しておきます。
学校内の事故防止策議論、京都精華大、遺族ら府内で初開催
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140420/kyt14042002010002-n1.htm
そして、当日の講演で私が話をしたことの要点を、フェイスブックで以下のとおりまとめましたので、転載します。
(日曜日、4月20日に書いたので、剣太の会があった19日の事は「昨日」と書いています)
<以下、転載部分>
昨日の剣太の会のこと、さっそくMSN産経ニュースが配信していますね。
私は昨日、「問われているのは専門家、学問、大学」ということばで、自分の講演の最後を締めくくりました。
マスメディアでもさかんに取り上げられるようになってきましたが、学校で子どもが亡くなるような事故・事件は、悲しいかな、いろんなところで起きています。
でも、これから各学校の教員になる人が、教員免許を取る際に、「学校における子どもの安全」について、体系的に学ぶ機会はほとんどありません。
そもそも教育職員免許法や関係諸法令のなかに、「学校安全」ということは、私の知る限り、どの教職員も学ぶべきこととして、今のところは位置づいていません。せいぜい「学校保健」のなかの一領域として、たとえば中学校・高校の保健体育や保健、養護教諭の免許取得予定者が学ぶべき内容になっている程度かと思います。
ついでにいうと、文科省の組織形態も、この現状に対応しています。それこそ、私がこのたび呼ばれることになった文科省の「学校事故対応」に関する有識者会議は、スポーツ・青少年局の学校安全・学校保健を担当する部署の所管。初等中等教育局からははずれています。
でも、学校における子どもの安全は、本来、校種・職種や教科などの枠を越えて、あらゆる教職員が考えていかなければならないことのはずです。
いままで学校の教員は、それこそ、子どもたちにいかにして各教科の学習をさせるか、ということについては、一定の資質が持てるように大学等で養成されてきたかもしれません。ですが、「子どもたちの安全を守る」という観点からは、はたしてどこまで養成されてきたのか。私の知る限りでは、たいへん、心もとない現状があります。
この現状をどうにかして、変えていかなければいけません。
だから、私は学校現場の教員の在り方が問われているだけでなく、そうした教員を送り出してきた私たち大学関係者の側も問われている・・・という風に、この頃、学校事故・事件のことを考えています。昨日は、そんな話をしました。
当日はうちの学生や地元近畿圏の方だけでなく、関東や九州、広島など、遠方からの参加者がたくさんおられました。全部で80人を越える方が参加されたとのことで、「過去の剣太の会のなかでは最高の人数」と、剣太の会の方が言っておられました。
この場をお借りして、ご参加いただいたみなさんに、心からお礼申し上げます。
また、下記のとおり、MSN産経ニュースがさっそく、当日の様子を配信しています。これを紹介しておきます。
学校内の事故防止策議論、京都精華大、遺族ら府内で初開催
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140420/kyt14042002010002-n1.htm
そして、当日の講演で私が話をしたことの要点を、フェイスブックで以下のとおりまとめましたので、転載します。
(日曜日、4月20日に書いたので、剣太の会があった19日の事は「昨日」と書いています)
<以下、転載部分>
昨日の剣太の会のこと、さっそくMSN産経ニュースが配信していますね。
私は昨日、「問われているのは専門家、学問、大学」ということばで、自分の講演の最後を締めくくりました。
マスメディアでもさかんに取り上げられるようになってきましたが、学校で子どもが亡くなるような事故・事件は、悲しいかな、いろんなところで起きています。
でも、これから各学校の教員になる人が、教員免許を取る際に、「学校における子どもの安全」について、体系的に学ぶ機会はほとんどありません。
そもそも教育職員免許法や関係諸法令のなかに、「学校安全」ということは、私の知る限り、どの教職員も学ぶべきこととして、今のところは位置づいていません。せいぜい「学校保健」のなかの一領域として、たとえば中学校・高校の保健体育や保健、養護教諭の免許取得予定者が学ぶべき内容になっている程度かと思います。
ついでにいうと、文科省の組織形態も、この現状に対応しています。それこそ、私がこのたび呼ばれることになった文科省の「学校事故対応」に関する有識者会議は、スポーツ・青少年局の学校安全・学校保健を担当する部署の所管。初等中等教育局からははずれています。
でも、学校における子どもの安全は、本来、校種・職種や教科などの枠を越えて、あらゆる教職員が考えていかなければならないことのはずです。
いままで学校の教員は、それこそ、子どもたちにいかにして各教科の学習をさせるか、ということについては、一定の資質が持てるように大学等で養成されてきたかもしれません。ですが、「子どもたちの安全を守る」という観点からは、はたしてどこまで養成されてきたのか。私の知る限りでは、たいへん、心もとない現状があります。
この現状をどうにかして、変えていかなければいけません。
だから、私は学校現場の教員の在り方が問われているだけでなく、そうした教員を送り出してきた私たち大学関係者の側も問われている・・・という風に、この頃、学校事故・事件のことを考えています。昨日は、そんな話をしました。