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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

今朝のぼやき ~ネット学習やICT教育推進の声に思うこと~

2020-05-15 11:52:26 | 今日のぼやき

あとで黒字部分に書くことは、いったん今朝、ツイッターでつぶやいたことを、フェイスブックに転記して整理しなおしたことです。なので、人によっては「これ、どこかで見たぞ~」と思う方もいるかもしれませんが…。

でもまあ、昨今の小中学校や高校の授業のネット配信のことですとか、子どもたちにタブレットを渡してICT教育の推進とかいう話を聴くたびに、「それ、持ち上げる人は気分いいかもしれないけど…。あとあとで何か問題が起こったときに、その持ち上げた人たち、ちゃんとその問題の尻拭いまでするんですよね???」と言いたくなってしまうんですよね、私。

ほんと、あとでも書きますが…。右派からでも、左派・リベラルからでも、人権派からでもいいんですが、教育や学校のことで「新しいことやりたがる人・言いたがる人」って、私からしたら「もう、うんざり。迷惑」としか思えないんですよねえ。

だって、そういう人たちって、そのやりだした新しいことがとん挫したり、失敗したりしたら、どこかへ消えていったり、沈黙したりして、自らの言ってきたことの「後始末」をちゃんとやってるかどうかが、ほんと、怪しいわけですよ。

でもねえ、その「後始末」を学校現場の教職員も子どもも保護者も、誰かがきっちりやってほしくて、それを待ち望んでいたりするわけで…。そして、その「後始末」をする「損な役回り」ばかり私のところへまわってきて、心身ともにすり減ってしまう。「もう、うんざりだわ。だれかの後始末…」としか思えない私は、こうやって教育や学校の話に対して、どんどん、保守的になっていく次第です。

ということで、以下は今朝のツイッターやフェイスブックで書きこんだことです。

<以下の黒字部分が、そのツイッター・フェイスブックで書きこんだ内容>

ネット授業の普及に伴って、これから担当教職員の心身の負荷の問題、子どものメンタル面での諸課題、教職員側の「教えたつもり・がんばった気」と子ども側の「やったふり・わかったふり」にどう対応するか、子どものネット学習忌避等々の問題が浮上するだろうなあ。

ここから先はネット学習やICT教育を手放しで礼さんしていた人々が見落としたり、見なかったりした諸課題も浮上するだろうなあ。で、私の予想ではそういう礼さん派や推進派は、こうした諸課題に全く対応できないと思うし、沈黙して逃げると思うなあ。

でさあ、礼さん派や推進派が沈黙して逃げまくっても、現実に困ってる子どもや保護者、教職員に教育行政の担当者がいるわけ。その現実に困ってる人たちと共に、推進派や礼さん派の尻拭いをいつも私みたいなのがやらされてきたような気がする。特にこの20年近くはそんな感じかなあ。

だから右からでも、左派やリベラルでも、とにかく教育や学校でやたらと新しいこと言いたがる人や始めたがる人たちには、「失敗したときの尻拭いまでやれよ、お前ら!」と、とにかくウンザリする気分しかない。なので、年々私は教育や学校の諸課題に対しては、保守的な態度になっていくのでした。

 


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