できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

今日(9月20日)のプリキュアの話です。

2020-09-20 15:54:35 | プリキュア話

今日も日曜日、忘れないうちに今朝のプリキュアの話を書いておきます。

8月半ば過ぎに新プリキュア・キュアアース(アスミ)が登場して以来、キュアグレース(のどか)・キュアフォンテーヌ(ちゆ)・キュアスパークル(ひなた)の3人のプリキュアとキュアアースの関係をどう描くかが、ここ最近の物語の軸になっていますが・・・。

今回はちょっとそこからずれた展開をしたお話。妖精というか、地球のお医者さん見習いで、キュアフォンテーヌのパートナーのペギタンが、あらためて自分のパートナーとしてのつながり(絆)を確認するというお話でしたね。と同時に働く母と子、2人で暮らす家庭をプリキュアたちが応援するという、そんな物語にも仕上がっていたように思います。

まず、ペギタンはとてもこわがり。ちゆといっしょに家でテレビ映画を見ていて、野犬に襲われる男女のシーンを見ていて、こわくなって隠れてしまいます。そんなペギタンをちゆは「かわいい」と思っています。まあ、もともと、こわがりのペギタンを「私が守ってあげる」といって、ちゆはパートナーに選んで、キュアフォンテーヌになったのですが。でも、ペギタンは自分はこのままではだめで、「弱虫ではなくて、かっこよくなりたい」と思い立ち、ちゆが居ないうちに、家を飛び出してしまいます。そして、公園のベンチで座っているときに、リリと言う名前の小学生の女の子に見つかります。リリは、ぬいぐるみのふりをしてごまかしているペギタンを、「かわいい」といって抱きかかえ、家に連れて帰ります。

リリは働く母と2人で暮らしていて、家に居ても夜遅くまでひとりぼっち。ペギタンにリリは「ジョセフィーヌ」という名前をつけて、着せ替え人形のようにして遊んでいます。でも、そうやって遊んでいるうちにペギタンのおなかがなってしまい、ぬいぐるみではなくて生き物だということに気付かれます。ただ、リリはペギタンを「本物のペンギン」と思って、ますます「かわいい(飼いたい)」と思っているようです。そのために、ペギタンはますます逃げ出せなくなってしまいました。

そして夜、リリが寝静まった頃に、リリの母が仕事に帰ってきます。リリの母は「もっといっしょに居てあげたい。新しい学校に慣れたかな?」と、リリのことを心配しています。そして翌朝、リリの母は、リリが起きるよりも早く仕事に行きます。そしてリリは、家に残るペギタンのために弁当をつくって、学校に向かいます。

一方、プリキュアたちはペギタンを手分けして探します。ちゆは「わるいのは私」といいます。アスミが子犬のラテをつれてきて匂いをかがせると、ペギタンの匂いは公園で消えたことがわかります。

さて、リリが学校に向かったあと、ペギタンはリリを一人にはできないと思い、「どうすればいいか?」と悩みます。自分はちゆ=キュアフォンテーヌのパートナーであることを、リリにどこかで伝えなければいけない。でも、それを伝えれば、リリは毎晩、家で独りぼっちになるわけです。そこでペギタンは思い切って、リリの家から飛び出し、リリの小学校に行こうとします。そのとき、窓の外には犬が吠えていたのですが、こわさを辛抱して、空に向かって飛びます。

ペギタンがリリの学校に行ってみると、休み時間の教室で、他の子たちから離れて、リリはひとりぼっちです。「ぼくと同じだ・・・」と思ったペギタンは、男の子たちにつかまって、いじめられます。そんなペギタンを見付けたリリは、「その子は私のもの!」と男の子たちに抗議します。「リリは転校生のくせになまいきだ」という男の子たちに対して、他の女の子たちが助けに来ます。そこから、リリは他の女の子たちと仲良くなります。

そんな出来事のあと、リリはペギタンに「ありがとう、ずっといっしょに居てほしい」と伝えるのですが…。ペギタンは「今まで勇気がなくて伝えられなかった」といって、本当のことを言おうとします。でもそのとき、ちゆが「よかった、無事だったのね!」と現れます。それで「本物の飼い主がいた」と思ったリリは、ペギタンを連れてでどこかへ行こうとしていまいます。

リリがペギタンを連れてどこかへ行ってしまったときに、シンドイーネが神社の狛犬をメガビョーゲンにして、地球を蝕みにやってきます。ちゆ以外の3人のプリキュアはメガビョーゲンとたたかい、ちゆはペギタンとリリを探しに出かけます。でも、3人でのたたかいなので、メガビョーゲン相手にプリキュアたちは苦戦します。

他方で、家にまでもどったリリは、ペギタンに「さよならするのは嫌だ」と伝えます。でも、ペギタンは「パートナーが僕を待っている。でも、もうリリはひとりぼっちじゃない。あの勇気があれば、なんでもできる」と、リリに伝えます。そして、もう一度、ペギタンは犬の群れの上をとんで、ちゆのところへ向かいます。そんなペギタンをしっかりと抱きとめたちゆは、涙を流します。ペギタンはちゆに「急がなくちゃ」と言って、キュアフォンテーヌへの変身を促します。

「やっぱり3人でメガビョーゲン倒すのは無理ね」とシンドイーネが言ったときに、「4人よ!」といって、変身したキュアフォンテーヌとペギタンが現れます。そしてキュアフォンテーヌの技・ヒーリングストリームを使って、狛犬のメガビョーゲンから宝石のエレメントを助け出します。

ラストのシーンですが、小学校ではリリと他の女の子たちがすっかり打ち解けて、仲良くなります。そんなリリの家に、ちゆがペギタンを連れて遊びに行きます。「この子が行きたいというから、これからも遊びに来ていい?」と、ちゆはリリに伝えます。ということで、ちゆとペギタンの絆の確認の物語であるとともに、地元のひとり親(特に母子)家庭をプリキュアたちが支えるという物語にも、今回は理解可能です。

なお、来週の予告編では…。どうもアスミは子犬のラテの育児日記のようなものを書いているようで、それがテーマになるようですね。


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