先日リフォーム工事代金の集金に行きました。
まだ工事の途中なのですが、塗装工事と大工工事が終わった時点で一回
目の支払いを行う旨の契約だったのでその代金になります。
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工事代金をいただいて、老夫婦と3人で世間話をしていると
「コーヒーでも入れましょうか」
「いやもう帰りますので、結構です」腰を上げて立ち上がる。
するとご主人がぼそぼそと何かを話し始めた。
ご主人は70才なのですが病を患い、体が思うように動かないばかりか
しゃべるのもままならない。近づいて耳を傾けて聞いた。
「玄関に白アリがいるようで気になる・・・」
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玄関サッシと壁の間に、見た目をよくするための額縁という木材がある
が、そこの部分を指先ではねると「コンコン」と乾いた音。
確かに白アリから食われているが、上の方になると食われていないので
おそらくヤマト白アリだろう。白アリの説明をコクコクと行った。
そして「この家は軽量鉄骨で出来ているので、柱と梁の構造部は鉄骨
だから家が傾いたりすることはないので安心して下さい。来年ぐらいに
でも専門業者に調査させてみましょうか」。
今まで心配で気になっていたことが解消されて、安心された様子。
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車に乗ると奥さんは庭先まで見送りに出てきた。
エンジンをかけて帰ろうとすると、後ろでご主人が車をたたいた。
不自由な体でここまで出てきて、何ごとだろうとドアを開けた。
するとご主人はニコッと笑って「お 見 送 り 」。
どんなに歳を取っても、どんなに体が不自由になっても人の誠意という
ものは万人にみな共通なんですね。
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