アース＆タビ

昨日は久しぶりに中学生のＨ君と馬場が同じになった。
Ｈ君が騎乗する馬はタビで、私が騎乗する馬はいつものアース
。タビの年齢は９歳だがアースは１９歳なので、二十歳台の若
者と５０歳台のおばさんぐらいの年の差はある。
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だが実際にタビと、アースを走らせてみるとどっちが若者かわ
からない。アースが駈足を始めると、馬場を３周も４周も一気
に駈け抜ける。だがタビはＨ君が駈足指示を出しても、なかな
か走らないし、たとえ走り出してもすぐに止まって減速する。
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インストラクターがたまりかねてＨ君に発破をかける。
「駈足で止まったら、すぐにムチか、蹴り・・・」
Ｈ君がムチを使っても、すぐにタビは走り出さない。ムチの痛
さに耐えれば、その先サボられることを知っているからだ。
１回のムチで動かなかったら２回、３回と続けざまにムチを使
うようにインストラクターは指示を出す。
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ようやくこの辺になると、タビは痛さに耐えかねて走り出す。
Ｈ君はムチとは別に、タビに楽に走らせる方法を知っている。
それは馬場を近回りしてタビをアースの後につかせることだ。
そうすれば、つられてアースの後をタビは走り出すからだ。
実際その方法を取ったが、その先のことまでＨ君は考えていな
かった。おっと続きは明日になりました。また見てね。





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