伏見での観光が思いのほか早くおわったので、京都にもどりがてら伏見稲荷に寄ってみることにしました。伏見桃山からは京阪電車で5駅目です。
伏見稲荷大社は、全国にある稲荷神社の総本社。京都で今一番の観光スポットとも言われていますが、駅から数分の参道がお正月の初詣かというほどのにぎわいで、人気のほどを実感しました。千本鳥居の写真は時々SNSで見かけることも。私は写真家 Murad Osmann氏の写真が記憶にありました。
実はよくわかっていなかったのですが、伏見稲荷は山の麓の本殿のある一画だけでなく、稲荷山全体が神域となっているのだそうです。千本鳥居は本殿からすぐのところにありますが、その先にも鳥居は続いていて、山全体がハイキングコースのようになっています。
最初はたくさんの人が歩いていましたが...
いつしか上る人もまばらとなりました。さてどこまで行こうか? 頂上までは歩いてどのくらい? どこにも書いていないので不安に思いつつも、疲れたら途中でもどればいいや、と歩き始めました。
途中で見晴らしのいい場所に出ました。向うに見えるのは京都市街。中央にうっすらと京都タワーが見えます。この日は小雨で霞んでいましたが、晴れたらもっと遠くまで見渡せそうですね。
途中のところどころに、こんな感じの小さな社や休憩所があります。何もない山道をひとりで歩くのでは退屈したかもしれませんが、不思議なもので鳥居が続いていると、もう少し歩いてみようという気分になります。
頂上は展望台があるわけでなく、小さな社があるだけですが、達成感がありました。麓の本堂から頂上までは歩いて1時間ほど。思いつきで訪れたので、私はスニーカーでなくはき慣れた革のローファーでしたが、道は舗装されていて問題なく歩けました。
下り道。緑に赤い鳥居が映えてきれいです。
途中のお社で。伏見稲荷の絵馬はキツネです。顔に書き込みをして、ひとりひとり違う表情をしているのがおもしろい。下りも鳥居に導かれるようにして無事に本殿までもどりました。
稲荷山の全体図。思いがけず楽しいハイキングになりました。