出会いの最後は小さなカフェ
珈琲の看板が見えなければ気がつかなかったかもしれません。
美術館までの残りの時間はここで使うことになりました。
扉を開けるとテーブル席と、窓から庭を眺めることのできるカウンター席のある気持ちよい空間。
庭は紫陽花とノウゼンカズラが満開。
窓越しに見るそれは、額にかかった絵画のようでもあり、
ファインダー越しに眺めているようでもありました。
梁にかけられたリースは、開店時から毎年のクリスマスのものだそうです。
「あら、紙だわ」
と、運ばれてきたアイスコーヒーを前にしたNさん。
ほら、と見せてくれたのはストロー。
よく使われているプラスティック製ではありません。
突然目の前に花が咲いたかと思いました。私のコーヒーが置かれたからです。
「きれいなカップ!」
「わあ素敵」
ソーサーの裏にある銘はSHELLY
えーとこれは、クリスティのミスマープルがお気に入りだと言っていた食器だっけ…
と頭の記憶がグルグル。
持ち手はぽってりとして厚いのですが本体はヒダになっているとところが薄く
花びらのように見えるのです。
付いているスプーンもアンティーク
庭を眺めながらたわいもないおしゃべりが弾みました。
時間があればいつまでもいられそう。
楽しい時間をご一緒できたNさんほんとうにありがとうございました。
後から知ったのですが、このcafeは写真家の十文字美信氏のギャラリーに併設されたcafeでした。
本当に素敵でした。
すぐそばに小町通りがあるなんて信じられません。カップはアトランダムにお店のコレクションから選んで提供してくれるのだそうです。muminnさんも、ぜひ。
素敵な一時を過ごせそう♡