@不信と思ったことで真相を暴こうと行動に出る事、それは片や危険を意味していたが仲間の手助で勇気を持って行動することは素晴らしい。「仲間・友達」の相談出来る仲は何事も大切だ。一人で考えるのは一方的になりがちで、自分が有利な妄想的な考えでは危うい。人生、一人で行うより仲間とやる方がずっと大きく、思い切り変化しやすいはずだ。近年、「女性だから」とかではなく誰でも思った事を勇気を出して行動に、言葉にして自分の経験値を増やしていくことは時代にあっていると思う。文中の気になる言葉「人間が口にする言葉の90%は嘘だと思っても間違いない。この社会は嘘と建前でうまく機能するように出来ているんだ」
『SPEED』金城一紀
「概要」頭で納得できても心が納得できなかったら、とりあえず闘ってみろよ―。平凡な女子高生・佳奈子の日常は家庭教師の謎の死をきっかけに、きしんだ音を立て始める。謎を探る佳奈子の前に立ちはだかる敵。そして、偶然出会った風変わりなオチコボレ男子高校生たちに導かれ、佳奈子は歪んだ世界に敢然と立ち向かうことを決心する!大人気のザ・ゾンビーズ・シリーズ第3弾。
ー不信な自殺となった家庭教師の女性を探るために佳奈子は動き出す。暴漢に襲われ助けてもらった四人の停学処分中の学生がこの事件の手助けとなり真相を解決へと導く。
ー学園祭を利用した資金集めとそれに係る関係者への仕組みを上手く利用し始めた一人の男、中川が意外な夢を持っていたことに驚愕する。
「才能を持っている連中は自負心の強さから蜜を犯しやすいんだ。甘えん坊の連中に必要なのは、尻拭いをしてやる人間なんだ」
「これからの世界は強い人間の側と弱い人間の側の差がどんどんと広がっていくよ。この世界は何から何まで競争原理で成り立っているし、それに疑問を感じさせない様な仕組み作りに変えられていっているんだ」
「人間が口にする言葉の90%は嘘だと思っても間違いない。この社会は嘘と建前でうまく機能するように出来ているんだ」