@遺産・財産を残さないことは、遺族にとって幸福なのだろうか、不幸なのだろうか。現代、莫大な遺産ほど、遺族は不幸を被っているとも聞く、それは税金と遺産を維持するための管理費などお金だけではない諸問題も抱えるからだ。この映画のようにその世代で「食い潰す」が起きても不思議ではない。 昭和初期から平成時代に生きた人々からは遺産を如何に対処しているのだろうか。金持ちは更なる金持ちになり続ける世は漸く沈静化していると思うが、逆に若いY/Z世代には「不足」(お金・資産・財産)だからちょうどいいのかもしれない。
『French Exit 2021』
「私の人生計画は、お金が無くなる前に死ぬこと」と、マンハッタンの社交界にいた60歳になるフランシス・プライス(ミシェル・ファイファー)は言うが、物事は計画どおりに進まない。夫は12年前に亡くなり、夫の莫大な遺産も無くなったので、最後に全財産を現金化し、息子マルコム(ルーカスヘッジズ)と一緒にパリのアパートで住むことにする。主たる目的もなく悶々と日々を生きることを決心し、そして、死んだ夫の精神を体現していく。残ったお金を浮浪者に渡すと、一人の浮浪者はその一部をもらい返す。 霊媒師に夫を呼び出し問いかけると、夫は猫に生まれ変わったという、だが釈然としないフランシス。以前からそばにいたのはスモールフランクという名前の猫、夫だったのだ。
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