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人間の五感「香り」の世界を巧みに表現する『希望という名のアナログ日記』

2023-07-24 07:36:00 | 人生を「生かす」には
誰もが知っている「シャネルの5番」、「世界中の女性たちのために」と開発された香水。商品の見た目、匂いを嗅いだ感覚のコメントは素晴らしい。「豪華で可憐、非日常的な香り」「未知の新鮮さ、女性らしさの香り」などと先日映画「魔女の香水」でもあった「香り」は今後新たな視点からビジネスも変化することは間違いない。
『希望という名のアナログ日記』角田光代
「概要」作文得意な少女は作家になる夢を追いかけた。
第一章「〈希望〉を書く」――小学生時代の作文修行から作家デビュー、数度の挫折を経て直木賞受賞までを描く半生の記に始まり、「武道館で見たくらいに小さいけれど、でも見える」という愛に満ちた長文の忌野清志郎論など。全21篇。(第一章は全体の半分を占める)
第二章「旅の時間・走るよろこび」――〈旅のエッセイ〉と見せかけて実はフィクションという見事な短篇小説「それぞれのウィーン」で幕を開け、「永遠、という美」と題したシャネルN゜5のドキュメントがつづく。そして台湾・韓国・バリ・スペインへの旅、さらには那覇マラソンと西表島マラソンの鮮やかな記録。全12篇。
第三章「まちの記憶・暮らしのカケラ」――これはUR都市機構の雑誌に連載された17篇を一挙収録。住んでいる町の素顔から東日本大震災で失われた町、そして日々の暮らしを生き生きと描いたエッセイまで。全17篇。
2012年から2019年までに書かれたエッセイの中から厳選した充実の一冊。そのなかでも冒頭に収録した半自伝は女性誌に連載された15ページに及ぶ感動的な名篇である。
ー小説家を夢見て(希望を書く)
    10代で目覚め20代で投稿、自分の信念を頑なに守り通した半人生
    万年筆で自分の個性を出せる
    音楽(ロック)と読書をこよなく愛す
ーそれぞれのウイーン(友人の不思議な体験)
    ウイーンの美術館で見たアート・絵の不思議(強烈な光を見た)
ー永遠という美 (シャネルN5)
    誰でも知っているN5「シャネルの5番」、5というのはアバンギャルドの人気数値
    N5は80種以上の香料を混ぜた、女性の豊かさと美の永遠を醸し出したもの



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