@異国で運悪く民族争いに巻き込まれ戦闘シーンから目を離せない程、リアリティーある戦闘員の動きと熾烈な戦いに一気に読まずにはいられない、そんな気持ちになる。上官や先輩の命令は絶対で必死に戦う自衛隊員の姿勢には感服する。この小説は日本の自衛隊の姿勢や日本・米国における戦争への考えについて考慮すべき点がある。平和な日本で戦争が起きた場合、国に命をかけてまで戦える人はいるだろうか。今の政局ではまずないと確信を持てる。巻末にある、日米の「自国を守る」距離感覚は相当あると感じ、緊急時に米国は自国保守を優先し日本を見捨てるのではないだろうか。
『土漠の花』月村了衛
「概要」ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達。そこに命を狙われている女性が駆け込んだ時、自衛官達の命を賭けた戦闘が始まった。一人の女性を守ることは自分達の誇りを取り戻すことでもあった。極限状況での男達の確執と友情。次々と試練が降りかかる中、生きて帰ることはできるか?
ーソマリアで追われた女性を助けたことで現地の反政府ゲリラ軍団からの攻撃に遭う自衛隊員一団。女性は地元の石油地権を巡って狙われている事がわかり確保した。ところが地元テロ軍団から攻撃を受け、9人いた自衛隊員は戦闘で多くを失う。 それでも国はこの戦闘を極秘にさせ国民からの非難を避ける。
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