海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

平和な日本の常識は、海外で通用しない事が多い。

2014-10-19 | 写真日記

最近自分撮り棒をよく見かける(豫園で)

 

日本の写真関係の知り合いが上海に来ると、私は初日に必ず言う事がある。それは、「軍施設や権力側と人民の争い事にカメラを向けるな」と言う事。ところが、それを言うと反発する奴が過去2人いた。ひとりは、大手新聞社の写真部の東京本社勤務で、もう一人は来年の春に日本の新聞社に入社する予定の現在自称カメラマン。二人とも仕事ではなく観光として上海に来たので、ビザは当然の事ながら観光ビザかビザ無しの短期滞在。

資本主義の国では問題無い事も、体制の違う国へ行けば大問題になる事が結構多いのを知ってか知らずか、ある意味自由と権利が保証されている日本から来る若手の日本人カメラマンの中には、それが理解出来ないお子様ランチなカメラマンが結構多い。観光ビザで入国し撮禁の場で問題を起こした場合、もしその場で拘束されてカメラ没収で済めば良いが、最悪軟禁状態で数日拘束されるのがオチで、場合によってはもっと最悪な事もある。

カメラマンという人種は裸眼で見ている時よりも、ファインダーを覗いた瞬間からその世界に入り込み、怖いもの知らずになってしまうのは経験上私もよくわかるのだが、そこで一歩冷静になるのが本物のプロ。これを守れない奴は、紛争地域では死が待っている。

今はカメラもデジタルになりスマホも含め、プロもアマも含めると地球人総カメラマン時代になり、今後は体制の違う国で色々な画像での問題が増えそうな気がするな。

 

☆文章と画像はまったく関係無し。

コメント (2)
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