海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

旧城内を久しぶりに歩く

2014-10-04 | 写真日記

 

オーダーしていたフレームが出来たので取りにいったのだが、オーバーマットのカットサイズが指定サイズと違う事を発見し愕然。数ミリなら黙認するのだが、長辺が10mmも違うし比率も違うなんて有り得ない話。こんな事は、まず日本ではありえないが、こちらではあまりにもよくあり過ぎる事。という事で、国慶節明けに作り直す事にした。日本ではこんな単純な事は一度の打ち合わせで済む事が、こちらではそうならないのが中国なので、簡単な事でも再再確認確認しなければ目的は達成できないのだ。

その後、半年ぶりに旧城内を日本人の友人と二人で歩く。作品撮影であれば絶対に一人か助手と二人だけで撮影に行くのだが、この日は開発が何処まで進んでいるのかを見るのと気持ちのよい季節を楽しむのが目的。

 

 

中華路から文廟路へ入るとフィギアショップが異常に増殖していて、その範囲は拡大されていた。3年ほど前はコスプレストリートだったのだが、今は面影も無い。何かが売れるとみんながそれをマネて同じ物を仕入れて店を出すのが中国流。そして価格競争が始まりヘタすると共倒れし、また何か違う店に変わってしまう。こちらでは、会社の平均寿命が約3年半と言われているので、20年以上会社が存続すれば老舗と言ってもよいくらい。

すべての事に変化が激しいのが今の中国なのだが、それに追従して行けてないのが中国国内の日系の企業(全部ではないよ)。そして最悪なのが、その会社の日本の本社のお偉方達。それぞれの国にはそれぞれの事情があり、それぞれの国の事情に従いビジネスを進めるしかないのだが、それが以外とわかってない。一番の問題は、それぞれの国の文化を理解しようという気構えが出来てない事に尽きる。商売はするけど、その国の文化を理解しようとしないのがアジア流で、ここが欧米の会社と違うところ。

 

 

上海市内も相変わらず建築ラッシュのようだが一時期の勢いはなく、ゆっくりと静かにヌルく取り壊しとビル建築が進んでいる。私が住んでいる近くの虹橋駅前に広大な土地があるのだが、噂ではショッピングモールが出来ると聞いている。でも、もう何年も前から出来る出来るといいながら工事が進んでないのには理由があるはず。ショッピングモールが出来れば人が集まるというのは上海の場合は遠い昔の話。できれば今のままの更地に近い方が良いのだが。

3点の画像はすべて旧城内の外側で、小南門とフランシスザビエル教会の間付近。

コメント (4)
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