海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

1930年代の建物の窓枠

2016-04-22 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

私がひと月に何度も行かなければならい倉庫が虹口区の大連路付近にある。ここは1930年代に建てられた綿織物工場だった建物。当時の上海には無数の綿工場があったのだが、そのほとんどは壊されたりリノベーションをしてギャラリーやクリエイティブオフィスやスタジオや倉庫などに様変わりしている。私が5年前まで在籍したオフィスの建物の造りもまったく同じで、重機を入れて稼働させても振動しないように梁が多く頑丈に作られている。おそらくイギリスの建築工法だろう。

 

当時のままの窓

 

おそらく窓の埃も1930年代からの蓄積かも

 この、昔は工場だった建物はすべて天井が4m弱あるので、スタジオには最適な物件。難点は柱が無数にあるので、スタジオにする場合はその柱をうまく避けながら設計しないと使いにくい。その1930年代のまま残っている面影といえば階段や手すりもそうだが、この当時作られた気泡や歪みがあるガラスとその窓枠もそれ。

画像は階段から見えるのだが、どう考えても人の手が届く場所にはないので、もしかしたらこのガラス窓は1930年代からまったく掃除された事がないのかと思うくらい埃が積もり積もっていて透明度がかなり低い。

☆撮影したレンズは、60年前のズマリット50mm f1.5+X-T1。古いものを撮る時は、古いレンズがよく似合う。

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