海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

日本を外から見て

2019-04-22 | 写真日記

薄暗い裏路地

 

昨日、中山公園で独り酒。その後、自宅の新華路まで歩いた時に横道に外れたのが、上の画像の路地。この道の右側には前世紀そのままの上海があり、思わず立ち止まってしまった。私は日常的に時間短縮主義で路を歩かない。目的地に向かって進む時、知らない路や勘を優先して歩くので路に迷う事もあるが、常に新しい発見がある。そして、それは私の生き方も同じ。

朝起きるとデスクトップのMacを2台立ち上げ、まずウィルスソフトのバージョンを完璧にアップデートする。そして、Crome(改良版)を立ち上げる。この手順を踏まないと、ネット接続が不安定になるのだ。そして、日本のニュースとAFPとREUTERSとCNNを見る。余談だが、写真の質が一番高いのはAFPでビリは日本。日本のニュースをこちら側から見ていて思うのだが、日本はすべての事に守りありきで、革新改革の遅い国に見えてくる。何事にも慎重なのは悪い事ではないが、世界の時代の流れに乗れてない思う事が多すぎるのと、どうでもよいニュースがトップニュースだったりする事が多い。まぁ、それだけ日本は守りがメインの平和な国とも言えるのだが・・・。

私がこちらで日本のニュースをチェックする時はVPN接続で、スマートニュースとヤフーニュースと雑誌系メディアがメインで、新聞社系は大事件があった時のみ。新聞社系メディアの記事は一部有料記事があるが、金を払ってまで読むような記事は稀。また、牛丼などのチェーン店で20円値上がって大変だとか、飯のおかわり無料が無くなって客足が落ちたなんてニュースを見るが、それらで人が死ぬような事はない。仮に20円値上がりしたなら、本業以外でその分をどう取り返すかを考えて生きた方が、本人も頭を使うし経験値も上がる。この点は、日本人は中国人を見習うべきだろうね。日本に住んでいる人達は、先進国の中で日本の外食の値段の安さと安心安全度合いはトップクラスだという事を知らない人が多い。私は時々日本に帰国した時は、ほとんど外食なのだが、世界中の料理が安く食える先進国はないので日本は食天国だと思うよ。

デフレが長すぎてディフェンスが板に付いてしまった日本なので、その垢を落とすのは大変かもしれないが、そろそろ未来思考型タイプの若者がもう少し増えて来ても良いような気がするなぁ。ちなみに中国の製造業 (私が関わっている業種)の世代交代が始まっている。一昨日、とある会社の2代目に会って飯を食ったが、彼は海外経験者で30代の若者だが、私が数年かけて代理店や工場の老板 (社長)に話してきた事をすでに理解しているので、何事も話は早かった。今後、世代交代した中国の製造業を侮るとしっぺ返しを食らうよ、日本の製造業は。

☆上記の2代目は、ドイツに留学しながら空いている時は映像関係の会社でアルバイト。その会社で最初に言われてやらされたのが、掃除。その会社のボス曰く、掃除が出来ない奴は仕事を覚える資格無しと言われたそうだ。そうなんだよね、これが理解出来ない上海人の若者がとても多いんだよね。だいたい、「掃除は私がやる仕事ではない」と言う答えがほぼ100%返ってくるからね。

 来月は、彼とは違う2代目夫婦と会う予定。楽しみだ。

コメント
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