海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

オールドライカレンズと国産レンズ描写テスト α7Ⅱ

2022-05-25 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

ズマール50mm f2  この個体は一般的な評価よりシャープ

 

一時期所有していたが嫁に出した この個体は上海の中古カメラ屋から借りたもの

 

やっぱり全てにおいてバランスの良いシャープなレンズ このレンズはDRタイプで上海のカメラ屋からの借り物

 

以前はf3.5も使っていたが私はf2.8の方が好き OH済み

 

ズマリットの後継レンズ この解放描写に惚れ込む人も多い 上海のカメラ屋からの借り物

 

私が今も所有しているズマリットは完全オーバーホール済み 私は晴れの日には使わないレンズ 

 

ロッコールのレンズはNew MDより前のバージョンが私の好み OH済み

 

フジノンのレンズはEBCコーティングされる前の古いタイプが私は好き OH済み

 

このレンズの描写とやや長めの焦点距離は私にとって万能レンズだが、この中で逆光には一番弱いレンズ OH済

 

Canon FD 50mm f1.4 SSC この発色をライカレンズと比べるには→ココをクリック

 

今の上海はロックダウン中なので過去の画像から

上海の自宅の部屋から外に出る事が出来ないので、過去の画像ファイルを整理中に発掘した画像。これは、α7IIを購入した2015年に絞り開放でテストしたが、ブログには掲載しなかったテスト画像。その時に掲載したブログは→コレ。テスト時の設定などは、過去のブログを参照してね。この時は、ライカのレンズのみ掲載したが、比較として国産オールドレンズの中でも自分で所有し好きな描写のレンズもテストしていた。α7IIは、色の問題とカメラとして使いにくいので一年後に手放し、フルサイズセンサーのカメラは所有してない。現在は、フジのXシリーズ4台とGFX50二台で撮影している。

以前のライカレンズのテスト時にも書いたが、同じレンズでも個体差があるし、まともな技術者がオーバーホールしたものと、そうでない物は違いがある。また、オールドレンズに多いクモリが発生している個体も多いので、古いレンズを使う場合は信頼出来る技術者による完全オーバーホールをお勧めする。この時は、最短が1mのレンズが多いが、VM-E Close Focus Adapterを取り付け撮影距離は約60cmに設定。近距離でのテストの意味は、50cmから60cmの撮影距離で撮る作品のため。

☆ Fujinon 50mm f1.4    ST701時代の初期M42マウントタイプで単相コーティングタイプ  とても上品な描写で好きなレンズだったが、GFXを使い始めてPantax-A 50mm f1.4がケラレ無しで使える事がわかり手放してしまった。50mm f1.4のレンズの中で、GFXのセンサー44x33でケラレ無しで使えるレンズは、おそらくPantax-A 50mm f1.4と同FAタイプくらいしか知らない。

☆ MC Rokkor 50mm f1.4  フィルター径55mm  ロッコールレンズは旧ミノルタの製品で、国産レンズの中では一番好きなブランドだ。私がGFXを使う場合は、ライカのレンズの次にお世話になっている。昨年からGFX50SII使用時に、MD Zoom 75-150mm f4が戦列に入ったが、望遠系をこの一本でまかなえるほど優秀なズームレンズ。ただ、最短撮影距離付近では少しケラレが発生する。他に、MD28mm f2.8(MCもOK)・MD35mm f2.8・MD45mm f2・MC55mm f1.7・MC58mm f1.4・MD100mm f2.5がGFXで使ってもケラレ無しで使える。

☆ RE Auto Topcor 58mm f1.4  このレンズは、コシナが復刻版を出したほど有名なのであえて書く事はないが、オリジナルと復刻版とはやや違う描写で今も両方を所有。1998年に香港と深圳でお会いした石井次郎氏から直接聞いた話だが、彼はトプコンのカメラのメンテナンスをデンマークで請け負っていた。当時のスウェーデンは、ポルノ撮影でトプコンのカメラを使っていたそうだ。その理由は、毎日のように大量のポルノ撮影する場合、ニコンFのモータードライブもライカもモーターが焼け切れて使えなかったが、トプコンのモータードライブは焼け切れる事なく使えたそうだ。日本では馴染みのないトプコンのカメラは、アメリカの海軍でも正式カメラだった。でも、私が東京のスタジオマン時代に一度もプロカメラマンがトプコンのカメラを使っていたのを見た事がない。石井次郎氏の事をまとめた「望郷と決別を」は、文藝春秋から出版されていて、会社名や人もすべて実名で書かれていて、サンパックの末路など謎が解けるのでとても面白いお勧め本だ。                                                                                       

☆CanonFDレンズの色は他社とは全く違いヌケもよかったので、当時コダックがキヤノンのレンズの色を基準にしていた。最後のCanonの画像とライカの画像を比べるには→コレと比較するとわかりやすい。このキヤノンのレンズが、ポートレートなどの人物撮影で評価されユーザーも多かった理由がよくわかる。

☆今の上海は、PCR検査が一日おきになりPCR検査がない日は、セルフ抗原検査を実施している。6月から何かが変わりそうな予感だが、何事もこの国の先は読めない。

☆今、上海から脱出する人達で新幹線駅は大混雑。ただ、新幹線駅までたどり着けるまでが大変で、数時間かけて歩く人も。

☆昨日の昼に、立浪部屋の親方からLineが届いた。彼は現役時代に大島部屋所属で、その頃からプライベートも含めよく呑んでいた。今でも引退相撲のポスターになった8x10で撮影したモノクロの写真を愛してくれていて、昨日LINEでお礼を言われた。という事で、帰国時に数年ぶりに会う約束を。私が今まで撮影した力士3人は出世し、今は全員が親方になっている。

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