海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GFX50RとGFX100でオールドレンズを撮り比べ

2021-05-11 | GFX+オールドレンズ

GFX50RとGFX100

 

私のGFX50Rと元アシスタントのGFX100を借りて撮り比べてみた。と言っても、純正レンズではなくオールドレンズのSummicron-R 50mm f2(セカンドバージョン)とHektor13.5cm f4.5(viso変換)のみ。両方をGFXのフルサイズ4x3のRAWで撮影しC1で現像しPSで100%拡大し確認しただけの判断。本当はプリントアウトして比べるのがベスト。結果は、ピントを合わせた部分はほとんど見分けがつかないので十分古いレンズも使えるが、周辺部分はやはり古いレンズのアラが見えるが、私にとっては数段絞れば問題ない。GFX100のボディは持った時の質感やボディバランスやシャッターフィーリングは50Rと比べると、すごく良い。きっと、数年後にはGFX50Rにも手振れ補正が乗ると思うが、画素数は今のままで出して欲しいなぁ。

撮影仕事で大伸ばしするのであれば高画素は有利だが、通常はまったく必要ない。それは、今後印刷するような仕事が激減するだろうし世の中は動画シフトに向かっているからだ。今の日本の雑誌媒体はまだ生きているようだが、こちらではほとんど雑誌を売っているのを見た事がない。雑誌は書籍ではないので中国の本屋では販売しないので、街角にキオスクのような一坪売り場で売っていたが、今はそれも見なくなってしまった。

私の元アシスタントの話だと、今の仕事の80%は動画がメインで、写真はビルボード用などと決まっているカットのみ撮影する。なので、カメラマンは動画と写真の両方撮れる人が重宝されるのだ。(ムービーカメラマンは写真のライティングが出来ない)

今後、通信規格の5Gがもっと普及すれば情報は動画が当たり前になるだろうし、画像を印刷しないのであれば4K切り出しでも十分使える。8Kがスタンダードになれば写真の仕事はさらに激減するのは目に見えている。確か4年ほど前だったと記憶しているが、大型ストロボメーカーのBowensが倒産したのを皮切りにヨーロッパの大型ストロボメーカーの廃業が続いているのと、大光量の大型ストロボはほとん売れてない。もちろん撮影スタジオでは大型ストロボは必要で残るだろうが、それ以外では特別な場合を除いてモノブロックのストロボでも十分だし、グローバルシャッターが搭載されたデジカメが出来たらさらに撮影機材も変わるだろうな。そんな未来もすぐそこに来ている。

カメラマンとして生き残りたいなら、今から動画をやっておいた方が良いよ。

☆画像は私のブランド039のLED電球Sh50Pro-V(スマホで光量調整可能)と自然光のミックス光で撮影。

 


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