西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

「人件費抑制は不可欠!」と考えてるなら、なぜ先に取り組まないのか?難しい課題からは逃げる姿勢が目に余ります!

2024-12-17 14:14:45 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

先日行った一般質問の動画がアップされました。
内容は以下でご確認いただけますので、よろしければ是非どうぞ。
なお大きい反響を頂いている人件費に関わる話は、43分30秒経過頃からご視聴いただけます。
 ↓
西宮市議会 議会中継 - 発言内容


というわけで、前々回ブログで述べた人件費に関わる具体的問題点を踏まえての質疑内容をご報告します。
それでは、どうぞ。
なお答弁は長いので、質問と意見要望部分だけご覧頂ければ、十分、雰囲気は感じていただけることと思います。
 ↓
【ご参照】
日本一高い職員給与はほっといて、市民に負担を求めるなんてあり得ない。まずは西宮市職員の給与に関わる問題を知って下さい!@前々回のブログ

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【質問①】
市民に大きな負担を求める取組を進める以上、日本一高い職員の給与制度全体について、抜本的な改革が必要と考えるがどうか?
 ↓
【答弁①】
まず現在、パブリックコメントを実施しています「財政構造改善実施計画(素案)」においては、人件費の抑制が財政構造改善に向けた重要な取組のひとつであると認識し、職員数の抑制と給与水準の適正化に向けた取組内容を掲げております。
給与水準の適正化に向けた取組としましては、令和5年度より職務職責に応じたメリハリのある給料表を導入し、令和6年度には住居手当の額について、国の制度を導入した場合の所要額の範囲で見直しをいたしました。
今後、これらの取組による効果が現れてくるものと考えておりますが、一方で、お示しいただいたとおり、総務省が公表している国家公務員の平均給与月額と同じベースで算出した平均給与月額については、阪神間の多くの市で近年減少傾向となっている中で、本市においては増加傾向となっております。
平均給与月額の増加の要因としては、平均年齢の上昇などが考えらますが、先ほども申し上げましたとおり、財政構造改善を進めるうえで人件費抑制は不可欠であると認識しております。
 
本市給与制度にかかる見直し方針としては、国や近隣他都市との均衡を失している制度について改めていくことを基本としつつ、本市独自の課題がある部分についても検証し、課題解決に向けた取組を検討してきたいと考えております。
また、人事給与制度は、職員のモチベーションを高めるうえでも、重要な要素となることから、引き続き、運用面での見直しについても検討まいります。
 ↓
【意見要望①】
抜本的改革の必要性については「財政構造改善を進めるうえで人件費抑制は不可欠であると認識して」いるとのことでした。
では、なぜ、そのための具体的対策を講じないまま、市民に大きな負担を求めようとするのでしょうか。
私には、その感覚が全く理解できません。

【質問②】
高すぎる給与水準是正のため、給料表は勿論、各種手当や人事評価・考課まで含めて本市の人事・給与制度が抱える課題の全体像を示すべきと考えるが、市の見解はどうか?
【質問③】
人事・給与制度が抱える課題を解決・改善するため、具体的な期限と取組内容を示したうえで抜本的かつ徹底的な取組を進めるべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁②③】
給料表については、令和5年度より給料水準を一定抑制した給料表を導入したことにより、令和6年度のラスパイレス指数は前年度の101.5から0.5ポイント低下し101.0となっております。
現在、給料の減額を段階的に行っている経過措置期間中であり、この措置は令和9年度末で終了するため、その時点での国や他の地方自治体との均衡を踏まえ、さらなる見直しの是非について適宜判断してまいります。
また、各種手当の見直しについては、国や他都市との均衡を失している部分があるものに加え、見直しにより人件費の抑制につながるものとして、期末勤勉手当、退職手当、特殊勤務手当があると認識しており既に関係職員団体との交渉も始めております。
本市の厳しい財政状況を踏まえ、財政構造改善計画の取組期間内のできるだけ早い時期に見直しの効果額が多い期末勤勉手当や退職手当の見直しを優先的に実施できるよう取り組んでまいります。
加えて、今年の人事院勧告では、地域手当の見直しが行われ、本市においては支給率の引下げが示されており、これについても見直しを行うことで人件費の抑制につながるものと考えております。
また、人事評価の処遇への反映については、評価基準を見直し、下位評価者への処遇を厳格化するとともに、昨年度には条例を改正し、分限処分としての降格も可能となる制度を設けたところです。
他方、上位評価者への処遇として、勤勉手当への反映について、現在管理職を対象に試行実施しております。
今年度は人事評価シートの見直しや評価者への研修に取り組んでいるところであり、引き続き、適正な人事評価とそれを踏まえた処遇への反映について、取り組んでまいります。
現時点でお示しできる取組内容は以上のとおりですが、議員ご指摘の人事給与制度における課題と取組の全体像については、他市の事例を参考にしながらその手法等について検討してまいります。
 ↓
【意見要望②③】
「国や近隣他都市との均衡を失している制度について改めていくことを基本としつつ、本市独自の課題がある部分についても検証し、課題解決に向けた取組を検討していきたい」との事でしたが、資料⑪に示した通り、そのための具体的な内容もスケジュールも何一つ示されていません。
 ↓


「令和5年度より職務職責に応じたメリハリのある給料表を導入し、令和6年度には住居手当の額について、国の制度を導入した場合の所要額の範囲で見直しを」した。「今後、これらの取組による効果が現れてくるものと考えて」いるとのことでした。
しかしながら資料⑨に示した通り、過去にも同じような説明を受けてきたものの、本市の人件費総額は2013年度以降2022年度を除いて一貫して増え続けています。
 ↓


そして資料⑫に示した通り、平均給与月額も2014年度以降、一貫して増え続けています。
 ↓


過去の実績を踏まえたときに、市の主張を信じることなど到底できないと感じるのは私だけでしょうか。
現在の厳しい状況下、市の主張を信じて、のんびりと待っているような余裕はありません。
だからこそ私は、本市の人事・給与制度が抱える課題の全体像を示すとともに、それら課題を解決するため、具体的な期限と内容を示したうえで取組を進めるべきと考えます。
そうした観点から
-----
●人事給与制度における課題と取組の全体像については、他市の事例を参考にしながらその手法等について検討していく
●財政構造改善計画の取組期間内のできるだけ早い時期に見直しの効果額が多い期末勤勉手当や退職手当の見直しを優先的に実施できるよう取り組んでいく
-----
との意思が示されたことは一定評価したいと思います。
一方で、市民に多くの負担増を求めようとする段階になって、全体像の「手法等について検討していく」と言っているようでは後手に回りすぎですし、「できるだけ早い時期」は具体的な期限と言えません。
とりわけ令和8年度には市立中央病院と県立西宮病院の統合が予定されており、それに伴って、多くの退職者が発生します。
その時までに少なくとも、他自治体に比べて著しく有利な条件になっている退職金制度を見直すべきと強く指摘しておきます。
 ↓
【ご参照】
県市統合病院開院の際、中央病院から大量の退職者が発生する。それまでに手厚すぎる退職金の算定方法を見直すべきです!@2024年11月のブログ

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なにより理解できないのは「財政構造改善を進めるうえで人件費抑制は不可欠であると認識して」いると言いながら、そのための具体策はどこにも見当たらないこと。
市民サービスを削減する内容は、大量かつ具体的な内容を示しておきながら、一体どういう感覚なんや…としか思えないわけで。
 ↓
【ご参照】
西宮市財政構造改善実施計画(素案)@P.11以降をご覧ください

この項目、続きますので、引き続きお付き合いください。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


外郭団体について多くの指摘を受けているのに改善せず、高齢・長期在籍のOBも放置。それなのに市民負担だけは求めるって、どう考えてもおかしいでしょ???

2024-12-12 11:44:30 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

通常時に比べて、強め&多めの反響を頂いた前回と前々回のブログ。
でも、それも当然だと思っています。
なにせ市政ニュースでは1・2面を割いて「財政が厳しい!」ということを、しかも、それは不可抗力であるかのように書いてありました。
が、その大きな要因として
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●総人件費を50万人以下の中核市で比較すると、2位を50億円近く引き離してダントツの1位
●職員1人当たりの平均給与は日本一高い
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という事実があることには、全く触れていなかったのですから。
まあ、そりゃ市として触れたい話題でないことはよく分かるんですけどね。
 ↓
【ご参照】
本日10時から、一般質問で登壇します。というわけで質問項目と使用する資料のご紹介をば。×前々回のブログ
日本一高い職員給与はほっといて、市民に負担を求めるなんてあり得ない。まずは西宮市職員の給与に関わる問題を知って下さい!×前回のブログ

通常であれば、前回ブログの後を受けて、具体的な質疑のやりとりを掲載していくのが私のブログの流れ。
がパブリックコメントの締切が12/25と、そこそこ迫ってきています。
そのことを考えると、むしろ少しでも早く、もう一つの超重要課題である外郭団体についての問題を先に知って頂く方が重要かな...と。
というわけで、今回ブログでは外郭団体についての質疑の前段をご紹介します。
それでは、どうぞ!

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外郭団体についてです。
先般、「西宮市財政構造改善実施計画(素案) 」(以下、計画と言います)が示されました。
市は計画の中で、危機的な財政状況を脱するためとして、様々な形で市民に負担を求める内容を列挙しました。
一方で、市自身が痛みを感じる改革に取り組む内容は、あまりに乏しいものでした。
その代表的な1つが外郭団体の見直しです。
資料④をご覧下さい。
 ↓


計画の中で、外郭団体について挙げられた項目は
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●都市整備公社の実施事業の見直し
●土地開発公社の廃止に向けた事業の縮小
●さくらFMへの業務委託等の見直し
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の3点だけ。
しかも、その中で内容と効果額が示されたのは「都市整備公社の実施事業の見直し」で令和6年度から10年度の累積効果7400万円、令和11年度以降の単年度効果3700万円だけ。
私は、この内容の乏しさに愕然としています。

資料⑤をご覧下さい。
 ↓


令和5年度に実施された包括外部監査では「外郭団体に係る財務事務の執行及び事業の管理について」として、
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●西宮市国際交流協会について「市からの援助がなければ事実上運営が不可能な団体」
●西宮市都市管理について「多額かつ回収期間が20年以上にわたる貸付金を有していることを改めて自覚するとともに、債権管理手続を強化する必要がある」
●西宮市社会福祉協議会について「市の財政状況も厳しさを増す中で、~中略~ 役員報酬を対象とした補助金を支給することについて、市は見直しを含め慎重に検討すべき」
●西宮市社会福祉事業団について「平成24年度包括外部監査で指摘されてから、11年が経過しており ~中略~ 解決すべき課題は少なくないことから、市立介護老人保健施設としての意義、必要性含め、例えば、検討委員会を設けるなどして、早急にすこやかケア西宮のあり方や取り扱いについての市の方向性について結論を出すべき」
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等、様々な指摘がなされています。
また私共、会派・ぜんしんとしても
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●西宮都市管理について、貸付金の早期返済や、完済後、早期の会社の廃止
●文化振興財団が行う事業の抜本的見直しと規模縮小
●大谷記念美術館について、美術館及び財団の将来的なあり方について検討
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等、様々な指摘を続けてきました。
ところが、こうした指摘に対する対応は、遅々として進んでいません。

また外郭団体全体に及ぶ問題もあります。
例えば、市が保有する施設の管理運営は通常、公募により、多数の事業者が価格やその内容を競争した上で選定されますが、特定の外郭団体が非公募で管理運営を担っている事例が多く存在します。
資料⑥をご覧下さい。
 ↓


中央体育館については建替も含めた計画が示されていますが、北夙川体育館や樋之池テニスコート、樋之池プール、松原体育館の管理運営が非公募で西宮スポーツセンターに委ねられています。
西宮市文化振興財団はアミティ・ベイコムホールを含めた西宮市民会館の管理運営を非公募で担っています。
社会福祉事業団がすこやかケア西宮の管理運営を非公募で受託していることは、資料⑤で示したとおり、包括外部監査でも指摘されています。
しかしながら市は、こうした状況を是正するための取組も示していません。
あるいは都市整備公社や都市管理(株)、西宮スポーツセンターが、それぞれ別々に駐車場の管理運営を行っているという問題もあります。
同じ事業は一つの団体に集約することで、より効率的な体制を構築できるはずです。

また元・市職員 (以下、OB と言います)に関わる問題もあります。
資料⑦をご覧下さい。
 ↓


本市の外郭団体では多くのOBが働いており、65歳を超える職員や勤続10年を超える職員も多数存在します。
例えば、土地開発公社は4人のOBを抱えており、そのうち2人は65歳を超えています。
新規の土地取得もない中でOBが4人も必要か、疑問に思います。
また国際交流協会は包括外部監査で多くの指摘がなされたこともあり、今年4月、新たなOBが1名送り込まれました。
当然、前から在籍していたOBは辞めるべきですが、今も在籍しています。
また個人情報に関わるため、具体的な金額は示せませんが、65歳を超えても数百万円の給与を得ているOBが複数存在します。
包括外部監査でも、この問題について「市は外郭団体の役員について、働きかけ規制の趣旨も勘案の上、市OBを推薦する場合の基準について明確に定めるべきであり、元職員が外郭団体の役員について就任することは慎重に判断すべき」と指摘されています。
包括外部監査での指摘に加えて、65才を超えるOBの外郭団体への在籍禁止も含めて、明確なルールを定めるべきです。

市は、全ての外郭団体について個別の団体が抱える問題は勿論、全庁的視点から包括的・網羅的に抜本的改善策を示し、その実現に取り組むべきですが、そうした姿勢は見えません。
市民に多くの負担を求めながら、自らの改革に取り組む姿勢の、この弱さはなんなのでしょうか。
それでは以上の内容を踏まえて3点、質問します。

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てな感じです。
なお前述の通り、西宮市財政構造改善実施計画に関するパブリックコメント、12/25まで実施されています。
ブログの内容ご覧頂いた上で「なんじゃ、そりゃ...」と思った方には是非是非、ご意見およせください!
 ↓
「西宮市財政構造改善実施計画(素案)」 に係る意見提出手続き(パブリックコメント)の 実施について|西宮市ホームページ

それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


日本一高い職員給与はほっといて、市民に負担を求めるなんてあり得ない。まずは西宮市職員の給与に関わる問題を知って下さい!

2024-12-10 11:31:29 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

個人堤に、この施策の妥当性については懐疑的でもある私。
とは言え、やっている以上は多くの方に知って頂き、活用して頂くのもそれはそれで大事なことだと思っています。
というわけで「はばタンPay」第4弾の申込みは今週金曜日までなので、お忘れなきよう。
 ↓


さて本題、お陰様で昨日、無事、一般質問を終えることができました。
というわけで早速、そのご報告を始めていきたいと思います。
まずは本来、「財政構造改善!」などと言うなら、真っ先に手を付けるべき西宮市の人事給与制度についていかに問題が多く、深刻かと言うことを知って頂くための質疑の前段部分です。
それでは、どうぞ。

■■■■■

資料⑧をご覧下さい。
 ↓


財政構造改善実施計画(素案)でも
-----
●財政構造の弾力性を判断する経常収支比率の推移は、類似都市平均値と比べても高い水準
●人件費の割合が中核市平均と比べて大きく、比率を押し上げる要因
-----
と、財政状況悪化の大きな要因として、人件費の高さが指摘されています。
その要因として、
-----
●本市の給与制度は年功序列的な要素がきわめて強いこと
→結果、職務内容・職責に比べて給与水準が高すぎる職員が多数存在すること
●手当が手厚すぎること
-----
があげられます。
こうした課題を踏まえて、私も含めて過去、多くの議員が行ってきた指摘に対して、市は
-----
●問題意識は共有しており、改善に取り組んでいく
●メリハリのある給料表への更新に取り組んでおり、今後も更なる更新に取り組んでいく
→給与総額も現給保証等の経過措置期間が終われば削減効果が現れるはず
-----
との答弁を繰り返してきました。

資料⑨の上の吹き出しに、これまで市が行った主な取組と、目論んでいた効果額を掲載しました。
ご覧下さい。
 ↓


-----
●2013年には行政職と技能労務職の給料表分離と技能労務職の給料表引き下げを実施し、効果額は3.4億円を見込み
→同年には退職手当の見直しも実施し、3.7億円の効果を見込
●2014~2017年には行政職の給料削減で3億円の効果
●2017年には給料表の見直しで4.2億円の効果
●2018年には退職手当の見直しで3500万円の効果
●2023年には給料表の見直しと55歳昇給停止で1.7億円の効果
-----
を見込んでいました。
他にも細かい見直しは数多く行われたと聞いています。

では、その結果はどうだったでしょうか。
「資料⑨」に示した通り、本市職員の給与総額は2013年度以降、2022年度を除いて増え続けています。
この結果から、左の吹き出しに列挙した内容はなんだったのか?本当に効果があったのか?と疑問を感じずにいられません。
なお、この年間240億円近い給与総額は「資料⑩」に示した通り、本市より圧倒的に人口が多い市も含めて、中核市全体の中で全国2位。
人口50万人未満の中核市の中では東大阪市の188億円を大きく引き離して、断トツ1位という高さです。
 ↓


この背景に、全国的に地方自治体職員の平均給与が減少する中、本市職員の平均給与は上がり続けているという異常な構図があります。
資料、一つ飛ばして「資料⑫」の最下段にある通り、全市区町村平均の給与月額は2011年度から2022年度まで一貫して減少しています。
 ↓

 ↑
また同資料の一行上で示した通り、本市を除く阪神間各市の平均も多少の増減はあるものの、ほぼ一貫して減少傾向にあります。
ところが最上段にある本市の平均給与月額だけは2014年度以降一貫して増え続け、全国順位も上昇。
2021年以降は3年連続で全国1位になっています。
全国的に平均給与が低下し続ける中で、本市の平均給与だけが上がり続けている。
そして、ここ3年は連続して全国1位となっているのです。
財政危機が顕在化する中、職員の給与は上がり続けて全国トップ。
これは明らかに異常です。

市は、ここ1年強の間に、突然バタバタと「財政が危ない!」と騒ぎ始めました。
しかしながら資料⑬にある通り、令和元年度すなわち2019年度決算において実質単年度収支が50.4億円の赤字。
財政基金を53億円取り崩す必要が生じたことを筆頭に、過去から現在の財政危機に至る予兆はありました。
 ↓


そもそも経常収支比率が著しく高いことや、人件費率が高いことは遙か昔から分かっていたことです。
だからこそ私は、それこそ20年近くに亘って、早急に抜本的な人事・給与制度改革に取り組むべきと警鐘を鳴らし、具体的な提案も続けてきました。
しかしながら各種手当の見直しなど個別の成果を得ることはできたものの、抜本的な改革を成し遂げることはできませんでした。
結果、現在のような財政危機を招いてしまった。
しかも、そのような状況にも関わらず、職員給与は日本一高い。
この現実に忸怩たる思いでいます。

改めて言うまでもないことですが、本気で財政構造を改善したいと思うなら、人事・給与制度を抜本的に改革するべきです。
これまで繰り返してきた、そのうち結果が出ますというような悠長なことを言っていられる状況ではありません。
ところが、市が財政構造改善実施計画の中で示した「人件費の抑制」に向けた取組の内容に、そのような姿勢は微塵も見られません。
少し戻って資料⑪をご覧ください。
 ↓


市が計画の中で示した「給与水準の適正化」に関わる取組は「給料表見直しの効果」「特別職等の給与減額」「超過勤務時間の縮減」「各種手当の見直し」「教育委員会事務局指導主事の給料表適用方法の見直し」の5つ。
このうち日本一高い市職員の給与水準是正に構造的に大きく寄与し得るのは「給料表見直しの効果」と「各種手当の見直し」の2つでしょう。
ところが、その具体的な内容は「給料表見直しの効果」は資料⑨の最下段に示した既に2023年度に行った給料表の見直しと55歳での昇給停止の効果を見守るというだけで新たな取組はなし。
「各種手当の見直し」もすでに実施されている住居手当の見直しによる今後の推移を見守るというだけで新たな取組はなにもありません。
本市の手当には、主任・班長を対象とした他市に比べて大幅に高い手当や、退職手当・期末勤勉手当の手厚すぎる計算方法と支給対象、特殊勤務手当の妥当性等、様々な問題があります。
ところが、これらの見直しに取り組む考えは一切示されていません。
このような内容しか示さずに、市民には大幅なサービス削減を求める市の姿勢は、到底、理解できるものではありません。
給料表は勿論、各種手当や人事評価・考課のあり方まで含めて、本市の人事・給与制度全体が抱える現在の問題を明らかにするとともに、その内容を改めるための具体的な期限と数値目標を明確にして、取組を進めることこそが、市民の皆様に厳しい取組への協力をお願いする大前提であるべきです。
それでは以上の内容を踏まえて、6点、質問します。

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てな感じです。
ちょっと長くなってしまいましたが、ご覧頂けば、いかに西宮市の職員給与の現状に問題があるかをご理解頂けるものと思います。
ここまでの前段を受けての具体的な質疑についても近日中にアップ予定です。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


調査は仮説をもって行うべし!そして調査結果を検証して、具体的な対策につなげるべし!!と思うのですよ、私は。

2024-12-05 12:58:03 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

現在、12月議会×一般質問の真っ最中。
が、思うよりも「財政構造改善」に関係する内容は多くない感じですね。
つくづく議会の意見・考えもまた多様だと思います。

さて本題、前回ブログは、より魅力的なまちづくりに取り組まなければ…という終え方でした。
なので、そういう観点から最近ちょっと思ったことについて。

前回ブログで取り上げたのと同じ11/20の教育こども常任委員会で『「第3期西宮市子ども・子育て支援事業計画(素案)に係る意見提出手続き(パブリックコメント)の実施について』の報告がありました。
そこで示された内容に、ここはもっと掘り下げるべきでは???と思ったところがあったんですよね。

具体的には、
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●「西宮市は子育てしやすいまちだと感じますか?」という質問に対する回答のうち、「とてもそう思う」「そう思う」が令和5年度は平成30年度に比べて就学前・小学生とも大幅に減。
→とりわけ就学前で、その傾向が強い
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 ↓


-----
●「西宮市は子供にとって住みやすいと感じますか?」という質問に対する回答のうち、「とてもそう思う」「そう思う」の合計が、令和5年度は平成30年度に比べて小学生ではほぼ横ばいだが、就学前は減少。
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 ↓


といったあたり。
とりわけ「子どもにとって住みやすいと感じるか?」という質問に対して、小学生はほぼ横ばいだったのに対し、就学前だとまあまあ減少しているのなんかはなぜ???と思うんですよね。
で、そこら辺を掘り下げる材料として提示されていると思われるのが、「子育て支援でもっと力を入れてほしいものは何ですか?」という質問。
これに対する回答は就学前・小学生で、それぞれ以下の通りとなっています。
 ↓



ただ、聞いてはいるものの、「この結果をどう分析し、どう今後の対策につなげるか?」という視点が弱いと感じるんですよね。
私は「調査は検証したい仮説をもって行うべき。そして調査結果を検証して、具体的な対策につなげるべき!」と考えています。
なので調査はしたものの、その結果を検証したとも思いにくい対策の羅列になってしまっているように感じるあたり、なんだかビミョーだよな…と。
そして、そういう前提に立つなら、質問内容・項目を設定する時点で、後の検証に耐えられる設計にしておくべきだと思うわけで。

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●やること自体が目的化しており、やったらやりっぱなし
●全体像が見えず、部分的な話ばかりをしたがる
●目標設定をしたがらない
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等、これって、お役所の病理やな...と感じる話が数多くあります。
そういうところを正していくことこそが構造改善だと思うんですよね。
こういう観点、強く持って月曜日の本番に挑む予定です。
いくら嫌がられたって、しつこく、こういう話を続けていかねば!ですね。

それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


西宮つーしんでも、西宮市の財政危機が取り上げられていますね。そんな状況の中、この危機を脱するために取り組むべき課題を12/9(月)10時からの一般質問で追及します!

2024-11-28 14:44:33 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

なんと、西宮つーしんで、西宮市の財政危機が取り上げられてる。。。
 ↓
西宮市が42億円赤字の解決策を公開してる。みんなのアイデア求めてる@西宮つーしん


この内容、とてもよくまとまっていると思います。
「私なら絶対、この状況に陥っている理由に『人件費の高さ!』を入れますよ!」というのはありますが。
 ↓
【ご参照】
財政構造改善、最優先で取り組むべきは「人件費の抑制」一択、他はありえない!! @今月頭のブログ

なおリンク先にも書いてある通り、「11月25日(月)~12月25日(水)」で、市が意見募集を行っています。
よろしければ、是非ご意見お寄せください!
 ↓
「西宮市財政構造改善実施計画(素案)」 に係る意見提出手続き(パブリックコメント)の 実施について@西宮市HP

そして「市に意見してみようかな...」という方には是非、参考として頂きたいのが12/9(月)10時からの私の一般質問。
今回のテーマは以下の通りで確定しました。
 ↓
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Ⅰ.広報啓発事業
①精査の必要
②効果の最大化
③全庁的方針と進捗状況管理

Ⅱ.消防局が保有する各種車両
①いわゆる緊急車両
②いわゆる後発車両

Ⅲ.外郭団体
①市の姿勢
②抜本的見直し
③市職員OB

Ⅳ.人事・給与制度
①抜本的改革の必要性
②課題の全体像
③期限と取組内容
④人事院勧告への対応
⑤職員組合との交渉
⑥目標値
-----

どの項目も興味深く感じて頂ける内容だと思いますが、とりわけ「Ⅳ」については必見!と自負しています。
お時間と状況が許す方で、興味お持ち頂ける方には是非ご視聴下さいませ。
以下にリンクも貼っておきます。
 ↓
西宮市議会 議会中継 - 会議名一覧

といいつつ、まだまだ準備進めなければなりません。
「よく分かった。その通りや!」と多くの方に思って頂けるよう頑張ります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


マイナ保険証の利用申請にはマイナンバーカードと4桁の暗証番号が必要。手続きはお近くのコンビニでもできるそうです!

2024-11-20 12:51:55 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修 評伝」読了。
現在、60歳台半ば以上の方であれば、ほぼ誰もが知っているであろう「真空飛び膝蹴りの沢村忠」。
私自身はリアル世代ではありませんが、長年に亘る格闘技ファンとして、このタイトルを見かけた以上、読まないわけにはいきません!
で読んでみたところ、そうなんや、リアルファイトじゃなかったんや…
そして、つくづく興行の世界と闇的な世界の関わりって、深くて長いもんなんやろうな…と。
なんか久しぶりに「東京アンダーワールド」読み返したくなりました。
 ↓
 

さて、本題。
マイナ保険証について、積極的な利用を訴えた前々回のブログ。
ネット上は勿論、西宮市議会でも熱烈に反対している方がある話だけに「イヤな方向での反応が大量に来たらかなわんな…」と思っていたものの、特段大きい反響はありませんでした。
 ↓
【ご参照】
12/2から原則、マイナ保険証を使う制度運用が始まります。積極的な対応をお願いします! @前々回のブログ

一方で、このブログをアップしたところ、所管の方からいくつか情報を頂きました。
その内容に、
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●本来、当然広報しておくべき内容
●「この機会に利用するか…」と思っている方にとって、有益と思える情報
●当該ブログにコメント頂いた内容に対する回答
-----
等が含まれていたんですよね。
よって、以下、(私的修正を加えたうえで)ご案内しておきます。

★★★★★★★★

●利用登録にはマイナンバーカードと数字4桁のパスワードが必要です。
→パスワードについてはこちら(https://faq.myna.go.jp/faq/show/2355?category_id=13&site_domain=default

●セブン銀行ATMでの利用登録が簡単で便利!(←という声が届いているそうです。確かに、これは分かりやすいわ…)
→セブン銀行HP(https://www.sevenbank.co.jp/personal/atm/pdf/mynumbercard_hokensho.pdf

●スマートフォンを用いたマイナ保険証の利用登録には、スマートフォンがNFC(近距離無線通信)機能に対応している必要があります。
→タッチ決済(felICaを含む)できるものは対応しているものと考えられます。
→対応機種の詳細はこちらです→ https://www2.jpki.go.jp/prepare/pdf/nfclist.pdf

★★★★★★★★

繰り返しになりますが、私自身は、徹底したデジタル化の推進により、行政コストを削減することが絶対に必要と考えています。
そういう観点からは「政府が物価高対策として検討する住民税非課税世帯に3万円を支給する案について、67.4%が評価しないと答えた」というニュースなんかは、非常に考えさせられるものだと思うんですよね。
 ↓
低所得世帯への3万円支給67%が評価せず(共同通信)

これだけ多くの方が反対している背景には、様々な考えがあるのでしょう。
その一つに「住民税非課税世帯=困窮世帯では、必ずしもないはず。多額の資産を持っているにもかかわらず、収入額が少ないというだけで支給対象になるのは不公平!」という考えがあるのは間違いない!と思っています。
だからこそ
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●様々な情報を把握して一元管理することで、本当に困っている方を即時に把握できるようにしておく
→そうした方々に必要な、様々な支援を行えるよう、情報を提供できるようにするべき!
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という思いが、マイナンバー制度を推進しようとする考えの根底にはあるものと私自身は受け止めています。
性善説に過ぎる...と思う方もいらっしゃるのでしょうが。

と、いろいろ言っている間に12月議会が近づいてきました。
出番を頂いており、そちらについても、しっかり準備して臨まなければなりませんね。
頑張ります!

それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


県市統合病院開院の際、中央病院から大量の退職者が発生する。それまでに手厚すぎる退職金の算定方法を見直すべきです!

2024-11-18 11:44:49 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

告示された時点では、きっと稲村氏が当選するのだろうと思っていました。
投票率が55.65%と、前回の知事選に比べて14.55ポイントも上昇したことと合わせて、この結果はすごい。
 ↓
【開票結果】兵庫県知事選挙 失職の斎藤元彦 前知事が2回目の当選果たす | NHK | 選挙


ちなみに西宮における、上位3候補の得票数と得票率は以下の通り(敬称略)。
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斎藤 元彦 105,605票(46.2%)
稲村 和美   87,678票(38.4%)
清水 貴之   25,052票(11.0%)
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全県的傾向に比べて、斎藤氏と清水氏の得票率がやや高く、稲村氏の投票率がやや低いのは興味深いですね。
様々な意味で注目を集めた今回の兵庫県知事選挙。
これから様々なことがあろうかと思いますが、当選された斎藤氏には、よりよい兵庫県政を実現していただけることを期待します。

そして、この選挙に関連して、個人的に非常に強い違和感があったのが、石井市長の動向。
告示日当日には、特定候補を熱烈に応援するブログを掲載。
しかし改めて見ても、すごいタイトルやな、これ...
 ↓
兵庫県知事選挙告示、「いなむら和美」一択、他はありえない!! | 石井としろう 西宮市長


選挙終盤の時期には、近隣3市長が連名で特定候補を熱烈支援するアカウントを作成・運用。
 ↓


22市長連名での特定候補の支持表明にも参加しています。
 ↓
兵庫県知事選、市長会有志22人が異例の稲村氏支持表明 「誹謗中傷や誤解広がり懸念」緊急的な対応強調(神戸新聞NEXT)

また選挙期間中は街宣車に乗ったり、街頭演説にも積極参加するなど、かなり熱の入った支援を展開していたそうな。
そんなわけで、複数の市職員さんから「今は選挙のことで頭がいっぱいのようなので...」的な、嘆いたり苦笑したりする声を聞きました。
この財政難の中、もうすぐ12月議会も始まる大変な時期に、西宮市政を担う最高責任者が一体なにをやってるんや...
他にもっとやるべきことがあるでしょうよ...

という話はおきまして、本題へ。
少し前に県市の病院統合に関連する報告がありましたので、今日は、それに関連する内容ですよ。

県立西宮病院と市立西宮中央病院(以下、中央病院)を統合した新病院ですが、2026年度上期の開院が予定されています。
その際の、西宮市にとっての大きな課題が現在、中央病院で働く職員の待遇です。
これまで働いていた場所がなくなるんですもの、ご本人たちにとっても大問題ですよね。

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●医師は原則、大学医局による人事異動により新病院又は別の病院に移る
●事務職として中央病院で働いていた市職員は原則、別の部署に移る
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ことから、これらを除いた医療・看護職等として中央病院で働いている職員の人数は現在330名。
こうした方々については
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①統合病院での勤務
②市役所内の別の部署で勤務
③他病院等に転職
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のいずれかの形を選ぶことになるそうです。

で、西宮市にとっての財政上の大きな課題は「①③のいずれかを選ぶと、原則、退職金を支給する必要が生じる!」というところ。
財政危機の中、一時的であれ多額の支出が必要になるのは非常に厳しいことだと思います。
加えて、その金額が、かなりの多額に上ることが予想されるんですよね。
その理由は大きく二つあります。

一つは、対象人数が多いこと。
報告によると、330人の対象者のおおよそ2/3程度が①を希望しているとのこと。
なので、仮に「200人×100万円」としても2億円。
これは、なかなかですよね。。。

二つ目は、一人当たりの支給額が多くなる計算方法が取られること。
報告では「閉院という事情による退職であることから、原則として、整理退職の支給率と同率を適用します」とされています。
要は「自己都合による退職に比べて、割増の退職金を支給します!」ということですね。
ちなみに昨年9月議会の決算討論で「県立西宮病院と市立中央病院の統合実現時に発生する退職金と、統合実現後、県職員に比べて高い水準にある市職員の現給を保証するために必要な費用は、本市財政に数億円単位の影響を与えることになるでしょう。しかしながら、その金額も十分、見込まれていません。」と指摘したのは、この部分。
当初、財政構造改善基本方針で示された数字は、自己都合退職と同じ割合での退職金支給を前提として算出されたものでした。
でも、そんなんで話がまとまるわけないですよね。
 ↓
【ご参照】
きわめて深刻な状況にある西宮市財政。昨日の本会議で、決算に対する討論を行いました。@2024年10月のブログ

とは言え、この二つの要因は、両方とも理解できる話だと思っています。
一方で、引っかかるのが退職手当の算定方法。
西宮市職員の退職手当には
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●国より手厚くなる算出方法が取られており、割高な退職金を受け取ることができる
●他自治体では、退職金の支給対象となっていない雇用形態の職員に対しても退職金を支給している
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という問題があります。
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【ご参照】
しぶやの市政報告78号@2024年7月発行


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●財政構造改善の流れの中、手厚すぎる手当については抜本的な見直しが必要!
→そうした流れの中、一時期に大量の退職者が発生!!
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ということを考えると、現状のまま、大量の退職者が発生する事態を迎えてよいのか???と。
本来であれば当然、それまでに退職金制度の見直しを進めるべきだと思うんですよね。

何度も言っていることですが、市民に対しては厳しいサービス削減を求めながら、自分たちの利害にかかわる見直しにはきわめて消極的。
そんな姿勢で、市民の理解を得ることなど、できるわけもありません。
この件、継続して厳しく指摘・追及していきたいと考えています。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


12/2から原則、マイナ保険証を使う制度運用が始まります。積極的な対応をお願いします!

2024-11-14 14:47:55 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

遅ればせながら、1ヶ月ほど前にマイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせました。
ちなみに市HPに利用登録に「必要なもの」として「スマートフォン又はパソコンとICカードリーダー」と書いてあったので、私は、どちらにしてもICカードリーダーがいるんだと思っていたのですよ。
「スマートフォンとICカードリーダー」又は「パソコンとICカードリーダー」だと思ったので。
 ↓


が確認したところ、これ「スマートフォン」又は「パソコンとICカードリーダー」だそうな。
確かに、どちらとも読めるよな...と。
というわけで修正を求めたところ「スマートフォン(または、パソコン及びICカードリーダー)」という内容に改めてくれました。
うん、これなら誤解することはなさそうですね。
 ↓


で、このマイナカードの保険証利用ですが、私は積極的に進めるべきだと考えています。
というのも
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●今後、一層の高齢化が進んでいく中で医療費の拡大は不可避
→徹底したデジタル化の推進により、行政コストを削減することが絶対に必要
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と考えているから。
医療の質を維持しつつ、今後、急速に膨らむ医療費を抑制するためには、保険証のデジタル化が欠かせません。
患者が自分の医療情報を管理するだけでなく、医療機関のあいだで電子カルテや投薬情報を共有できる仕組みができるのは非常に大きいと考えています。
そのためには、出来るだけ多くの方にマイナ保険証を利用して頂きたいと思うんですよね。

なおメディアでことさらに問題視されていた、健保組合などでの入力ミスの件についてですが。
マイナ保険証に別人の情報が登録されたケースは数千件程度に留まります。
一方で、紙の保険証による手続きミス(医療機関への返戻)は年間600万件発生している上、こうしたミスは、オンラインの資格認証システムの導入によって劇的に減ってきているといわれています。
こうした側面もよくよく考えるべきだと思うんですよね。
以下、なかなか過激なタイトルですが、至極もっともと思った内容、貼っておきます。
  ↓ 
【前編】「紙の保険証を残せ」は正義? マイナカードが「できない」高齢者に配慮するメディアが報じない“不都合な事実”@文春オンライン
【後編】30歳独身女性は〈両親共々命を絶ちたい〉と綴り…マイナ騒動があぶり出した“老人ファシズム”社会という末路@文春オンライン

なおマイナンバーカードには、
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●ICチップで券面情報を検証可能&券面に顔写真が掲載されている
→本人確認手段としての強度が、顔写真なしの現在の保険証よりも高い
→使い回しや偽造が難しい
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というメリットもあります。
真偽不明な内容も多いものの、SNS上などでは使いまわしについての情報もよく取り上げられています。
確信的に悪事を働く人が、活用可能なツールは極力、その穴を防ぐべきと考えているということも付言しておきます。

お悩みの方や、面倒くさいな...とお考えの皆様にも是非是非マイナ保険証ご利用の検討をお願いしたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


施設の新設等の際には、ネーミングライツが使えないか検討し、政策局と協議することを義務付ける文書が発出されました。ちょい遅いけど、一定評価します!

2024-11-06 14:42:55 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

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●「西宮市財政構造改善基本方針に基づく取組の大枠について」では「公共施設のネーミングライツ」を積極的に推進する考えが述べられていた
→ところが、東部総合処理センターについて、ネーミングライツではなく愛称募集が行われた
→これについて盛大にツッコんだ結果、市側からは遺憾の意(?)が表明された
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という話がありました。
あの話は酷かった...
 ↓
【ご参照】
なんで、愛称募集になるんですかね?こんなのネーミングライツ以外ないでしょうよ...@2024年8月のブログ

こうした経緯を踏まえ、今般、
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●施設の新設、改築、統合などを予定している場合は、開設又は再開設の機会に合わせてネーミングライツの導入を必ず検討することとし、政策局と協議すること
●既存施設についても、ネーミングライツの導入や施設内での公告物掲載の余地について積極的に検討し、導入を図ること
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等を求める文書が「財政構造改善推進課」から発出されました。
内容は以下の通り。
 ↓


財政危機のおりがら、市は市民に対して、様々な形で負担を求めようとしています。
そんな中、数少ない収入確保策であるネーミングライツについて、
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●メニューには挙げる
→実際には背を向ける...
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といった姿勢は許されないと思うんですよね。
それだけに、財政構造改善課がこうした文書を発出したことは前向きに評価したいと思います。
各部署においては、改めて、この内容を徹底すると共に「ネーミングライツ以外の広告事業の導入についても、積極的に検討」してもらわねばなりません!

さて明日は、総務常任委員会。
「財政構造改善」のためということで、市民に負担を求める具体的なメニューが示されることになります。
で、こちらに急遽、市長が出席することになったということで昨日、担当局長から報告を受けました。
市長が、こういう場に出てくるのは珍しい。

私は、議会の厳しい雰囲気を直接、味わうためにも、市長が出席するのはよいことだと思っています。
てゆうか、これまでは「なんで出てこーへんねやろか???」と思っていました。
一方で、当局にとっては大きな負担でもあるんでしょうね。
あまり深い考えなしにテキトーなことを言われたら、後で大変な目に遭うのは当局職員ですし、そら大変やわな...と。
 ↓
【ご参照】
職員を200人削減するためには、辞めていく人数の半数しか雇えない。それって各職場に与える影響が、かなり大きいと思うのですが... - 西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記
200人削減を実現できたとしても、削減できる費用は10億円以下。20億円の目標には到底、届かないことが判明したわけですが... - 西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

なにはともあれ、明日は大事な総務常任委員会。
しっかり準備進めて臨みたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


話題の兵庫県知事選挙が始まりました。というわけでHPが確認できた3人の候補について、ご紹介します。

2024-10-31 09:48:01 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

本日から兵庫県知事選挙スタート。
ちなみに「大量の候補者が出るかも...」ということで、急遽、衆院選で利用された選挙看板に紙を貼って、番号を書いて...という対応がなされました。
これによって発生した追加費用が約270万円ということで、なんだかなあ...
 ↓


さて本題。
というわけで話題の県知事選挙について「立候補者全員のHPくらいは広報するか!」と思っていましたが、
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●HPさえ見当たらない候補者
●HPはあるけど「東京都知事選挙」と表示されている候補者
●自分は当選するつもりはないと明言している候補者
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まで紹介するのも違うよな...と。
というわけで立候補者のうち、
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●昨日までに出馬の意思が示されていた
→候補者本人のHPが見つかった
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という2つの条件を満たす3候補だけ紹介させて頂きますね。
なお敬称略で、50音順。
貼り付けてある画像はHPのトップ画像です。

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●稲村和美(前尼崎市長)
 HP:いなむら和美 – Kazumi Inamura Official Website


●斎藤元彦(前兵庫県知事)
 HP:さいとう元彦公式ウェブサイト | 兵庫の躍動を止めない!


●清水貴之(前参議院議員)
 HP:清水貴之オフィシャルサイト:兵庫県選出 参議院議員


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ちなみに私、現在、自分の市政報告を持って、恒例の駅立ちをボチボチと進めています。
んで一昨日、阪神西宮駅前に着くと、青っぽい服を着た、明らかに選挙モードな集団を遠目に発見。
慌てて場所を阪神香櫨園駅に変更しました。
後から聞いたところによると、こちら斎藤前兵庫県知事が駅立ちしていたそうな。

ほんで昨日、一昨日の雪辱戦として阪神西宮駅で駅立ちしていると、後から稲村元尼崎市長を応援する西宮市議の方々が続々とやってきました。
私が先に始めた分、場所取りにも配慮していただき、続けることが出来たのですが、こういう風に場所がバッティングするのって「ほんま選挙!」って感じやな...と。
先の衆院選に続き、これからの県知事選にも携わる方々は、ホンマに大変...
と色々思いながら、ご紹介とさせて頂きます。

閑話休題。
選挙期間ではありますが、私は粛々と自身の職務に励んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。