西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一般質問のご報告 ~総合計画について①

2008-12-23 14:35:41 | 市政全般に関連すること

というわけでネタは色々とある中、次は、どの内容にしようかと思っていたのですが
やっぱり、ここは総合計画についての話の続きかなと。
昨日の日記で、総合計画に反対した経緯と、反対するに至った、最も重要な理由も
書いたことですし。
というわけで、しばらく連続して、12月議会での一般質問のうち
総合計画に関する内容を連続して掲載の予定です。
絶対、こっちの感覚のほうが正しいと思うねんけどなあ。
と、私がボヤキたくなる理由を、是非、皆さんの目でご覧いただければと。
それでは早速、はじめます。

まず大きな一問目、総合計画についてです。
総合計画は今後十年に渡る本市の目指す姿を示す最重要計画です。
それだけに大多数の市民が歓迎・賛同する内容のものでなければなりません。
また総合計画は今後策定される、あらゆる計画やプランの根幹となる
計画でもあります。
そうである以上、策定された計画は財源的裏付けを持った、
しっかり遂行できるものでなければなりません。
こうした点を踏まえ、第4次総合計画(以下、四次総と呼びます)について
検証してまいります。
さて、11月5日に行われた総合計画審議会の総会は異例の展開になりました。
「もっと時間をかけて話し合うため審議期間を延長するべき」という趣旨の意見が出
これに36名中半数近い16名が賛成しました。
これを受けて行われた「答申内容は、これでよいか?」を問う採決において、
賛成者は36名中20名に留まりました。
繰り返しになりますが、総合計画は今後10年の本市の目指す姿を示す
最重要計画であり、大多数の住民が歓迎し、賛同する内容であるべき計画です。
ところが実際には採決状況からも明らかな通り、4次総に対する審議会の考えは
ほぼ真っ二つに割れました。
とりわけ、市民の代表として審議会委員に名を連ねた議員11名中10名が
「もっと時間をかけて検討するべきである」と考え、答申内容にも賛成しなかった
という事実は非常に重いものです。
過去、総合計画の策定において、ここまで議論が紛糾したことなどありません。
これは、きわめて異常な事態です。

という前説を踏まえての第一問が↓こちら↓。

今後10年に渡る本市の目指す姿を定める総合計画は
市民の大多数の賛同と歓迎を持って策定されるべき
ものである。
「もっと時間をかけて議論するべき」という意見が審議会の半数近く、
議会から出席した委員11名中10名の賛同を得、
答申内容についても、賛成する委員は半数を僅かに超えるばかり
であった
というのは、きわめて異例の状況である。
こうした状況の下、議案を提案することの正当性について、どうお考えか?

これに対する向こうさんの答えは、

第4次総合計画の策定に当たりましては、市民満足度調査などの
市民意識調査を実施し、市民、団体などとの各種の懇談会を開催するとともに、
市民の参画と協働のもとに計画の策定を行うため、公募市民を中心とする
策定委員会を設置し、計画素案の検討を行ってまいりました。
また、計画素案につきましては、パブリックコメントを実施するとともに、
直接市民や団体にご説明いたしました。
さらに、議会につきましては、計画素案などについて所管事務報告を
行うとともに、各会派における説明会も行うなど、このような2年に及ぶ
取り組みの中でいただきましたご意見を踏まえ、計画原案を作成し、
西宮市総合計画審議会に諮問したところです。 
総合計画審議会におきましては、議会選出の委員からは
議会の考え方も含めたご意見をいただき、また、市民代表の委員などからも
活発なご意見をいただきました。
このようなご意見を踏まえ、検討の上、基本構想におきましては、
全体の流れが理解しやすいように、前総合計画によるまちづくり、
時代の潮流の中で記述しておりましたまちづくりの課題を集約して、
新たな項目として記述いたしました。
また、基本計画におきましては、財政見通しについて、
現在の経済状況を踏まえた記述を加えたほか、
重点プロジェクトや事業計画の位置づけを変えるなど
原案を大幅に修正しております。 
いただきましたご意見の中には、どうしても意見の一致を見ないものも
ございましたが、それにつきましても、市の考え方を十分に説明し、
ご理解をいただく努力をしてまいりました。 
審議会の回数、時間につきましても、当初の予定を超えた回数、
時間で審議を行ってきたところでございます。
審議会としては、こうした経緯を充分にご判断され、
採決により答申をお出しいただいたものと考えております。

長い答えですが、要約すると、
「僕ら、一生懸命頑張って、いろんな人が言うことも、ちゃんと聞きましたよ。
 こんなに頑張ったんやから、もっと、認めてくれてもよろしいやん。
 ちゃんと半数以上、賛成してくれてるんですし。」
というとこですかね。
まあ、えらい低いハードルやなと。

こちらとしては、色々と指摘したにも関わらず、変わったのは精々「てにをは」
ぐらいでしかなかったように感じるからこそ、色々と意見を言っているのですが
向こうさんの感覚では「原案を大幅に修正しております」になるのだそうで。
「いただきましたご意見の中には、どうしても意見の一致を見ないものも
 ございましたが、それにつきましても、市の考え方を十分に説明し、
 ご理解をいただく努力をしてまいりました。」
と胸を張っていっている点についても、到底、納得できません。
私ら、出来ない理由とか言い訳ならともかく、「十分に説明」してもらったような気は
全然しないのですが。
そもそも、ちゃんと意見を聞く気もない、反映する気もないのであれば、
格好だけつけて「参画と協働」とか、大層なこと言わんかったらええのになあ、
などと思いつつ。

ま、ここは、どこまでいっても見解の相違な部分が残る話ですな。
もっと具体的な話については、明日以降。
明日以降の話では、「どうしても意見の一致を見ない」ものの一例として
財政予測の話を挙げて、具体的な質疑内容をアップしていきます。
「そら、一致するわけないわなあ。
 だって、この人たちの言ってることおかしいもん。」
という私の感想を共有していただける自信ありです。
引き続き、おつきあい下さい。