私は、数ある12月議会の審議対象のうち、最も重要なものは「総合計画」に
ついての議案であると位置づけていました。
「総合計画」は、来年4月からスタートする今後10年間の、西宮市のあるべき姿、
目指す姿を定める、本市の最重要計画です。
だからこそ、10年後の西宮の姿に責任を持つ、議員という立場にある者の一人として
よりよい計画にしなければならない。
そう考えていました。
総合計画については、過去、何度か日記でも取り上げてきたように、
多くの意見を申し上げ、様々な提案も行ってきました。
( ① 、 ② 、 ③ )
③で書いた『有志による「総合計画勉強会」』では、最終的に、
「総合計画 基本構想」の議会有志案を作成し、行政方に提案するに至りました。
この議会有志案は、
○本市のまちづくりの基本理念である、市民憲章と四つの宣言を改めて示すと共に
○本市を取り巻く外的環境を抽出し、
○あわせて、本市が抱える主な課題を列挙する
ことによって、今後、本市が取り組むべき課題、認識するべき問題を明らかにした後
○まちづくりにおける基本目標を示し、
○その目標を達成するための施策の大綱を示す
(⇒それは同時に、課題・問題の解決・改善策でもある。)
という構成をとりました。
今でも私は、議会有志で作成した、この案のほうが、行政方が提出したものよりも
完成度が高いものであったと確信しています。
他にも色々と違いはありますし、行政案には見逃せない問題点があると
考えているのですが、その点はさておきまして。
議会案と行政案の一番大きな違いは、行政案は上のような考え方を取ることなく、
掲げた目標と取り組むべき課題、課題解決のための施策の相関関係がバラバラ
になっている点だと考えています。
今後10年間の本市のあるべき姿、目指す姿を定める最重要計画である以上、
これは、最も重要な点です。
的確な現状認識と反省なくして、課題の把握は出来ません。
課題の把握なくして、適切な目標設定など出来ません。
目標設定が適切でないのに、有効な施策が打てるわけがありません。
別途、日記でご報告予定の一般質問では、もう少し違う観点から総合計画に
ついての質問を行いました。
総務常任委員会、あるいは本会議での討論でも、様々な観点から多くの意見が
述べられました。
私は、常任委員会でも本会議でも、この議案に反対しました。
しかしながら結局のところ、総合計画は賛成26名、反対14名、退場3名の
賛成多数で可決されました。
心から残念に思っています。
計画期間が今後10年に渡る、本市の最重要計画に対して、これほど多数の
反対者がでるということ自体、前代未聞です。
それを真摯に受け止めてもらわねばならんのですが、そうゆう認識、
あんまりないんやろうなあ。
これまた非常に悲しいことです。
一般質問内容については、また後日。
それでは、これにて失礼いたします。
(「総合計画 基本構想」の議会有志案ファイルは了解を得て、
同じ会派の今村議員のHPにリンクを貼らせていただきました。
データ容量が大きすぎて、私のブログでは処理しきれないので助かりました。
幹事長、ありがとうございます。)