西宮市の子育て環境を向上するため、本年7月に
「西宮市幼児期の教育・保育審議会」が設置されたのは
↓こちらの左上↓に記載の通り。
http://www1.ocn.ne.jp/~shigi/report/23b.pdf
まず最初に言っておきますと。
そもそも、過去においては
「私立幼稚園の管轄は兵庫県であり、西宮市には関係ない。
よって、西宮市としては、私立幼稚園を担当する部署も必要ない。」
というスタンスを取っていた西宮市が、こうした審議会を設置し、
私立幼稚園も巻き込んで、市の子育て環境を向上しようとしていることは、
素晴らしいことだと思っています。
なので、この取り組み自体は、素直に前向きに捉えています。
一方で、ほぼ欠かさず、この審議会&部会を傍聴している身としては
なんとも???に感じる部分もあります。
この審議会では、審議会本体とは別に、
○待機児童問題解消を今年度の主要議題とする「適正配置部会」
○公私立幼稚園間の保護者負担の格差解消を
今年度の主要議題とする「格差是正部会」
の二つの部会を設置しています。
この二つの部会では、詳細な資料を元に、各委員によって、
○問題点の洗い出し
○問題に対する論点の集約
○部会としての意見の取りまとめ
が行われています。
これは、そもそも、
「非常に複雑であり、多岐にわたる問題を審議会委員全員で
討議していくことは審議会の運営上、望ましくない。
よって、詳細な検討を行うための部会を別に設置し、
部会で集約された内容を踏まえて、審議会の答申をまとめる。」
という共通認識に基づき、こういう形が取られているものだと
私は理解しています。
実際、一番最初の段階で、そうした趣旨の説明が
されていたとも記憶しています。
なので、審議会の流れとしては当然、
○部会で審議された内容を確認
○疑義が残る点について質疑・意見交換
○理解・納得の上、部会から提出された内容を承認
という形で、進めるべきだと思っています。
ところが、実際の姿は、これとは全く異なります。
とりわけ前回の審議会がひどかったのですが。
せっかく、各部会で委員が意見を出し合い、その結果を集約した内容を
審議会に提示しているにも関わらず。
わざわざ、その内容に関する議論を、審議会委員長の仕切りにより、
一からやり始める始末。
で、当初、予定されていた2時間の会議時間が終わるころになって、
さしたる議論の進展も無いまま、突然、あわてて、無理やり、
審議会の委員長が、締めにかかる始末。
これでは、せっかく精力的に行っている部会での議論自体が
無駄になってしまいます。
ほとんどの各委員さんは、自らの仕事を持っている、
その分野の専門の方々です。
その人達が、忙しい時間の合間を縫って、わざわざ時間をこしらえて
やってきてくださっているのです。
西宮市の子育て環境を向上するために。
ですから、そのことを、ちゃんと認識して、審議会を進行するのは
当然です。
「予定時間さえ過ごせばいい!」というものではないですし、
「予定時間は目いっぱい、使わにゃならん!」
というものでもありません。
もう少し、有意義に時間を使い、
議論を有効に前に進めてもらうよう、切に願う次第です。