西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

人事・給与制度や組織のあり方という問題に触れなきゃ、施政方針としては物足りなすぎる。というわけで、その部分についての追及のご紹介をば。

2019-03-04 19:07:50 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日は消防団の定例訓練から、空手の審査&指導へ。
途中、事務所の近くでえらい長い行列が出来てるな~と思ったら、この時期恒例の蔵開き×白鷹さんでした。
今年の蔵開きも、これで終わりですかね。
 ↓
https://nishinomiya-kanko.jp/kurabiraki/


てな話はさておき本題へ。
今日は、先日の代表質問のご報告の続きですよ。

それでは早速、始めます。



【趣旨&質問(再掲あり)】

まず人事・給与制度と組織のあり方についてです。
本市における、市民一人が負担する年間の市職員人件費は、他市に比べて大幅に高い水準にあります。
その背景にあるのは、

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●技能労務職を中心に、職務内容・職責に比べて給与水準が高すぎる

●査定昇給や、査定結果の勤勉手当への反映が、ほぼなされていない
●特殊勤務手当の中に、給与水準から見て不適切なものが存在する
●他市と比較して著しく課数が多い等、組織・体制が不適切
--------------
といった問題です。
これらの問題に手を付けずして、「行政サービスの効率的・効果的な提供が可能となる仕組み」を作ることなど不可能です。

(という前段を踏まえて)これらの問題の現状に対する認識と、今後の取り組みの方針は?
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【答弁】

本市の人事・給与制度については、平成29年4月から、行政職給料表において職務給の原則をより一層徹底したメリハリのある給料表となるよう見直しを行ったほか、平成30年4月には、扶養手当において支給対象者の見直し等を行うなど、これまでも、適宜見直しを図ってきたところであります。
しかしながら、制度全般においてなお様々な課題があることも認識しており、これらの課題に対しても、順次取り組んでいく必要があるものと考えております。

議員ご指摘の本市職員の給与水準や特殊勤務手当のあり方につきましては、今後も、全国の類似団体や近隣他都市の状況等を注視しながら、地方公務員法における給与決定原則である均衡の原則や情勢適応の原則を踏まえながら、適切に対応してまいります。
また、技能労務職の給料表につきましては、平成25年度に行政職給料表からの分離を行い、その見直しに伴う経過措置期間が本年度末をもって終了いたしますことから、新年度には改めて全国の他の地方公共団体と現時点における給与水準比較を行い、その結果等も参考にしながらさらなる見直しの是非等について判断してまいります。

次に、査定昇給につきましては、平成28年4月、改正地方公務員法が施行され、人事評価の結果を人材育成、処遇等に反映することが義務付けられました。
これに伴い、平成29年度からは、評価結果が下位の職員に対しましては、その評価結果を、昇給や昇格、また勤勉手当の査定にも反映させております。
今後も、この取組みを進めていくことで、これまで以上に職員の意欲を引き出し、また、評価に基づく適切な指導や育成を行うことで組織力の向上も図ってまいります。

次に組織のあり方のご質問にお答えいたします。
本市の組織体制は、本市独自の課題や行政需要、及び近年の変化著しい行政環境に対応するため、毎年度必要な改正を行いながら、現在に至っているところです。
組織体制については、それぞれの自治体によって職位の構成や「課」が所掌する業務内容の位置づけなどに違いがあることから、他市と単純比較を行うことは困難であります。
しかしながら、実際に課の数が他の中核市よりも多い傾向にあり、課単位で予算・決算対応などの庶務的業務を行っている本市の体制においては、非効率となる部分が生じることは否めないと認識しているところです。
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【意見・要望】

人事・給与制度については「制度全般においてなお様々な課題があることも認識しており、これらの課題に対しても、順次取り組んでいく必要があるものと考えております」とのご答弁でした。
根本的な認識は一致しているようですが、二点申し上げます。

技能労務職の給料表については「経過措置期間が本年度末をもって終了いたしますことから、新年度には」「さらなる見直しの是非等について判断してまいります」とのことでしたが、この対応は遅過ぎます。
経過措置期間が本年度末で終了するのは前から分かっていた話であり、空白期間を作るべきではありません。
「新年度には改めて全国の他の地方公共団体と現時点における給与水準比較を行」うとのことでしたが、経過期間中でも大まかな状況は把握できます。
本市の技能労務職の給与水準は「全国の他の地方公共団体」と比較して、著しく高い水準にあります。
もっとスピード感を持って是正しなければならない!という意識を持つべきです。

査定昇給については「評価結果が下位の職員に対しましては、その評価結果を、昇給や昇格、また勤勉手当の査定にも反映させております」とのご答弁でしたが、実際に反映されている割合・事例はごく僅かです。
人事・給与制度は組織の要であり、他市と比較して著しく高い給与水準の是正は、本市の硬直化した財政状況改善のため、避けては通れません。
このことをしっかり認識し、山積する課題に取り組むよう要望します。

次に、組織のあり方についてです。
現状の問題を認めた上で、「平成31年度に、課のあり方を含めた組織体制や管理職の職責について見直しに取り組み、必要かつ効率的な組織体制を検討し、平成32年度の組織改正に繋げてまいります。」とのご答弁でした。
高く評価します。
答弁にあった通り、「必要かつ効率的な組織体制を」実現する、そんな見直しの推進に期待し、今後の推移を見守ると共に指摘・要望等、続けてまいります。



てな感じです。
こういう大事な内容について、施政方針で全く言及がないあたり、やっぱり違和感を持たずにいられないんですよね。
というわけで、今後も厳しく追及してまいります。

それでは今日のブログは、このへんで失礼します。