本日で、今任期最後となる3月定例会も終了。
今日を最後に退任される理事者お二人と、今季限りで引退される先輩議員お一人から、最後にご挨拶があったのですが色々と感慨深いものがありました。
どなたも存在感の強い方ばかりであり、しみじみと一つの時代が終わった感じがするよな...
長い間、本当にお疲れさまでした。
さて、そんな3月議会最終日ですが、会派を代表して、予算に対する討論を行いました。
というわけで、そのご紹介をば。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
会派・ぜんしんは、ただいま上程中の諸議案のうち、議案第611号平成31年度西宮市一般会計予算の採決に加わらず、退場します。
以下、理由を述べます。
私どもは、市が巨額の公金を投入する市卸売市場再生整備事業について
①市場の継続性
②流通拠点としての必要性
③市の支援策の妥当性
④再整備場所としての適切性
などの点から、大きな問題を抱えていることを再三指摘してきました。
以下、その内容について申し上げます。
まず市場の継続性について。
市自身が行った調査の結果からも、多くの市場関係者が、後継者不足などで事業継続が困難な状況にあることが明らかになっています。
また市場で商品を購入している事業者も、同様の問題を抱えています。
加えて、少子高齢化や長期的な人口減少の進行に伴い、今後、食品流通量自体が大幅に減少することが予想されています。
市場を取り巻く環境が今後一層、厳しくなることは明らかである上、流通構造も急速に変化しています。
今後各地において、卸売市場の再編整備が進められていくことでしょう。
このような状況のもとにありながら、卸売市場の存在意義や公益性が長期にわたって変わらないと考える市の認識は甘いと言わざるをえません。
次に、流通拠点としての必要性と、市の支援策の妥当性について。
市は新民設市場開設者に対して、市場施設を減免して貸し付けるとしており、減免額は毎年2700万円にのぼると試算されています。
一方で卸売市場を経由して市内で消費される野菜・果物は市内全流通量の1割程度でしかなく、流通拠点としての必要性自体に疑問が持たれます。
にも拘らず、食品の流通拠点としての必要性を強弁し、特定の民間事業者に、これだけ多額の支援を継続的に行う行為は、行政の公平さを損なうものです。
また賃料を減免して事業者に貸し付けることは、本来、市が受け取ることのできる賃料収入を減少させます。
これだけの一等地であれば、本来、はるかに良い条件で土地を活用できることに対する認識がなさ過ぎます。
最後に、再整備場所としての適切性について。
そもそも、JR駅前ほぼ直結という、これだけの好立地で、ここまで多額の支援を行ってまで、野菜・果物以外ほとんど取り扱っていない卸売市場を存続させねばならない理由とはなんなのでしょうか?
いまや関西で一番住みたい街と言われるまでになった西宮。
その大きな要因の一つが、西宮北口駅周辺において芸術文化センター・阪急西宮ガーデンズが開設され、西宮という街の魅力を大幅に向上させたことにあります。
一昔前まで、へそのないまちと呼ばれていた西宮ですが、今や、少なからぬ方は「西宮のへそ」と言われると、西宮北口をイメージするはずです。
そうしたイメージが出来たのは、街の顔となる駅周辺が好ましい形で開発されたからです。
私は、JR西宮駅前も、同様な事例となるだけのポテンシャルを秘めている可能性があると考えています。
駅前にほぼ直結する一等地において、タワーマンションと卸売市場を整備するという市の施策は、こうした可能性を自ら潰すものです。
わずか10数年の間に、ここまで変貌した西宮北口というモデルを持っているにも拘らず、市の顔となる駅前の開発について、このような意識しか持つことができない。
そうした市の意識の低さを、私どもは非常に残念に思います。
市は、当該事業の必要性を強弁すると共に、明るい未来を吹聴し続けています。
しかしながら同様に市が推進してきたフレンテ西宮等の施設は現在、どのような状況にあるでしょうか?
多くの産業振興事業は如何でしょうか?
そもそも西宮市に、このような事業に取り組み、推進できるセンスや力があるのでしょうか?
私には、そういった力が西宮市にあるとは思えません。
他の事業と同じように卸売市場再生整備事業がつまづいた場合、結局のところ、そのつけは市民に回されることになります。
私どもは、このように多くの問題を抱えた事業が推進されていくことを見過ごすわけにはいきません。
よって、会派・ぜんしんは市卸売市場再生整備事業に関連する費用を削除すべきと考え、委員会にて修正案を提出しましたが、当該案は否決されました。
一方で、卸売市場再整備以外に特段の問題は見当たらないことから、議案第611号平成31年度西宮市一般会計予算の採決に加わらず、退場します。
以上です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
↑
てな感じです。
主張自体は、前から続けている通りですね。
なお議案第611号は賛成多数で承認可決されました。
それにしても、つくづく春は、出会いと別れの季節ですよね...
一昨日は小学校の卒業式で、昨日は顧問を務める高木野球団の卒団式。
今日は指導員を務める空手道場の卒部式があり、こちらはしっかり仕切らねば...
しかし、年々、涙腺が脆くなってきてる気がして仕方ない。。。
出会いと別れの季節と言いながら、今のところ、別ればっかりになってる感が否めないのは切ない限り。
良い出会いにも巡り合えるよう、素敵な春を迎えることが出来るよう頑張らねば!ですね。
というわけで、今日のブログはこのへんで。
それでは失礼いたします。