先日、顧問を務める高木野球団主催の第9回・片岡旗杯にて来賓代表挨拶&始球式の機会を頂きました。
多くの子供達が頑張っているのはもちろんですが、炎天下の下、私生活の相当部分を割いて、ご尽力されている指導者の皆様には本当に頭が下がります。
私も、子供達の健全育成のため、出来る限りの力を尽くしていかなければなりませんね。
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という話にも大きく関わってくる議案が、ただ今開催中の9月議会に上がっていました。
内容は、市が保有する公共施設(体育館・野球場・グラウンド・公民館・市民館・ホール・会議室等々)の使用料金を改定するというもの。
で、私が所属する会派・ぜんしんは一連の議案に対して「早急に結論を出すのではなく、より慎重に審査するべき!」という観点から賛成でも反対でもなく「継続審査」を主張しました。
そう主張した主な理由は
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●市民生活に密接に関係する内容であるにもかかわらず、告知が不十分。
そもそも市民に負担を求めるのであれば、自分達の身を律するための改革と並行して取り組むのが筋!
●市が示した受益者負担の割合に疑義がある内容が含まれている
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という二点です。
以下、私が会派を代表して行った「継続審査」とするべきという主張の内容です。
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当該議案は、施設を利用する者と利用しない者との負担の公平性を確保するため、施設利用の対価として受益者に応分の行政コストの負担を求めるという趣旨から公の施設の使用料を改定するものです。
私共は、この趣旨自体に反対するものではありませんが、今回の使用料改定には大きく2つの観点から異論があります。
一点目は、市民の負担増に直結する施策であるにもかかわらず、あまりにも、そのことに対する認識が薄いという点です。
今回の施設使用料の改定については、
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●昨年9月定例会総務常任委員会での所管事務報告として「公の施設使用料の算定に係る基本的な考え方について」をテーマに
●本年6月定例会総務常務委員会での所管事務報告として「西宮市施設使用料指針の策定について」をテーマに
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それぞれ報告されているだけです。
今年3月定例会での市長の施政方針演説では一切言及されておらず、これらの議案提出は市民からみれば、抜き打ち的な値上げと映っても仕方がない面があります。
市民にとって、地域活動にとって極めて重要な問題であるにもかかわらず、パブリックコメントなどの市民の意見を聴く機会を設けず、十分な周知も図らずにこれらの議案を提出する市の姿勢には疑問をもたざるをえません。
また10月には消費税率の引き上げが予定されており、市民生活は一段と厳しさを増すことになります。
それに合わせたような今回の議案提出は色々な意味での誤解も招きかねません。
加えて、本市においては今年8月、市立勤労会館のホールの貸し館業務で還付請求書・領収書を偽造した疑いで職員が逮捕され、市に対する市民の信頼を損ないました。
まさに今、議論されている公の施設使用料に直接関係する不祥事ですが、この事態を受けての再発防止策さえ策定されていない段階で、市民に負担増を求める市の姿勢は、市民感覚と大きくずれていると言わざるをえません。
そもそも市民に負担増を求めるのであれば、市が行政経営改革を実施し、効率的な行政運営を進めることを前提に、市民に対する十分な説明と共に実施するべきだということを強く指摘しておきたいと思います。
二点目は、受益者負担割合の設定に問題があるという点です。
今回上程された議案の基となる所管事務報告「西宮市施設使用料指針の策定について」では行政サービスを性質別に4つに分類し、それぞれの分類に応じた受益者負担割合を利用者に求めることとしています。
しかしながら、その内容を確認していきますと
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●勤労者体育館と、他の体育館の受益者負担割合が大きく異なる
●名塩和紙学習館だけが教育施設であるという理由から、受益者負担割合が0とされている
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等、「統一的な基準に基づいた算定根拠を明らかにすることにより、受益者負担の適正化と透明性の確保を図ることを目的」とするという主張に反する内容が見られます。
また最新の市政ニュースでは1面トップ記事でスポーツの重要性を取り上げ、
『スポーツには、健康を維持し、喜びや楽しさを感じ、地域を元気にする力があります。市は、スポーツを通じて子供から高齢者まで幅広い世代が楽しめるような取組を行っています。 今年から再来年にかけての3年間は、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックなどの大きな国際スポーツイベントが続くため、「ゴールデン・スポーツイヤーズ」と呼ばれています。皆さんも「する」、「みる」、「ささえる」などさまざまな形でスポーツの楽しさに触れてみませんか。』
とスポーツの重要性を声高に訴える一方で、包括外部監査において「受益者負担割合25%程度」と整理されていた体育館・野球場・グラウンドといったスポーツ施設の受益者負担割合を「50~75%程度」と2~3倍に改めたことにも異論があります。
繰り返しになりますが、私共は当該条例の趣旨自体に反対する立場ではありません。
しかしながら現段階、そしてこの内容での議案の採決は拙速かつ時期尚早であり、具体の内容についても異論があります。
よって会派・ぜんしんは当該条例に継続審査を求めます。
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なお施設使用料の料金改定を求める一連の議案は、継続審査が多数となったことから、引き続き、議会で審査されることになりました。
引き続き、この話については今後の展開を注視してまいります。
あ、ちなみに、以前ブログで取り上げた芦屋市のごみ職約施設の件、先週末から運転が再開されたそうです。
まずは一/安心ですね。
しかし8/27~9/13もの長期間にわたって休止とかって、かなり、まずい状況だったのでは???
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【ご参考】
芦屋市はゴミ収集を続けられるのか?これって、きわめて危機的な状況なのでは??@先日のブログ
というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。