名神高速道路と阪神高速5号湾岸線をつなぐ、約3kmの自動車専用道路である名神湾岸連絡線の実現に向けた動きが進んでいます。
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【イメージ】
名神湾岸連絡線の整備によって
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●阪神高速3号神戸線、国道43号の渋滞緩和
●阪神港の国際競争力向上や物流機能強化
●生活道路への大型車の流入抑制による交通安全確保
●事故・災害時等に強い道路ネットワークの構築
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等の効果が期待できるとされており、有益な事業だと言えると思うんですよね。
一方で近年、市街地内でこれだけ大規模な道路整備工事が行われた事例はないことから、
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●計画道路周辺の住民・事業者に大きな影響を与える
●地域の分断につながりかねない
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等の点について、工事対象となる地域から懸念する声が上がっているようです。
となると計画を推進するに際しては、地域に対して丁寧に説明すると共に、十分な協議を行うべきだという話になるわけで。
それも含めて考えると、あまり工事を急がないことが肝要だと思うんですよね。
市が示した計画によると、2020年度中に必要な手続きを住まえ、2021年度をめどに工事に取り掛かりたいという考えが見えてくるように思います。
しかしながら2016年4月に事業化された大阪湾岸道路西伸部の完成まで、あと10年程度かかるとされています。
一方で、名神湾岸線の建設工事に要する期間は5~6年程度。
名神湾岸線の整備による効果として挙げられている内容の多くは、大阪湾岸道路西伸部の完成によってこそ成り立つものである以上、地元と綿密に協議するための時間は一定程度あると思うんですよね。
繰り返しになりますが、私は、この工事自体には賛成する立場にあります。
一方で、だからこそ将来に禍根を残すことのないよう丁寧な議論が行われるべきだと思うんですよね。
引き続き、この話の今後の展開を見守ってまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。