昨日の議会で提案した意見書について、NHKニュースで取り上げて頂きました。
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京アニ事件で西宮市議会が意見書@NHK NEWS WEB
以下、取り上げて頂いた意見書の全文です。
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ガソリンの容器への詰め替え販売について法的規制を求める意見書(案)
京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオで7月18日、発生した放火殺人事件が各方面に衝撃を与えている。
犠牲になられた方々にお悔やみを申し上げ、負傷された方々のご回復を心からお祈りします。
この事件によって誰でも簡単に入手できるガソリンによって大量殺人が可能であるという事実が改めて広まったことで模倣犯(もほうはん)の発生が危惧されている。
京都市消防局によると、京都アニメーションはスタジオに消火器や非常警報設備を備えていた。防火管理者を置き、設備の点検や防火訓練も行っており、消防法令上の不備はなかったとしている。
万全(ばんぜん)な防火対策を講じていても、犯行を企(くわだ)てた人物の侵入を許し、ガソリンをまかれてしまえば、人的な被害を防げる余地は少ないという悲観的な見方が広がっている。
消防庁は7月25日、ガソリンスタンドの業界団体に対してガソリンの容器への詰め替え販売の際、購入者に対する身分証の確認や使用目的の問いかけ、販売記録の作成をすることを要請した。
詰め替え販売で購入するガソリンの使用目的は自家発電機や農機具などの燃料としてである。
これを受け、西宮市消防局でも市内35か所のガソリンスタンドに立入検査を実施し、ガソリンの詰め替え販売の際の対応などについて指導した。
警察庁も7月25日、各都道府県警に対して不審者発見の通報への対応で消防機関との連携を求めた。
身分証の確認などの継続は不正使用のためのガソリンの入手を制限するために重要である。
しかし、現状では、ガソリンスタンドの係員がガソリンの詰め替え購入者に協力を求めているだけで、購入者から協力を拒否されても、ガソリンスタンド側にガソリンの販売を拒否できる明確な法的裏付けはない。
国としてガソリンスタンドでの取組について業界団体に要望するだけでなく、ガソリンスタンドでの対応を支援するためにも身分証の確認などを義務づけることを法制化する必要がある。
よって、国におかれては、下記の事項を実行することを強く求める。
記.
犯罪抑止の観点から、ガソリンの容器への詰め替え販売について法的規制を整備すること。
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もちろん「これをすれば、全ての問題が解決!」というような話ではありません。
けれども少しずつでもできることを進めていくことが大切だと思っています。
これを機に、なんらかの対応が取られることを、心から願っています。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。