本日で所属する総務常任委員会での決算審査は終了。
というわけで今日は決算審査で取り上げた中から、私が大きく関わった話の、その後のご紹介など。
副議長の任をお預かりしていた平成29年6月から平成30年6月までの間、とりわけ力を入れたのが議会事務局の業務の整理・見直しでした。
ここに力を入れた背景には諸々ありますが、その中でも大きかったのは
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●一議員という立場では、様々な意見や主張を述べられても、権限を持って組織・業務の見直しは行えない
⇒正福議長は議会事務局のトップであり、権限を持って議会事務局の組織・業務見直しに取り組める
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という理由です。
そこで議会事務局の協力を得て業務見直しを進めた結果、見直し完了後の平成30年度の議会事務局職員×総労働時間は、前年までと比べて大幅に減少しました。
具体的な内容は、こちら。
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ポイントは、
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●平成30年6月に業務棚卸と業務の整理がほぼ終了したタイミングで職員1名が長期休暇に入った
(=職員数は実質1減となった)
⇒ところが残された職員1人当たりの平成30年度の残業時間は前年までと比べて減少した
⇒議会事務局全体の総労働時間も前年度までと比べて大幅に減少した
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というところだと思っています。
で、ここから大切にしてほしい!と私が考えていることは二つ。
一つは現在、具体策がまとめられつつある行政経営改革基本方針の策定にあたって、議会事務局で得られた知見を活かすべきだということです。
私が知る限り、西宮市役所の中で、こうした取組みを行い、労働時間の大幅な削減に成功した事例は存在しません。
また現在、政策局が中心となって進めようとしている業務の効率化は、いわばトップダウン式のもの。
ですが議会事務局で行ったものは職員自身が自分たちの従事している業務について、その優先度や手順等を洗い出し、改善していくという、いわばボトムアップ式のものであり、進め方自体が大きく異なります。
そういう意味で、活かせる知見は沢山あるはずであり、二つを並行して進めていくべきだと思うんですよね。
知恵は現場にある。
だからこそ最大限、有効に活用するべきだと思っています。
そしてもう一つは、日常行っている業務について、その在り方を常に考え、積極的に見直す意識を持つこと。
そして、それを組織全体に広げていくべきだ!ということです。
議会事務局で行った業務見直しのメインの一つが「職員自身の手で、自分たちの行っている業務の問題点・改善案を提示する!」というものでした。
そして、そこから多くの成果を得るに至る改善案が出てきました。
でも、よくよく考えると、そこで提示された指摘や見直し案が日常の中で出てきて、日々改善されていれば、わざわざ棚卸しや見直しをする必要なんてありませんよね。
また実施したところで、そこまでの効果も見込めません。
が実際、これだけ大きな効果が出てきたということは、そうした意識を日常的に持つこと、そして、それによって出てきた改善策を恒常的に実施していくことがいかに難しいかということを示しているのだと思います。
だからこそ、そうした意識を日常的に持って、積極的に業務改善に取り組んでほしいと思っています。
言うは易く、行うは難し。
私自身も日々の自分のあり方、業務の進め方等、振り返るべきことは多々ありますよね。
お預かりしている多くの方からのご信託にお応えするべく、引き続き、精進を重ねてまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。