東日本大震災後、放射能によって汚染された可能性がある瓦礫等の、
膨大な廃棄物が発生しています。
で、これの処理について、国は、
「各地方自治体に分散して、それぞれの地方自治体で処理してもらうのだ!」
という風に考えているようです。
というわけで、国から県を通じて、西宮市にも、
「災害廃棄物の受け入れ検討状況調査」というものが来ています。
その趣旨を示した文書が、↓こちら↓。
で、その記入に関わる留意点等を示しているのが、↓こちら↓。
はっきり言って、とんでもない話だと思っています。
趣旨を示した文書の
「今後、広域処理を加速するため、 ~中略~
広域処理のマッチングを進めることとしています」
という文章や、留意点等を示した調査要領の
「4.記入上の留意点」の「①検討状況」には、
A.既に受入を実施している
B.被災地への職員派遣や検討会議の設置等の
具体的な検討を行っている
C.被災地への職員派遣や検討会議の設置等は行っていないが、
受け入れに向けた検討を行っている
という、「前向きに検討しています」という趣旨の
3つの選択肢以外、設けていないことからも、
「とにかく、今回出てきた、放射性物質で汚染され、
安全性を確認できない廃棄物であっても、
日本中に分散して、処理するのだ!」
という考えがプンプンと漂ってくるように思います。
いや、でもね、ほんまに、そんなことしてええんかい???と。
この文章で、もう一つ気に食わないのは、
趣旨を示した文書の下のほうで、
「本調査の結果について、
個別の地方公共団体名は公表しないこととしています」
という部分。
いや、こんな大事なこと、公表もせえへんって、
どういうことやねん???
できるだけ、国民には知らせないまま、こっそり処理を進めるのだ!
っていうことかい!と。
ここらへんについて、市に確認したところ、
①現状、西宮市として、これらの廃棄物を受け入れる意思はない
②検討状況に対する調査には、空欄で返答する
という答えをもらいました。
当たり前の対応ですわな。
あくまで個人的見解ですが。
私は、福島第一原発の事故で発生した、
放射性物質で汚染され、安全性を確認できない廃棄物は、
京都大学助教授の小出氏も著書で述べている通り、
福島第一原発周辺で処理する以外、ないのではないかと思っています。
元々、そちらにお住まいだった方には、
ほんとうに、ほんとうに、申し上げにくい話ですが。
どう考えても、日本全国にばら撒くという選択肢は、
本来、あってはならないものだと思うのですよ。
引き続き、重大な関心を持って、市の対応を見ていきたいと思います。
しかし、なんちゅう。。。