西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

【補足】名目GDP成長率1.5%達成は不可能か?

2009-01-09 08:40:14 | 市政全般に関連すること

なんだか早く目が覚め、出勤準備も終わったので、日記の更新など。
四日連続の更新ってのは、珍しいですな。
それはさておき、今日から十日戎スタート。
例年にも増して、えべっさんに頑張ってもらいたいところです。
商売繁盛、たのんまっせ。

さて、総合計画に関連する一般質問の内容については、
昨日の日記で報告を終えましたが、それに関連して、少し補足をば。
私は、質疑の中で、総合計画策定時の根拠数値となっている
「名目GDP成長率1.5%」に厳しく噛み付きました。
が、誤解してほしくないのは、私はあくまで、
「不確定な10年もの長期間にわたる財政予想を立てること自体がナンセンス」
という点と、その計画が確定されるに至る過程に噛み付いたのであって、
「1.5%」が本当に達成不可能なのか?
ということについては、実は、あまり、あーだこーだ言うつもりはないのです。
実際、そうなれば、これ非常にめでたいことだと思いますし。

この話に関連して言いますと。
政治向きの書籍の世界の中で、昨年あたりから、結構な勢いで
名前を売っている方の一人に、高橋洋一氏がいらっしゃいます。
個人的には、「たかはし よういち」と聞くと、
キャプテン翼の作者を思い出しますが、こちらの人は、

小泉純一郎内閣、安倍晋三内閣では、改革の司令塔として、郵政民営化、道路公団民営化、政策金融機関一本化、公務員制度改革などを実現する。また、2007年には、財務省が隠す国民の富「埋蔵金」を公表し、一躍、脚光を浴びる。
(以上、「日本は財政危機ではない!」の作者プロフィールより抜粋)

という方で、かなり方向性が違いますな。
で、この方の著作の中に、以下の一節があります。

2000年代に入って以降、日本の名目成長率は平均0.3%。この数字だけを見れば、2~3%でも難しいように思える。だが、 ~中略~ 主要国の成長率を見れば、いかに日本が異常なのか分かる。OECD(経済協力開発機構)に加盟する30カ国の平均名目成長率は5.1%。日本の次に低いドイツでも2.0%ある。日本だけが飛び抜けて低いのだ。先進国のなかで日本だけがこれほど低い成長率に甘んじなければならない理由はどこにもない。
(以上、前掲書より抜粋。)

実際、調べてみたところ、数字の推移については仰る通り。
で、この方、別の著作「この金融政策が日本経済を救う」では、
日本の経済成長率を高めるための具体的な施策についても記述しています。
もちろん私の知識では、その内容が100%正しいかどうかは分かりませんし、
仮に実行されたとしても、期待通りの結果がでるかどうかは分かりません。
が、少なくとも、この書籍に書かれた内容は、
個人的に非常に納得性の高いものであると感じましたし、
そんなこんなも含めて考えたときに、ひょっとすると10年後に
「10年間の名目GDP成長率が平均1.5%を達成した!」
ということもあるのかもしれないな~、と思ってもいます。

今日の日記で言いたかったのは、要は、一般質問で言いたかったのは
「名目GDP成長率が1.5%になるかどうか?というのは結果論である。
 そもそも、総合計画のような超重要計画の策定にあたって、
 こうした数字の議論という本来、枝葉にあたる部分の正当性について
 議論しなければならないような状態になっていること自体ナンセンス極まりない。」
ということであり、
「1.5%成長という予想があたるかどうか?」
ということを問題にしているわけではない、ということなのです。
これ、10年後の自分の名誉のために言っておきたいと思いまして。

ちなみに、「この金融政策が日本経済を救う」という本、
個人的には非常に面白かったです。
表題のような分野に興味のある方で未読な方は、是非、どうぞ。
それでは失礼いたします。