四柱推命≪詩子の推命日記≫

四柱推命に関する日々の命理的考察およびフリートーク

南十字星の下に ・・・より

2012年01月04日 10時26分23秒 | 詩歌
☆フリートーク

見送りなきは我のみのマグロ船エンジン室よりマーチ聞きていつ

望郷の想ひに心乱るるをかくさむと軍歌うたふ赤道の海に
            郷土歌人 宅間孝作品集「南十字星の下に」より

 年明け早々に忙しい中のブログでミスがあり、夜中に眠っているときに気
がついて直したり・・・。私は睡眠中に思いついたり、気が付いたりという
ことが非常に多いのです。四柱推命のことでも八字が脳裏に張り付いた状態
ですので寝ていても考えているようです。自分でも笑えるのですが・・・

 昨日の3日は親戚が集合して総勢19名での大宴会でした。仕出しは取るも
のの、自前の料理もしますので手がシビレそうでした。たとえば、大根なま
すにしても手で薄く千切りが一番なので、かなりの疲労です。ウデが痛い。
とにかく…痛いです。

 それはともかく上記の2歌は郷土歌人で一昨年亡くなられたのですが、宅
間孝さんの歌です。荒木暢夫賞を香川県で受賞した作品「南十字星の下に」
のものです。全20首あるのですが、2種のご紹介です。読んでわかると思う
のですが、家族縁の薄い方でマグロ船に乗るときは皆が家族の見送りを受け
 て出発するものですが、彼にはいない。また太平洋のど真ん中でとてつもない望郷の念に取りつかれ、涙するのもはばかり、軍歌を歌う。戦後ずいぶんと経つのでしょうが、ソロモン冲などを通る際には海に散った戦士たちに敬礼をせずにはいられない!・・・・そんな歌集です。

どこがいいのかと言いますと強烈な実体験があるのにそれをさらっと歌っているのです。現代歌というのは技巧には富むのですが、根っこに迫力がないのです。これらの作品集には波乱の人生の生活歌がさらっと歌われ、それがまた読者を惹きつけるようです。

ちなみに彼の事象を述べておきますと、・・・・・幼くして父を亡くし、中学卒業後はトビ職として東京、大阪の工事場を転々。S38年から7か月、マグロ遠洋漁業に従事、ソロモン冲で漁業生活を送った経験があります。異色の人です。私が知っているころは香川県三豊市で奥様や子供さんご夫婦、お孫さんに囲まれておりました。

大変器用な方で、竹細工などはプロ並みでした。また大の動物好きで短歌会の際でも小鳥の幼鳥を育てているときは懐に入れておりました。また鳥を呼ぶ技術もお持ちで一度などはカラスの大群を呼び集められて私などは感激、感激でした。私もほんの短い間でしたが、宅間先生に添削などして頂いたり、楽しくお付き合いさせていただきました。体調がすぐれないのは見えていましたが・・・
 本日は短い間ではありますが、師事した歌人の歌のご紹介でした。

コメント
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