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★難易度Ⅰ
亥月に入って暦の上でもまた現実にも寒気が増したように感じます。一度、これでもか!!というくらい寒波を届けてくれた後でちょっとだけ、寒気が緩みますと、自然にホッとしますね。冬もの衣料を引っ張り出してはあまりにもたくさん縫った昨年物に呆れます。
さて、亥月、今日は癸未日です。昨日は壬午日でした。
① ②
癸巳 癸巳
癸亥 癸亥
癸未 壬午
〇〇 〇〇 です。
亥月となれば、寒気が強く調候は丙火です。そして日干が壬水であれ、癸水であれ、水旺の生まれで月令を得ており、日干は強です。水多には土の疏土を第一に用とするものですが、日干の陰陽によって最新四柱推命理論ではベストな形を言っています。
・癸日干で水旺の生まれなら木の食傷に流れて丙火の財に繋がる食傷生財です。
・壬日干で水旺の生まれなら丙火に生じられる戊の官殺の疏土を取り禄刃格に殺です。
この時に言う丙火ですが・・・何故、丙火が必須なのかを調候という観点、さらには干の特性を考えたときになるほどということになるわけを看てみましょう。
木は甲乙、寅卯がありますが、乙卯よりは甲寅のほうが納水力はあります。しかし、納水した結果、これらの木はどうなるか・・・です。水を含んで湿の気を帯びた木は木の在り様によっては浮いたりすることがあります。浮木ですね。仮に浮木にはならなくても湿木であることは変わりません。これは何を意味するかというと「生火力」に問題がでます。同時に木の「質」としては落ちます。①の癸日干で旺令の生まれでしたら、木に流れたとしますと
癸巳
癸亥
癸未
甲寅 or 乙卯 です。
甲寅はまずまずとしても乙卯では湿の気が強く、丙火なくては生気に欠けるものです。
また戊が旺水に会えばどうなるか!!・・・戊は地支に何が来るかに依りますが、多かれ少なかれ、湿の気を帯びます。全くの湿土にはならないかもしれません。ですが生金可能な状態にはなります。このことが何を意味するか!!重要なことですが、日干の陰陽に関わらず水多であれば、戊は疏土できなくてはなりません。仮にも八字に印の庚辛金が天干にあれば、地支にあってもですが、化殺されます。そんな憂き目に会わないためにも戊はできうる限り燥であるべきなのです。よって上記のように[丙火に生じられる戊土官殺]という表現になるのです。
癸巳
癸亥
癸未
戊午 でしたらいかがでしょう?日干陰干とはいえ、りっぱな殺ですね。日支未は湿の気がありますので午はやや晦火はします。天干に丙火が来ることが望ましいですが・・・
亥月水旺に調候の丙火ということを少し丁寧に解説してみました。(詩子)