★中医
今年になってから漢方の薬剤師をされている先生のお話を聞く機会があります。季節が変わるごとに体調も変化しますし、季節に合わせた養生というのがとても大切になってきます。そんな中で気をつけるべきことをお話くださるのです。
本日はそんな中で眼を惹いたのが「胃強脾弱」です。特にこれから梅雨時を過ごさねばなりませんし、梅雨が明けたら猛暑も待っています。養生はまず食生活から!というのも一つの大事な視点ですのでちょっと取り上げてみたいと思います。
脾胃というのは五行の木火土金水の土にあたります。他もあげておきますと・・・
五臓六腑の五臓は木の肝臓、火の心臓、土の脾蔵、金の肺臓、水の腎臓です。そして六腑は木の胆嚢、火の小腸、土の胃、金の大腸、水の膀胱 です。いずれも蔵と腑は関連して表裏の関係となります。五臓は身体に必要な栄養素を作り出したり、蓄えたりできますが消化吸収や飲食物を通したりはできません。一方、六腑というのは飲食物を消化吸収し、必要なものは体内を巡らせ、不要なものは体外に排泄する器官です。作ったり、蓄えたりはしないのです。五臓と六腑は密接にかかわっているので表裏の関係なのです。
脾と胃はいずれも土なのですが、上記のような表裏の関係であって別の作用をします。
脾は身体の生命にかかわるほど重要な臓器であるのです。脾の一つに脾臓があると考えるのが適切でしょう。食べ物は胃に送られてきたら消化されます。さらに十二指腸で消化が進み、小腸に至って体に必要なものとそうでないものに選別されて吸収されるものは脾臓に、不要なものは大腸に送られます。
ここで重要なことは小腸から脾臓に栄養物質が送られることです。栄養物は脾臓で気・血・津液(水)に作り替えられて心臓、肺臓、肝臓へと送られることになります。中医でいう気・血・津液のバランスこそ中医の真髄ですから最も重要な箇所なのです。
さて、本論です。胃強脾弱というのは胃には食べ物をどんどん送って食欲があるのに脾の作用が十分でない状態を言うのです。脾の作用が不十分であること、どんなことなのかといいますと上記の脾臓の作用を読み直して下さると良いのですが・・・小腸から送られてきた栄養物を体に必要な気・血・津液に変えられず、体に運び流していかなければならないのに積み残されていく状態を言うのです。脾は水を含むこともあるでしょうし、肥大することもあるではないかと推します。
だから食欲旺盛でよく食べるのに疲れやすかったり、体力がなく、感染症にもかかりやすい状態となります。汗をかいてもかき過ぎたり、体温調節もできにくいでしょう。これからの季節、とくに冷房を入れて外気温との寒暖差も大きくなり、バランスが取りにくい季節ともなります。暑いからといって冷房の効いた部屋で冷たいものを摂取するとさらに悪循環を助長することになります。脾の作用が悪いですから、飲食物を多く取って積み残しの栄養物を貯め込む・・・これは生活習慣病を発生することもあるそうですし、自律神経失調となったりしていきますのでアレルギーなど治り様もないそうです。
脾の強化の基本は1、ストレスを貯めない生活をする。 2、冷えを貯めない生活をする
これが基本です。そして上記のことからも腹八分目以下で冷たいもの、甘いもの、脂っこいもの、水分も取り過ぎると脾を傷めることになります。
以上に気をつけて今からの過ごしにくい季節を乗り切っていきたいものです。
今年になってから漢方の薬剤師をされている先生のお話を聞く機会があります。季節が変わるごとに体調も変化しますし、季節に合わせた養生というのがとても大切になってきます。そんな中で気をつけるべきことをお話くださるのです。
本日はそんな中で眼を惹いたのが「胃強脾弱」です。特にこれから梅雨時を過ごさねばなりませんし、梅雨が明けたら猛暑も待っています。養生はまず食生活から!というのも一つの大事な視点ですのでちょっと取り上げてみたいと思います。
脾胃というのは五行の木火土金水の土にあたります。他もあげておきますと・・・
五臓六腑の五臓は木の肝臓、火の心臓、土の脾蔵、金の肺臓、水の腎臓です。そして六腑は木の胆嚢、火の小腸、土の胃、金の大腸、水の膀胱 です。いずれも蔵と腑は関連して表裏の関係となります。五臓は身体に必要な栄養素を作り出したり、蓄えたりできますが消化吸収や飲食物を通したりはできません。一方、六腑というのは飲食物を消化吸収し、必要なものは体内を巡らせ、不要なものは体外に排泄する器官です。作ったり、蓄えたりはしないのです。五臓と六腑は密接にかかわっているので表裏の関係なのです。
脾と胃はいずれも土なのですが、上記のような表裏の関係であって別の作用をします。
脾は身体の生命にかかわるほど重要な臓器であるのです。脾の一つに脾臓があると考えるのが適切でしょう。食べ物は胃に送られてきたら消化されます。さらに十二指腸で消化が進み、小腸に至って体に必要なものとそうでないものに選別されて吸収されるものは脾臓に、不要なものは大腸に送られます。
ここで重要なことは小腸から脾臓に栄養物質が送られることです。栄養物は脾臓で気・血・津液(水)に作り替えられて心臓、肺臓、肝臓へと送られることになります。中医でいう気・血・津液のバランスこそ中医の真髄ですから最も重要な箇所なのです。
さて、本論です。胃強脾弱というのは胃には食べ物をどんどん送って食欲があるのに脾の作用が十分でない状態を言うのです。脾の作用が不十分であること、どんなことなのかといいますと上記の脾臓の作用を読み直して下さると良いのですが・・・小腸から送られてきた栄養物を体に必要な気・血・津液に変えられず、体に運び流していかなければならないのに積み残されていく状態を言うのです。脾は水を含むこともあるでしょうし、肥大することもあるではないかと推します。
だから食欲旺盛でよく食べるのに疲れやすかったり、体力がなく、感染症にもかかりやすい状態となります。汗をかいてもかき過ぎたり、体温調節もできにくいでしょう。これからの季節、とくに冷房を入れて外気温との寒暖差も大きくなり、バランスが取りにくい季節ともなります。暑いからといって冷房の効いた部屋で冷たいものを摂取するとさらに悪循環を助長することになります。脾の作用が悪いですから、飲食物を多く取って積み残しの栄養物を貯め込む・・・これは生活習慣病を発生することもあるそうですし、自律神経失調となったりしていきますのでアレルギーなど治り様もないそうです。
脾の強化の基本は1、ストレスを貯めない生活をする。 2、冷えを貯めない生活をする
これが基本です。そして上記のことからも腹八分目以下で冷たいもの、甘いもの、脂っこいもの、水分も取り過ぎると脾を傷めることになります。
以上に気をつけて今からの過ごしにくい季節を乗り切っていきたいものです。