☆高松駅周辺のサンポートビル29階より瀬戸内海を見ながらのランチでした!
☆中医・漢方
今日は12年ぶりに高松の故師匠の奥様とお会いしました。師匠が亡くなってから来年は13回忌とか・・・月日は矢のように過ぎ去っていったことを二人でしみじみとお話しました。それにしても12年間のブランクでしたが、ときどきお電話で交流してきたせいかとても身近に感じたものでした。お互いに雰囲気が似ているらしいのでそのせいもあるかとは思っています(笑)。
さて、秋というのは夕暮れ時は物悲しいとおっしゃる方がいらっしゃいますね。男性であっても女性であってもこれは同様に起きる感情だと思います。秋の「憂い」は時に詩人たちの詩情を掻き立てるものです。また恋愛の情に冒されている人たちにはさらに物思いから心を患うなど秋の特徴と言えるでしょうか!!そして象徴的なのは肺を患う美人と儚い恋情はとてもマッチしたものではなかったでしょうか!!
命理でも五行には人の情感を表す意がありますね。当たり前のようにどの書でもどのサイトにも書かれているかと想像するのですが・・・
木は怒気 火は歓喜 土は思慮 金は憂慮 水は恐怖 です。また木は肝 火は心 土は脾 金は肺 水は腎というのも常識です。双方関連しながら五情は五臓と関わっているのでしょう!!
さて、今は秋ですので金気が旺じています。秋バテで開いた汗腺からは邪気が侵入しています。古典の話ですが、貝原益軒の「養生訓」に書かれているそうですが夏に開いた肌の毛穴は閉じておらないのに、朝夕にはすでに秋風が吹いている。このようなとき毛穴から「邪」が攻め込んでくる、風に当り過ぎないように注意すべし・・・」だそうです。そして黄帝内経などの養生法は・・・心は安らかに、憂いすぎないように過ごす!!秋は憂う季節、憂いすぎると肺が傷む!!です。中医では五臓と五情は関連しているということは古典の時代から知られていることです。
夏に冷やした身体は秋には不調となることはすでに触れたことがありますのでここでは述べませんが、金気が旺じている今、人は憂い、悲しむ傾向でもあるのかもしれません。これには秋は「燥」ですから乾燥して干からびる傾向でもあるのでしょう。「干からび」は中医的には水である津液のバランスがくずれることと津液不足でもあるのです。また乾燥は肺気を傷めて風邪を引きやすくなるものですし、肺気を傷めるためにまた心は悲しい方向に向かうのもこの季節かもしれません。
是非ともこの季節は金はそろそろ退気も水気が上がっていく時期です。それに合わせて体調も整えていく、つまり夏の間に冷やした身体は温めて、特に水気を「補気」することも忘れないようにしたいものです。水を補気するのなら水を飲めば良いと思われるかもしれませんが、それはさらに冷やして水毒としかなりません。
最も良いのは風邪対策ともなりますが・・・葛(くず)特に生姜の入った生姜湯とか葛湯が良いようです。特に本葛は津液を生む作用があるらしいです。また今、話題のミトコンドリアを増やす作用もあるそうですし、妊活の男性には是非ともミトコンドリアを増やすと良いそうです。参考にどうぞ!!