四柱推命≪詩子の推命日記≫

四柱推命に関する日々の命理的考察およびフリートーク

💛滴天髄より性情を中医的視点で!!

2022年08月20日 20時54分16秒 | 命理

☆ぐっすりと眠ってます。ハンカチでチン隠しを(;^_^A  先日の血液検査、ばっちりでした。中性脂肪も下がりました。100グラム体重を落として2.7キロ!


☆舌チョロです。

☆命理
 こんばんは!!ほんの一日だけ涼しかっただけでまた蒸し暑さが戻ってきました(;^_^A でも夜は虫が鳴き、秋の風情はあるねえと娘たちと話したところです。

 さて、本日は少し難しいかもしれませんが滴天髄を引用して中医心理学と合わせてみたいと思います。ブログで書くことではないかもしれませんが㏋を編集したりはめんどうなのでどこでも良いかという判断です。面倒だなと思われる場合はスルーしてください。

 滴天髄の性情論に以下のような文言があります。これについてはNET講座受講の方は読まれたことがあるかと思います。

陽明遇金 鬱而多煩 陰濁蔵火 包而多滞

≪訳≫木火陽明の八字が金に逢うとか、金水陰濁の八字が火をわずかに内包するなど、八字がいずれかに偏れば、エネルギーは鬱滞して剋金、剋火は叶わず、性情的には煩悶が多く、悩みが付きまといます。

解釈はいろいろあるでしょうが・・・
まず陽明とは木火でも特に丙火日干で陽の気質が強い八字に軽い金、また陰濁とは金水日干で金水強の八字が欲しい火をわずかに蔵するなど、火金剋、水火剋の間できちんと対峙できないとき運歳でその忌が解消されなければ心は煩悶しエネルギーが鬱滞するのでいつがきても生成発展の理が見えず、人は煩悶したり憂鬱を心に抱えて生きることになる!という意味です。
 その逆も当然あるもので丙火と金財が対抗できているときは良いのですが運歳はそううまく運ぶことばかりではないです。丙火が湿土を得て金財に繋がれば一見良さそうなのに心は晴れず鬱々とするということがあります。また陰濁もしかりです。これらは性情のことを言っているのです。

中医心理学的に解釈してみますと・・・
木火陽明というのは木に肝気、火の心気が強いのです。おそらく丙火強ですから火の心気が旺盛でしょう。足りないのは金水ですから金の肺気、水の腎気に欠ける八字という原局となるのでしょう。剋金激しく水に欠けるとすれば、陰虚ですから肺気は燥気に煽られて、思慮が足りず狂燥的になります。また水に欠けるという観点から腎はおそらく陰陽両虚で恐れが内面に強くあって、緊張感で過敏になります。表向きの楽観的な陽気さとは裏腹の内面を有することになるのです。
金水の陰濁も同様です。火が欠けるか、あってもわずかで取るに足りない火というわけですから肺気や腎気が旺盛で木の肝気や火の心気は弱いのです。金水の陰気が充満するのですから良いわけでないです。また金の気迫が勝るかと思いそうですが火がないわけですから生気に欠けて悲観的。水の腎気は多すぎても萎えます。仮に木火と通関の木が入っても実際のところは木の燥湿の問題は避けられないですから悩ましさは増すわけで、スムーズに運歳で流れるものではないのです。ですから水のもつ高い志は持ちたいのに持てないという悶々とした苦しさに悩むのです。生成発展の理に欠けるとはこのことでしょう。

滴天髄の「陽明・・・」のくだりの挙例では・・・2例あります。
①         
乙丑       
丙戌       
丙午       
庚寅       
大運:乙酉 甲申 癸未 壬午 辛巳 庚辰・・・
① は原局はそこそこです。つまり日干丙火は強いのですがそこそこであり、火と金の関係もそこそこの悪くはない八字というのが原局です。滴天髄の解説は火局を言うので無視します。火金は激しく湿土は通関もありますが日時は火金戦が激しいです。初運からの金旺運は良いのですが以後、火旺運は比劫争財の火金戦が激しくなります。ところが庚辰運は転弱して哀れな人生の末路をたどるということらしいです。


壬戌
丙午
丙寅
己丑
大運:丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥 壬子・・・
② の原局は最悪です。特に戌中辛金は剋滅されています。これぞ、「陽明遇金 鬱而多煩」の原局です。詩子的な視点からは発達に問題があるのではと推命したくなる八字ですがそんなものは生まれてからすぐの流年や運歳が上手くカバーしてくれているので大きなハンディとはならないと思います。金旺運には発財も喜象も多いでしょうし、晩年には水旺運ですから壬水を得て官殺の喜象も得られる八字です。