四柱推命≪詩子の推命日記≫

四柱推命に関する日々の命理的考察およびフリートーク

本日命でちょっと詳しく・・・

2012年08月15日 20時37分09秒 | インポート
 オクラの花です。きれいですよ~!

★難易度Ⅰ
  本日命で遊んでみましょう。
H24年8月15日とします。現時刻は戌の刻です。
 壬辰
 戊申
 戊申
 壬戌 

さて、申の蔵干ですが、最新四柱推命理論では申の蔵干は庚オンリーです。戊、己の土気はみません。
仮に戊を申にみたら、
 壬辰
 戊申(戊)
 戊申(戊)
 壬戌
となり、一見、日干の幇が多く、日干の強弱まで間違いそうです。
これは無視して・・・・もとに戻ります。

まず、八字の生剋幇を詳しくみてみましょう。
① 月干と年干の戊剋壬で双方無力。月干の戊は日干への幇はなしということで。

② 時干支の戌です。辛金を蔵しています。壬により燥土の戌はやや湿になり生金可能です。戌土生辛金
そして戌中の辛金生壬水となります。壬戌中で土金水と転々と巡ります。
補足ですが、この壬戌は地支からの土剋水はほぼなしです。土の上昇力は他の気に比較して弱なので壬は剋は受けないのですが、戌が燥土なので納水という形で壬は減力します。

③ 一方で、この戌は生金可能ですから、日支の申金へも流れます。そして申金生壬水の流れもあります。また年支の辰は旺令の月支の申を生じています。
2申は団結して強です。

④ 日干戊は燥土なので2申金、戌中の辛金への洩気は数値的にはみません。実際には戊でも洩れます。ましてや壬が隣にあるのですから、湿の気がないわけではありません。でもそのあたりの数値には目をつぶります。そこを計算にいれていると解明が困難になります。すべて生剋幇はあるのですが、無視できるものは無視しないと・・・・陽先生はよくおっしゃっていました。

⑤ さて、結果です。
日干戊の力量は1.5
食傷の金は5強。
財の水は1強・・・・壬戌で壬は納水されて0.7 辛金は0.7 戊土0.5です
          が、日支の申へに洩、生より壬1.2 辛金0.5 戊0.5
         
官殺の木は辰中にあり湿で無効・・・乙を蔵していますが、湿で生剋なし。

⑥ 日干弱・・・日干は洩れずとも旺強の食傷に任じなければなりません。
      どういうことかと言えば、洩れずとも旺強の金のエネルギーに
      引っ張られるのでその力に対抗するということ。燥土なので
      己のような湿土なら流れてしまいますが、それはなく暗に対抗
      しているということです。少々の洩気はあるのはあります。
 用神・・・戌(根としては弱いですがとりあえず・・)
 喜神・・・火、燥土
 忌神・・・金、水,木(木の寅は閑神でも・・・)
 閑神・・・湿土(生金してしまうのでほぼ忌に近い。大運の辰でも戌と相打
      って辰が勝ち、生金すること大)
 調候・・・丙(病薬でもあります)・・・八字にはありません。

⑦ 病薬の火について・・・このように食傷強の命には病薬として火が喜です。
火といっても丙、丁、午、巳とあります。火はこの命にとっては通変では印にあたりますから、火の印の作用がどうかということです。
印の作用としては生日干なのか制食傷なのか・・・いずれの作用となるかは干支次第なのです。

・生日干となるのは丁、午で戊を強め、燥を増します。喜ですね。

・制食傷となるのは丙、巳です。制というのは申と剋になるということですから、丙火は陽干で申を剋する方向性もあります。もちろん、八字内で天干にあれば最高なのですが、運才ですので厳密には生日干と制食傷の両方でしょう。巳は申と巳の支合ですが申二つで解支合ですが、申二つと巳の剋ですので申はそれなりに弱化します。

次に八字の性情です。男女の別なく言えることとして簡単に・・
① 全陽です。外向きで行動的。
② 根があるので一応、考えは持っており、責任感あります。
③ 戊、申二つなどから結構、上から目線。
これらは男女によって大運が逆巡りになりますので第一運の在り様はかなり影響します。
仮に、順行運の場合は己酉運に入り、さらに金が旺じ、食傷強となりますので金の忌象が出る可能性は大です。性情はともかく、事故、怪我にはかなりの管理が必要です。
しかし、逆行運なら、丁未運から火旺に入りますので先述のように病薬、調候運になり喜の傾向です。
 その他、適職、配偶縁などもありますが、本日は詳しく生剋幇を見てみました。


 収穫したオクラです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

申月になりました。

2012年08月11日 21時33分16秒 | インポート
 毬栗

★難易度1・・・本日は軽く・・・
 朝晩はほんの少しだけ秋めいてはいますね。暦ではもう夏は終了です。めいっぱい秋を感じたいので、今日は栗の枝葉を買い求めました。白いリンドウも・・・床の間の生け花に使ったのですが、残りは写真のように散らばらせてます。
 
 いよいよ申月です。一気に冷え込みますから丙火が喜となります。ついこの間までは水、水と暑気払いばかりを考えていたのですが、今月生まれからは火が喜となり始めます。
  
 申は蔵干は庚です。庚は剛の極みです。五つの陽干の中では一番ですね。申は庚ではありません。申は申なのです。決して激しさはありません。これは性情のことを言っているのですが・・・今月のように月令であれば、旺の生まれということで金が旺じます。
 個人的には今までの出会った命の中ではいちばん次のような命が気持ちが悪かったです。事象も事象だけに・・・・

 〇〇
 壬申
 乙〇
 〇〇 です。

 〇〇
 癸酉
 乙〇
 〇〇 とは違います。

 壬申月干支の場合は官殺の剋を壬が通関するものの、乙の力量が問題で壬水を受けるだけの力があるかどうかが着眼点です。〇〇の在り様が問題ではあります。浮木かどうかということですね。乙木の力量と燥湿をいつも見きわめたいところですね。
癸酉月干支の場合は官殺には任じるべく責が十分にあります。癸は通関はありますがそれ以上に官殺の剋のほうに目が行きます。癸水の生乙木は喜で浮木の憂いはありません。

 申酉月は金だけなのでそれほど難しいとは思えません。やはり、土が難儀です。土が絡まないと命の解明も楽ですね。でも上記のように乙などは癖の強い干ですから、これも注意するとよいです。やはり土と同じで乙も燥湿が問題で、生火できるかできないか、または水を受けれるならどの程度というのがポイントとなります。癸水生乙木といっても乙の力量をその度にみるべきだと思います。癸水多でも乙の燥湿の度合でずいぶんと異なるはずですから、やはり八字の調候、つまり火の在り様は大事ということですね。
  このような思考回路を巡らしていてもやはり、命理は水火なのだと行きつくところは同じです。陽先生がいつも口癖のように言っていましたが・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陽史明先生ご逝去

2012年08月06日 20時11分46秒 | インポート
陽史明先生のご冥福をお祈りします。
 
 あまりにも突然なお知らせとなります。昨日、中之島での大阪教室でした。ここ数か月、6月より陽先生のいない講座となっていました。
 講座中、突然に先生の奥様からのご連絡、そしてご長男様には教室までお運び頂いてのご報告でした。7月27日午前10時35分ご逝去であったそうです。
 体調の良くないことはわかっていましたが、こんなに早いお別れになるとは・・・私たちは誰も想像だにしていませんでしたから、ただ、ただ茫然と・・・!
 思い起こせば、数限りない感動的な解明を何度聞いたことでしょう。はるばる四国から行ってでも値打ちある一言が聞けたのです。書やメールでは聞けない奥義が必ずありました。陽先生の残された「最新四柱推命理論」は昨年11月に出版された「四柱推命・実践と理論」によって集大成された形とはなりました。まさに思い残すことのない偉業ではありましたが・・・・まだまだ未熟な私は聞きそびれたことは数限りがありません。あれも聞いておけばよかった、これも・・・・と。一方で、「もう、離れて自分でしたら・・・」と言う声も聞こえてきます。
 
 数名の師範、準師範で残された陽明会を盛り立てていかなければと・・・私たちは固い結束をして進んでいく決意です。仲間は素晴らしいと思います。理論に恥じないように研鑚を積んでいこうと強い決意ではあります。またそうすることが先生に対する一番の供養だと思いますし、さらに勉強して命理を極めたいと思います。もう、わからないと言っても頼れないわけですから、自分たちで検証していく!・・・・これしかありません。ハチマキを締めなおさねばと・・・・歯を食い縛ってます(少しオーバー?)。
先生の命日は私の誕生日。バースデー&メモリアルデイとなってしまいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の終わりは感傷的?

2012年08月03日 20時53分02秒 | インポート
 赤いハイビスカスです。これは昨年の鉢。亜熱帯化しているので冬越しは簡単ですね。 

★フリートーク
 冴えわたる 夏夜のしじまに夜露して 小さきものの 息を潜めおり

久しぶりに短歌を・・・
 「冴えわたる」といえば、初秋の月夜の凛とした空気を思い出すのですが、時節は未だ、暑気にあえぐばかりです。寝つけずに夜の冷気にあたっていますと地の気の冷えていることに気がつきます。ふと空を見上げれば、煌々と夏夜であることを忘れさせるほどに月は冴えわたっているのです。すべての生活音も消え去ったかと思うほど静かであれば、かすかな小さな虫たちの息も感じます。月明かりで夜露が光り、夏の終わりを感じずにはいられません。地表ではすでに生き物たちが次の季節を待ちわびているということでしょう。ホッとしますね。
 
 「三伏生寒」という言葉があります。未月は燥で暖。対する丑月は寒で湿の極み。ですが、未月の土旺が丑月に対抗するほど燥ではないということです。次の季節への橋渡しですから、すでにこの時期には寒気は潜んでいるということだそうです。夏至をすぎて三度めの庚の日を「初伏」といい、四度目を「中伏」といい、立秋が過ぎて最初の庚の日を「末伏」といいます。合わせて「三伏」です。「初伏」は未月の土旺近辺で、このころになると寒の気が忍び寄っているということだそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする