二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

二葉清友会(東洋医学研究所)新年宴会

2008年01月07日 | 鍼灸
1月6日(日)、名古屋の東洋医学研究所 所長 黒野保三先生が中心となって結成される”二葉清友会”の新年宴会に行ってきました。この会は東洋医学研究所=二葉清友会、両者は心身のように一つでありその芯の部分である大切な会であります。鍼灸医療を行う者の人間性、あるいは人生においての心のあり方、人間関係、感性など、政治、経済、医学、医療、鍼灸界、自然、歴史、など黒野先生の豊富な知識・智慧や幅広い人間関係からの出来事、鍼灸界のために、患者さんのために熱い情熱とたゆまぬ努力を継続してこられた先生の歴史などから、自分達の日常の心の在り方について勉強させて頂く貴重な会です。

新年宴会は新潟、広島、静岡、石川などで開業している弟子も集まり、60名ほどの大きな会となりました。そして参加させて頂くたびに、若い後輩達が増えているということに感嘆してしまいます。やはり熱い情熱、鍼灸医療の真実を語る先生のところに、地球の引力のように引き付けられる魅力、オーラのようなものを感じ、あるいは光に集まる虫のように(笑)集まってくるのでしょう。

有意義で楽しい時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。

黒野先生の言葉で印象に残ったことを書かせて頂きます。
鍼刺激は先端医療であるということを言われていました。東洋医学研究所HPの1月1日コラムにも書かれていますが、遺伝子学、そこから派生する発生学、細胞小器官、酵素、トランスポーターなどの分子生物学、脳への影響など、鍼刺激とはもうそこまで勉強していかないといけないということでした。先生は治療方法などもそうですが根拠のないこと、絵空事は一切言われないし、文章などにもされません。
それほど高度な治療法であるから、自分がどんな鍼をうち、どこを刺激し、どれだけの強さで鍼をうっているか分っていなければいけないということも言われていました。「どうだ、それだけコントロールして鍼を打てているか?」と聞かれた時、「はい!」と返事はできませんでした。まだまだ鍼灸医療、医学に対する意識が低いなと反省したと同時に、新たなる「喝」を入れて頂いたような新鮮な気持ちも頂きました。また鍼治療は素晴らしい治療であるという、明るい未来、自分のやっている治療法への自信(過信してはいけませんが)、心が興奮する希望も併せて頂きました。
高度な治療法であるから、それを行う人間は常に心を、人間を鍛錬し、感性のアンテナが錆びないように磨き上げておかなければいけない。そして技術を患者さんに提供するのだから、毎日、自分の鍼の打ち方がどうなのか、これでいいのか、患者さんの治療を始める前に、練習しなければいけないということでした。先生は今でも毎日練習を欠かさないという話を聞いて、さらにさらに反省でした。技術を磨くということはそう容易いものではないということを肝に銘じました。

心の面では、自然の原理原則、東洋思想や東洋の叡智が集まり熟成された日本文化を見直し、現在、失われつつある、本来の「日本人の心の在り方」を日常に実践していくこと。それが患者さんのためであり、社会に貢献できる人間づくりである。それを踏まえて元気に、明るく、朗らかにできれば、なおよろしいということでした。

感じたことを全て書くと長く長くなってしまうので、印象が強かったことを書かせて頂きました。

先生から修行中に「田中君は何も知らんな」と叱って頂いた言葉を心の中枢に置き、今年一年、学、術、心の切磋琢磨に熱い情熱を注いでいくぞ~と強く誓わせて頂いた貴重な時間でした。

コメント
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