二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第9回合同学術研修会 参加

2008年04月12日 | 鍼灸
4月6日(日)、午前中は合同学術研修会へ参加しました。午後からは健康フェアの方でボランティア活動を行いました。いくつか行事が重なったため参加人数は少なかったですが、充実した2時間であり勉強になりました。

≪内 容≫

◎症例報告:顔面麻痺に対する鍼灸治療の一例
                     水野海騰 先生


いつもの勉強会なら症例報告は45分ほどなのですが、今回は人数が少なかったことと、その後の題材が用意されていなかったので、2時間、この症例報告の検討を行いました。ベテランの先生の意見、そして、今回発表の水野先生は中国で長く研修されていたので、中国での顔面神経麻痺治療の考え方や、方法が聞けて、充実した発見の多くあった講習会でした。

症例は、69歳男性。初診の1ヶ月前に原因不明の右顔面神経麻痺とともに右目の痛みと乾燥、その他の症状を訴えて来院されました。発症後3日で耳鼻科へ受診し初診の4日前まで治療を受けたようですが、若干改善したものの、多くの症状が残っていたので紹介で来院されたそうです。

約3ヶ月で22回の鍼灸治療を行ったところ、顔面麻痺症状はほとんどなくなり、他覚的に見て少し口角が下がっているかなという感じまで改善されました。40点柳原法(表情筋スコア)では3点から40点まで回復しました。また、これは大きな改善ポイントであると私は思っていますが、まったく食欲がなかった患者さんが、22回を終わるころには「なんでも美味しくて仕方がない!」までに食欲が出てきたそうです。これこそ鍼灸治療の良い意味での副作用(こっちが大事か?!)だと思います。

顔面神経麻痺は現在、発症時点で検査をされ重症度を判定されるそうです。また、急性期を過ぎてもなお症状が改善されない患者さんは西洋医学的には治癒が非常に難しくなります。このように急性期を過ぎた時点での治療としては鍼灸治療は非常に効果があります。また、急性期の顔面神経麻痺の患者の対応も勉強ができ、臨床において役に立つ情報が満載でした。

日々勉強、日々情熱、です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第29回健康づくりフェア 鍼灸マ体験コーナーへ参加

2008年04月12日 | ボランティア活動
4月5日(土)、6日(日)に行われた第29回健康づくりフェア 鍼灸マッサージ体験コーナーへボランティアとして参加してきました。

金沢・健康を守る市民の会が主催、テーマが「予防接種を受けよう」でした。市民の健康に関する団体(医師会、薬剤師会など)が多く参加され、多くのイベントが2日間にわたり開催されました。

金沢市鍼灸マッサージ師会として、1人でも多くの市民の方々に鍼灸マッサージの良さを知って頂くため、このイベントには毎年参加させて頂き、私も一員となり、体験コーナーへ参加してきました。2日間で会員総勢16名で、市民の皆様に施術させて頂きました。

今年は天気が良く、温かく、桜も七部咲きくらいかな~と言った感じで非常に天候に恵まれました。室内ではありましたが、私たちも気分よく施術させて頂きました。天候のせいもあってか2日間で140名余りもの方々に施術を体験して頂くことができました。


このような活動に参加していつも思うことは、鍼灸治療を体験したことのない人が多いということです。ここ数年、毎年、体験コーナーを訪れている人も中にはおりますが「はり・きゅう治療は初めてです」「はり・きゅうは怖くて行けませんでした」「はり・きゅうは、いいことは分るが、どこの治療院へ行けばいいか分からない」という人が多かったです。

まだまだ鍼灸の啓蒙が足らないし、自分もまだまだ力不足だと勉強になりました。逆に考えると、鍼灸治療はまだまだ需要があるということだと思います。市民の皆様にいい刺激を頂き、明日からの診療を頑張ろうと、思いを新たにした、そんな2日間でした。



金沢健康プラザ玄関から撮影



左は今回の活動のお世話役、新保先生、右は山本先生



仕事を終え、最後に記念撮影 皆様、ありがとうございました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする