インドの経済発展にはパワーがあり、日系企業も多く資本を投入しています。今回のサブプライム問題があっても、7~8%の経済成長率を維持しているようです。さて、これが本当のインドの姿でしょうか。
インドは80%がヒンドゥ教、13%がイスラム教の国で、人口は11億人を超えます(パキスタンは97%がイスラム教、1.5%がヒンドゥ教、人口は1億6千万人強)。
次のような報告があります。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
マハラシュトラ州の州都ムンバイは、アラビア海を臨むインド西海岸に位置する同国最大の都市。約1600万人の人口を抱え、金融と商業で栄えるこの都市は、インドの中の“夢の街”と称されることもあります。
街全体が好況に沸きかえる街というイメージを抱いていました。でも、それは、現実ではありませんでした。いくつかの高層ビルが建っている他はほとんどスラム。高層ビルの間にはスラムがカーペットのように広がっているのです。
ごみが散乱し、雨が降るとすぐに下水が溢れて悪臭が漂う、狭くて、暑くて、息苦しい大小のスラム。世界最大と言われるムンバイのスラムには、この街の人口の約75%が暮らしているとも言われています。
もっとも危険なのはストリートチルドレンです。ストリートチルドレンは、暴力や搾取、人身売買などの危険に晒されやすいのです。病気になっても、誰も病院に連れて行ってくれないでしょう。
インドには4億2000万人の子供がいます。そのうち、出生が登録されるのは35%だけ。47%の子供が栄養不良で、小学校に入学しても卒業できるのは4人に1人。生きるために、皆に頼り、物乞いをしなければいけない、そんなムンバイのストリートチルドレンは、推定約20万人にのぼります。
~あるスラムに暮らす家族~
「人生の中で一番楽しいことは何ですか?」
食事の時にお父さんに尋ねました。すると、お父さんは答えました。
「何もないです。こんな人生、もう飽き飽きです。楽しいことなんて一つもありません」。
私には掛ける言葉が見つかりませんでした。同じ質問をお母さんにすると、お母さんは何も答えられず、泣きだしてしまいました。子供の成長が楽しみ、一家揃って食事をしている時が一番楽しい。そう答えてくれると思っていました。頑張って働いているのに、どうしても生活がよくならない―お母さんはもう、疲れきっていたのです。
インド政府も社会的弱者の救済に取り組むなど、懸命に努力が行われています。どうしたら子供たちが平等なチャンスを与えられ、その可能性を最大限に伸ばすことができるか?
一番大切なのは、あきらめないこと。私たちにもできることがたくさんあるはずです。
『ユニセフ ニュース VOL.215
アグネス大使のインド視察報告』より
どこの国にも貧富の差があります。格差があります。陰と陽があります。社会的弱者の物質的貧困と、富める者の心の貧困を改善し、世界の貧困がなくなれば様々な問題が解消されるのではと思います。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_orange.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_orange.gif)
わたしはインドの津々浦々まで旅をしました。そして、うつろな目をした惨めな人間の標本たちを見たのです。それがインドなのです。そうした牛糞の山に囲まれた粗末な小屋に、つましい掃除夫が住んでいます。けれどもみなさんは、彼らのうちにこそ、叡智の粋が集められているのがおわかりになるでしょう…
『人類の知的遺産 64 ガンディー』 森本達雄 著
ガンディーの生きていた、イギリスや西洋の様々な影響を受けて発展しだした頃のインドの状況です。現在、インドは本当に豊かな国になったのでしょうか。翻って日本は…、先進国と言われる国々は…。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_2.gif)
二葉鍼灸療院 田中良和
インドは80%がヒンドゥ教、13%がイスラム教の国で、人口は11億人を超えます(パキスタンは97%がイスラム教、1.5%がヒンドゥ教、人口は1億6千万人強)。
次のような報告があります。
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マハラシュトラ州の州都ムンバイは、アラビア海を臨むインド西海岸に位置する同国最大の都市。約1600万人の人口を抱え、金融と商業で栄えるこの都市は、インドの中の“夢の街”と称されることもあります。
街全体が好況に沸きかえる街というイメージを抱いていました。でも、それは、現実ではありませんでした。いくつかの高層ビルが建っている他はほとんどスラム。高層ビルの間にはスラムがカーペットのように広がっているのです。
ごみが散乱し、雨が降るとすぐに下水が溢れて悪臭が漂う、狭くて、暑くて、息苦しい大小のスラム。世界最大と言われるムンバイのスラムには、この街の人口の約75%が暮らしているとも言われています。
もっとも危険なのはストリートチルドレンです。ストリートチルドレンは、暴力や搾取、人身売買などの危険に晒されやすいのです。病気になっても、誰も病院に連れて行ってくれないでしょう。
インドには4億2000万人の子供がいます。そのうち、出生が登録されるのは35%だけ。47%の子供が栄養不良で、小学校に入学しても卒業できるのは4人に1人。生きるために、皆に頼り、物乞いをしなければいけない、そんなムンバイのストリートチルドレンは、推定約20万人にのぼります。
~あるスラムに暮らす家族~
「人生の中で一番楽しいことは何ですか?」
食事の時にお父さんに尋ねました。すると、お父さんは答えました。
「何もないです。こんな人生、もう飽き飽きです。楽しいことなんて一つもありません」。
私には掛ける言葉が見つかりませんでした。同じ質問をお母さんにすると、お母さんは何も答えられず、泣きだしてしまいました。子供の成長が楽しみ、一家揃って食事をしている時が一番楽しい。そう答えてくれると思っていました。頑張って働いているのに、どうしても生活がよくならない―お母さんはもう、疲れきっていたのです。
インド政府も社会的弱者の救済に取り組むなど、懸命に努力が行われています。どうしたら子供たちが平等なチャンスを与えられ、その可能性を最大限に伸ばすことができるか?
一番大切なのは、あきらめないこと。私たちにもできることがたくさんあるはずです。
『ユニセフ ニュース VOL.215
アグネス大使のインド視察報告』より
どこの国にも貧富の差があります。格差があります。陰と陽があります。社会的弱者の物質的貧困と、富める者の心の貧困を改善し、世界の貧困がなくなれば様々な問題が解消されるのではと思います。
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わたしはインドの津々浦々まで旅をしました。そして、うつろな目をした惨めな人間の標本たちを見たのです。それがインドなのです。そうした牛糞の山に囲まれた粗末な小屋に、つましい掃除夫が住んでいます。けれどもみなさんは、彼らのうちにこそ、叡智の粋が集められているのがおわかりになるでしょう…
『人類の知的遺産 64 ガンディー』 森本達雄 著
ガンディーの生きていた、イギリスや西洋の様々な影響を受けて発展しだした頃のインドの状況です。現在、インドは本当に豊かな国になったのでしょうか。翻って日本は…、先進国と言われる国々は…。
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二葉鍼灸療院 田中良和