アフガニスタンのバーミヤンに住む子どもたちの「今」を描いた映画『子供の情景』が、日本での一般公開を前に、ユニセフハウスで特別試写会が行われ、その際、映画を監督した、ハナ・マフマルバフさんから日本の支援者のみなさんへご挨拶がありました。
そのご挨拶を紹介します。
「私は今20歳ですが、11歳から、やはり映画監督だった父と一緒にアフガニスタンに何度も行って、住んだこともあるので、アフガニスタンのことをよく知っています。
映画を撮りに行っているのに、人々があまりにも悲惨な状況の中に生きているのを見て、父も私たちも映画を撮るのを止めて、みんなを救うために、パンを買って分けたり、水を分けたりといったことをしていました。ある日、私はその時11歳だったのですが、父がパンをあげた11歳の女の子が父の腕の中で亡くなってしまうという出来事がありました。
アフガニスタンを救うためと言ってアフガニスタンに侵攻して、アフガニスタンを壊してしまった人たちがたくさんいます。この地球上で、たくさんのお金を使って他人の国を破壊することが多く見られますが、そのお金を少しでも再建のために使えば、今の地球はもっと平和で、みんながもっと良い暮らしができるようになると思います。父がよく言っていたのですが、空から爆弾を落とす代わりに本を落としていたら、どのくらいアフガニスタンを救うことができるでしょうか。
アフガニスタンを救うために侵攻してきた人たちは、破壊をした後、再建をしないでアフガニスタンを出ていってしまいました。要するに、アフガニスタンを忘れてしまったのです。そして、世界はまたアフガニスタンのことを忘れてしまっています。みんなの注目は別の破壊される土地に向かってしまいました。
父はアフガニスタンの中でたくさんの学校を作り、アフガニスタンの教育のため、様々な活動をしました。私も父とともにいろいろな町を回り、自分の目で見て、子どもたちの教育について考えたことがたくさんあります。アフガニスタンの様々な地域で学校を見て回ったとき、また、イランの中にあるアフガンの学校を見て回ったとき、ユニセフの存在を強く感じました。今、この場を借りて、心からユニセフに支援をしているみなさまに感謝したいのです。アフガニスタンの子どもたちを忘れなかったのはユニセフだけでした。
『子共の情景』は決して「楽しんでください」とは言えない映画ですが、映画を観ながら、アフガニスタンの痛みを感じていただければ幸いです」
『ユニセフ・ニュース』 vol.222 より抜粋
この『子供の情景』は、アフガニスタンの子どもたちの学校への思いや、未だに癒えてない心の傷を描き、2007年、ローマ映画祭でユニセフ賞を受賞した作品だそうです。
世界を見て回った人の言葉は重いですね。大切ですね
自分の生活を振り返り、そして世界の状況を見つめると、自分がいかに幸せかがわかります。ありふれた、普通の日常が実は世界では普通ではなく、すごく贅沢であることが分かります。
広い視野を持ち、弱い者の立場になって、相手の痛みや幸せを我がことのように感じることが大切だなと、私はこの文章を読んで思ったのでした。
そして、思っているだけではなく行動すること、明るい未来のため、社会のため、子どもたちのため、自分を高めて、小さな一歩を踏み出すことが肝心かなとも思いました。
お金に限らず、すべての地球上の物質は、それを利用する人の心によるのだと思いますね
これからも広い視野と温かい心ですべてにおいて対応していきたいと思います。
二葉鍼灸療院 田中良和
そのご挨拶を紹介します。

「私は今20歳ですが、11歳から、やはり映画監督だった父と一緒にアフガニスタンに何度も行って、住んだこともあるので、アフガニスタンのことをよく知っています。
映画を撮りに行っているのに、人々があまりにも悲惨な状況の中に生きているのを見て、父も私たちも映画を撮るのを止めて、みんなを救うために、パンを買って分けたり、水を分けたりといったことをしていました。ある日、私はその時11歳だったのですが、父がパンをあげた11歳の女の子が父の腕の中で亡くなってしまうという出来事がありました。
アフガニスタンを救うためと言ってアフガニスタンに侵攻して、アフガニスタンを壊してしまった人たちがたくさんいます。この地球上で、たくさんのお金を使って他人の国を破壊することが多く見られますが、そのお金を少しでも再建のために使えば、今の地球はもっと平和で、みんながもっと良い暮らしができるようになると思います。父がよく言っていたのですが、空から爆弾を落とす代わりに本を落としていたら、どのくらいアフガニスタンを救うことができるでしょうか。
アフガニスタンを救うために侵攻してきた人たちは、破壊をした後、再建をしないでアフガニスタンを出ていってしまいました。要するに、アフガニスタンを忘れてしまったのです。そして、世界はまたアフガニスタンのことを忘れてしまっています。みんなの注目は別の破壊される土地に向かってしまいました。
父はアフガニスタンの中でたくさんの学校を作り、アフガニスタンの教育のため、様々な活動をしました。私も父とともにいろいろな町を回り、自分の目で見て、子どもたちの教育について考えたことがたくさんあります。アフガニスタンの様々な地域で学校を見て回ったとき、また、イランの中にあるアフガンの学校を見て回ったとき、ユニセフの存在を強く感じました。今、この場を借りて、心からユニセフに支援をしているみなさまに感謝したいのです。アフガニスタンの子どもたちを忘れなかったのはユニセフだけでした。
『子共の情景』は決して「楽しんでください」とは言えない映画ですが、映画を観ながら、アフガニスタンの痛みを感じていただければ幸いです」
『ユニセフ・ニュース』 vol.222 より抜粋
この『子供の情景』は、アフガニスタンの子どもたちの学校への思いや、未だに癒えてない心の傷を描き、2007年、ローマ映画祭でユニセフ賞を受賞した作品だそうです。
世界を見て回った人の言葉は重いですね。大切ですね

自分の生活を振り返り、そして世界の状況を見つめると、自分がいかに幸せかがわかります。ありふれた、普通の日常が実は世界では普通ではなく、すごく贅沢であることが分かります。
広い視野を持ち、弱い者の立場になって、相手の痛みや幸せを我がことのように感じることが大切だなと、私はこの文章を読んで思ったのでした。

お金に限らず、すべての地球上の物質は、それを利用する人の心によるのだと思いますね



二葉鍼灸療院 田中良和