二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

アフガニスタンからお金の使い方を考えてみた ②

2009年07月07日 | 社会
アフガニスタンのバーミヤンに住む子どもたちの「今」を描いた映画『子供の情景』が、日本での一般公開を前に、ユニセフハウスで特別試写会が行われ、その際、映画を監督した、ハナ・マフマルバフさんから日本の支援者のみなさんへご挨拶がありました。
そのご挨拶を紹介します。

 「私は今20歳ですが、11歳から、やはり映画監督だった父と一緒にアフガニスタンに何度も行って、住んだこともあるので、アフガニスタンのことをよく知っています。
 映画を撮りに行っているのに、人々があまりにも悲惨な状況の中に生きているのを見て、父も私たちも映画を撮るのを止めて、みんなを救うために、パンを買って分けたり、水を分けたりといったことをしていました。ある日、私はその時11歳だったのですが、父がパンをあげた11歳の女の子が父の腕の中で亡くなってしまうという出来事がありました。
 アフガニスタンを救うためと言ってアフガニスタンに侵攻して、アフガニスタンを壊してしまった人たちがたくさんいます。この地球上で、たくさんのお金を使って他人の国を破壊することが多く見られますが、そのお金を少しでも再建のために使えば、今の地球はもっと平和で、みんながもっと良い暮らしができるようになると思います。父がよく言っていたのですが、空から爆弾を落とす代わりに本を落としていたら、どのくらいアフガニスタンを救うことができるでしょうか。
 アフガニスタンを救うために侵攻してきた人たちは、破壊をした後、再建をしないでアフガニスタンを出ていってしまいました。要するに、アフガニスタンを忘れてしまったのです。そして、世界はまたアフガニスタンのことを忘れてしまっています。みんなの注目は別の破壊される土地に向かってしまいました。
 父はアフガニスタンの中でたくさんの学校を作り、アフガニスタンの教育のため、様々な活動をしました。私も父とともにいろいろな町を回り、自分の目で見て、子どもたちの教育について考えたことがたくさんあります。アフガニスタンの様々な地域で学校を見て回ったとき、また、イランの中にあるアフガンの学校を見て回ったとき、ユニセフの存在を強く感じました。今、この場を借りて、心からユニセフに支援をしているみなさまに感謝したいのです。アフガニスタンの子どもたちを忘れなかったのはユニセフだけでした。
 『子共の情景』は決して「楽しんでください」とは言えない映画ですが、映画を観ながら、アフガニスタンの痛みを感じていただければ幸いです」

『ユニセフ・ニュース』 vol.222 より抜粋


この『子供の情景』は、アフガニスタンの子どもたちの学校への思いや、未だに癒えてない心の傷を描き、2007年、ローマ映画祭でユニセフ賞を受賞した作品だそうです。

世界を見て回った人の言葉は重いですね。大切ですね
自分の生活を振り返り、そして世界の状況を見つめると、自分がいかに幸せかがわかります。ありふれた、普通の日常が実は世界では普通ではなく、すごく贅沢であることが分かります。

広い視野を持ち、弱い者の立場になって、相手の痛みや幸せを我がことのように感じることが大切だなと、私はこの文章を読んで思ったのでした。そして、思っているだけではなく行動すること、明るい未来のため、社会のため、子どもたちのため、自分を高めて、小さな一歩を踏み出すことが肝心かなとも思いました。

お金に限らず、すべての地球上の物質は、それを利用する人の心によるのだと思いますね これからも広い視野と温かい心ですべてにおいて対応していきたいと思います。

二葉鍼灸療院 田中良和
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アフガニスタンからお金の使い方を考えてみた ①

2009年07月07日 | 社会
本日の新聞にも新彊ウイグル自治区で暴動が起こり140名以上の人々が死亡したニュースが新聞の1面を飾っていました。悲しいことです。

イラン、インド、パキスタン、アフガニスタン、中国内陸部などアジア一帯が不穏な空気に包まれています。9・11テロはアルカイーダの犯行だとしたアメリカ政府は、その指導者ウサマ・ビン・ラディンを匿っているタリバンを攻撃目標にしアフガンを戦争に巻き込みました(真実なのかは…)。また、イラクにおいては、フセイン大統領が核兵器を保持しているとして、イラクを戦争に引き込み、フセイン大統領を処刑しました。その後、核兵器など大量破壊兵器はイラクには確認されず虚報であったことが分かりました。そのために多くのイラクの罪なき人々が死亡し、またイラク・アメリカ両軍関係者にも多くの死者がでました。

戦争は世界の平和と愛を求める多くの人々、あるいは地球という環境においても、利益になるものは何も生みません。生むとしたら、戦争を利益として、あるいは地下資源を我が物にし、資本主義経済(お金)における冨を手中にしようとする人たちにとっては利益となるのでしょう。実際、イラクはアメリカがイラクに攻め入る前よりも悲惨な状態になっているようです。また、イラクの国益を生む石油がメジャーはじめ多くの外資に油田開発の権利を入札という形で渡してしまいました。いろんなことが新聞に書かれていますが、これで軍事的にも、経済的にもイラクは占領されたのではないのかなと私は思ってしまいました。

イラク、アフガンは、9・11同時多発テロにおいて、アルカイーダという本当にあるのか、ないのか分からない組織のとばっちりを受けて戦争を起こされてしまいました。実は、そこには地下資源をめぐる裏の事情も見え隠れしています。また、9・11同時多発テロ自体、真相が解明されていません。ビルの破壊のされ方、ペンタゴンの飛行機が突入した場所の矛盾、火災では特殊合金で出来ていたツインタワービルは崩壊すること自体おかしく矛盾している、など、矛盾だらけのあの事件は真相を解明すると、様々な嘘がたくさん出てきそうなニオイさえします。日本政府も29名もの尊い日本人の命を失われたにも関わらず、アメリカ政府に真相追及の要求もしていません。それを命をかけて国会で、様々な場所で訴えているのは、民主党の藤田議員です。国民の安全を守るのは政府の責任ではないでしょうか。

私たち日本のある極東アジアも世界の情勢に呼応するかのように北朝鮮のミサイル問題に揺れています。日本政府は新型ミサイルの導入や、戦闘機の購入も行うようですが、本当に北朝鮮からミサイルが発射されたのを確認した人がいるのでしょうか北朝鮮がミサイルを撃ってくる=防衛費を値上げして対抗する武器を買え!…そんな短絡的な思考でいいのかと思ってしまいます。本当に北朝鮮がミサイルを発射したのかは私たちはテレビの映像やニュースで間接的に知るだけです。本当なのかと考えることも必要だと思うのです。数十億円もする戦闘機や武器を買うくらいなら他のお金の使い道がたくさんあるように思います。

戦争で平和は実現しません。皆が幸せに暮らせる世界をつくることもできません。地球環境も破壊します。炭酸ガスの排出削減を行うなら、まず、戦闘機、戦車、ミサイルなどの武器、戦艦、劣化ウラン弾、白リン弾、クラスター爆弾など罪もない人たちを傷つけ、地球環境を破壊するものをまず削減すべきでしょう。

日本はすごく物質的には豊かです。しかし、これは世界の多くの人たちのおかげ様で成り立っています。日本だけで食料を自給することもできないし、エネルギーをつくることもできません。物をつくる原料もありません。しかし、世界の富はほんの2~3割の人が享受しているだけで、多くの世界の人々は、貧困、国家戦争、民族紛争、搾取、人身売買など悲惨な状況の中で暮らしています。それも皆、先進国という(本当に先進なのか)国に住む人々のために富が流れていってしまうのです。当の先進国でも格差、倒産など多くの問題が噴出し、資本主義経済、グローバル経済という一部の人だけに富を集中させるシステムの破綻が浮き彫りになってきているように感じます。

現代社会ではお金は大切なものです。確かにそうです。しかし、使い方が大切です。お金は手段であって目的や目標ではありません。夢を実現するための手段に使われるものです。世の中を見回すと、日本だけを観ても、「こんなところにお金を使わなくても…無駄」「公金をこんな使い方するなんて…」という例がすぐに発見できるのではないでしょうか。自分の生活に置き換えてもそうかもしれません。

お金は生まれるべくして生まれたのなら、その使い方、そのお金を使う人の心によりお金の価値が左右されることになります。自分の私腹を肥やしどんな方法を使ってもお金を目的として奪い使うのか、世のため人のために役立つ自分をつくるためにはどうしたらいいかという心持ちでお金を使うか、まったくお金の価値が変わってくると思うのです。

長くなりましたのでパート2へ つづく

二葉鍼灸療院 田中良和
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