二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

鍼灸マッサージ師会 女性青年部 主催 ナイトセミナー

2009年07月31日 | 鍼灸
7月25日(土)、能登島の割烹旅館「勝雄館」にて、(社)石川県鍼灸マッサージ師会 女性青年部主催の「ナイトセミナー」が開催されましたので参加してきました…って私が女性青年部長をしていますので、行かないと始まりませんよね。

金沢市鍼灸マッサージ師会の交流会終了後、午後8時~9時の1時間の予定でしたが、熱が入り20分ほど超過。旅館の方からは「翌朝の朝食の準備があるので9時半までには終わってくださいね」と言われていましたので、ギリギリでした でもいいセミナーになり、明日からの臨床に何らかのプラスになる話が盛りだくさんでした。

◎内 容
  演 題:私が今思うこと~未来に向けて~
      「今ここ」から思うベテラン先生の過去そして未来
  講 師:林 俊秀 先生 林針灸院 院長
              (社)石川県鍼灸マッサージ師会 会長
      川本力雄 先生 かわもと接骨院・針灸院 院長
              (社)石川県柔道整復師会 副会長
              (社)石川県針灸師会 監事


20名ほどの若手、中堅、ベテランの先生方がナイトセミナーに参加して頂きました。講師の先生方も、その話に耳を傾ける会員にしても、前に行われた金沢市鍼灸マ会の交流会にて美味しい食事と美酒を頂き、気分よくナイトセミナーに入っていけたと思います。ということにしときましょう

1時間余りではありましたが、先生方の生き様の一端を垣間見ることができ非常に貴重な有意義な時間になったのではないかと思います。

林先生は、26年もの間、金沢市、石川県の鍼灸マッサージ師会の中心となり、また、全鍼師会でもスポーツセラピー部長、マッサージ部長などを務め、鍼灸マッサージの普及、あるいは鍼灸マッサージの保険治療(委任払い)の向上に向け過去も現在もご尽力されている先生です。開業されて46年目を迎えられたベテランの先生です。


 熱く、元気よく語る、林先生

川本先生は、(社)全日本鍼灸学会に昨年まで存在した地方会(石川地方会)の会長を9年間勤められ、また(社)石川県針灸師会の副会長などを歴任され、業界団体、学術団体の両方で活躍され、現在は(社)石川県柔道整復師会の副会長をされています。非常に人情がありカリスマ性のある先生であり、私がこの鍼灸の道に入るきっかけになった先生です。JATAC認定アスレティックトレーナー、日本陸連C級トレーナーの資格を持ち、星稜高校野球部のチームスタッフで選手の治療をして頂いています。私も高校現役時代、治療をして頂いておりました。あのニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜が星稜在学中3年間ケアを行った先生です。星稜野球部の甲子園出場時には春夏あわせて14回にわたり帯同され、選手を支えてこられました。開業されて40年目を迎えられたベテランの先生です。


 盛りだくさんの経験を語る、川本先生

現在は私も星稜高校野球部のチームスタッフとして選手のケアをさせて頂いておりますが。大会での大事な場面や、ケガの程度が強いときには今でも先生にお世話になっております。

林先生には、血気盛んな若いころは、朝方まで同年代の先生方と、世の中の流れや鍼灸や医学の勉強に励んだお話や、昭和30年代、40年代は鍼灸マッサージの保険の委任払い運動を患者様のため、会員のため、積極的に頑張ってきたお話がありました。ほんと近いところではありますが歴史の流れを知った感じで勇気づけられるお話が多かったです。

川本先生は、林先生とともに金沢から車でご一緒に乗ってこられ、その車中で本日の打ち合わせができていたようです。さすがですね 冒頭では、感激・感動することの大切さのお話がありました。

先生が鹿児島の知覧特攻平和会館に行った際、特攻隊として戦闘機に乗り込む前に両親にあてた若者の手紙をみて涙が出るほど感動したということでした。「今まで育てて頂いた親を思い、親に感謝し」書く手紙には心がこもっています。文字に命があります。「両親のため」「国を守るため」戦争はいけないことであるにしても、この他を思う純粋な心は大切に受け継いでいかなければいけないのでしょう。また。そこにこそ”人生の本来の幸せ”があるのではないでしょうか。

北里柴三郎の銅像に記されている言葉で、氏の生き様を一言で表す「終始一貫」という言葉を目にした時、これだと思ったそうです。他の意見は聞かないというのではなく、自分がこれだと思ったこと、目標として定めたことに関しては貫き通す姿勢が大切だということです。

「今を一所懸命」努力していけば、必ず自分に通ずる道ができるものとの話もありました。銭儲け、銭儲けばかり考えていては一時的によくても、うまくいかなくなる。「利他の心」こそ大切であるというお話もあり、患者様のみならず自分と接する全ての人、または、大きい意味では、この日本も、世界も同じ地球に住んでいるのだから、すべての人を思い、自然を思い、自分が自分がではなく、他を思いやる気持ちの大切さも再認識させて頂きました。

鍼灸マッサージは素晴らしい仕事であるから、これからも行政と対話をし広く国民の皆様に知って頂きたいというお話もありました。

また、甲子園大会が8月8日から開幕しますが、バックスクリーンの上に国旗、大会旗とともに「F」の文字が中心にある紫の旗があります。これは高校野球に大切な三つのFを表します。フェアプレイ、ファイト、フレンドシップがそれです。正々堂々、全力で戦い、試合ができるのも同じ目標に向かう友がいるから、と私は解釈しているのですが。その「三つのF」の話をされ、これはどんな場合にも大切なことであり、甲子園に行くことになり学んだことだというお話でした。星稜の野球部について甲子園へ14回帯同している先生ならではの話ですよね。

会員からの「診療する際のこだわりは」という質問に…
林 :治したいという気持ちをもって治療にあたる
   大きい病気になる前に処置できるように伝える
川本:皮膚から骨まで全体を診る
   上から診る
   まず患者様の体に触れる
   手を目にするまで感覚を磨く
   足音を聴く

最後の質問「先生方の情熱の源泉はどこにあるのか
林 :”患者様のため””社会のため”その一言に尽きる
川本:常に学ぶ姿勢を忘れない 脳に定年はない
   命キラキラ、心キラキラ、いつもでも青春という心
   いい人と交わり、いい風景を観て、いい書物から学ぶ

女性青年部の企画としては初めての企画でしたが、皆に喜んで頂き、また、講師の先生方にも「ここへ来て、話をしてよかった」と言って頂けましたので、大成功だったと思います。

実はこの後の「ミッドナイトセミナー」の方が盛り上がったのですがね。
皆様、午前3時・4時まで盛り上がったご様子。よかった。よかった。

素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございます


二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
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