12月15日(水)、毎月恒例、酔耀会が開催されましたので参加しました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
この日も午後8時30分~午前1時と長丁場でしたが、時間が短く感じられる熱気あふれる勉強会とりました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
☆ 内 容 ☆
・臨床報告:積聚治療を考える
【大内先生】
鍼灸診療における治療方針(証)を決定する方法として脈診ありますが、これは会得するまで鍛錬が必要であり、術者の感覚が非常に研ぎ澄まされなければならず難しいのです。その点、日本で発展した腹診は分かりやすいし臨床にも応用できるという観点から、今回は積聚治療を臨床にどう使っていけばよいか考察をして頂きました。特に経絡積聚治療という、ある先生独自の方法についてです。いろんな意見が出て面白かったですが、お腹は臓器が詰まっている場所でもあり、胃腸もあり、非常に大切な場所です。腹診に関しては漢方治療では重要視されています。当院でも重要視していますが、さらに認識を深めさせて頂きました。質疑応答が飛び交ったので積聚治療の症例報告は次回ということでした。
・書籍抄読:代替医療のトリックを読んで
【太田(信)先生】
前回、さわりだけお話して頂いた抄読を、今度は内容を充実させて発表して頂きました。この本は、鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法などについて、科学的根拠があるのか?…根拠がない治療方法である!ということを書いた書籍です。書籍に鍼が出てくるということは、それだけ世界的にも認識があるのか、広まりを見せている治療でることを示すものであるとも思います。この書は、ほぼ否定、批判です。しかし、鍼灸師としては読んでおくべき本でしょうね。分厚いですが…笑。まあ、欧米諸国はいいものは取り入れるのが早いのですが、彼らは常に対比、批判によって自分の有意性を追求する文化を持っています。私が正しいと!。一面では必要なことなんですが、日本や東洋では類比や共通性を探ることで、新しいものを生みだしていく文化があります。難しい話になってしまいました。でも、刺激的な発表でした。
・症例報告&不妊症考察:より効果的な不妊症に対する鍼灸治療を目指して
【田中良和】
最近、1ヶ月の治療で妊娠され、心拍が確認された症例報告をご紹介。その後、当院では生体制御療法(黒野式全身調整基本穴を使用した太極療法)をベースに治療を行うのですが、その際、併用療法として、妊娠効果を高めるため下肢や上肢の要穴を選んで、鍼をしたりパルス治療を行います。その際の、経穴(ツボ)を選ぶ考え方として、素問や霊枢など東洋医学の古典にはどう記載してあるか、東洋医学的な考察を行いました。この観点からはあまりアプローチしていませんでしたので、今後、さらに検討し、高度生殖医療あるいはその前の段階での妊娠をより効果的に助けるお手伝いができるように勉強していきたいと思います。また、次回は科学的見地から、卵子の発生から発育、着床までの流れを勉強し紹介できればと思っています。
・実 技:筋肉の触診~筋肉を触ろう!~
【粟 先生】
本日のメニューは、大・小菱形筋。僧帽筋の下にあり頸椎や胸椎から肩甲骨につく、働き者の筋肉です。先日来からの浅い部分の筋肉から少し深いところへ進んできました。ここでも、「ここが境い目か!?」「ここの部分の経穴は何だ?」「この筋肉に対して、鍼はどんな方向に打つ?」「指圧する時、効果的に押さえる時はこうする」など、いろんな意見が出てきます。非常に勉強になります。
本日も1ヶ月の臨床や鍼灸医療に対する思いや悩みなどをぶつけあえ、有意義な時間を過ごさせて頂きました。
”学問を始めるときは、もちろん文字の書かれた所を読んで学ばなくてはいけない。学問が上達してくれば、字の書かれていない書、すなわち天地自然の理を読み取るようにすべきである”
(言志四録より)
さまざまな書物からの学び、また日々の臨床は文字の書いていない人体という小宇宙(天地自然)からの学びなんだと思います。その二つの間で、悩み、もがき、疑問を抱きながら、答えをみつけていくのが私たちの仕事なのでしょうね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_en.gif)
それは全て「患者さまのため」ですね。そんな熱い熱いハートを持った鍼灸マッサージ師の集まりが酔耀会なんですね。仲間に感謝です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
二葉鍼灸療院 田中良和
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
この日も午後8時30分~午前1時と長丁場でしたが、時間が短く感じられる熱気あふれる勉強会とりました。
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☆ 内 容 ☆
・臨床報告:積聚治療を考える
【大内先生】
鍼灸診療における治療方針(証)を決定する方法として脈診ありますが、これは会得するまで鍛錬が必要であり、術者の感覚が非常に研ぎ澄まされなければならず難しいのです。その点、日本で発展した腹診は分かりやすいし臨床にも応用できるという観点から、今回は積聚治療を臨床にどう使っていけばよいか考察をして頂きました。特に経絡積聚治療という、ある先生独自の方法についてです。いろんな意見が出て面白かったですが、お腹は臓器が詰まっている場所でもあり、胃腸もあり、非常に大切な場所です。腹診に関しては漢方治療では重要視されています。当院でも重要視していますが、さらに認識を深めさせて頂きました。質疑応答が飛び交ったので積聚治療の症例報告は次回ということでした。
・書籍抄読:代替医療のトリックを読んで
【太田(信)先生】
前回、さわりだけお話して頂いた抄読を、今度は内容を充実させて発表して頂きました。この本は、鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法などについて、科学的根拠があるのか?…根拠がない治療方法である!ということを書いた書籍です。書籍に鍼が出てくるということは、それだけ世界的にも認識があるのか、広まりを見せている治療でることを示すものであるとも思います。この書は、ほぼ否定、批判です。しかし、鍼灸師としては読んでおくべき本でしょうね。分厚いですが…笑。まあ、欧米諸国はいいものは取り入れるのが早いのですが、彼らは常に対比、批判によって自分の有意性を追求する文化を持っています。私が正しいと!。一面では必要なことなんですが、日本や東洋では類比や共通性を探ることで、新しいものを生みだしていく文化があります。難しい話になってしまいました。でも、刺激的な発表でした。
・症例報告&不妊症考察:より効果的な不妊症に対する鍼灸治療を目指して
【田中良和】
最近、1ヶ月の治療で妊娠され、心拍が確認された症例報告をご紹介。その後、当院では生体制御療法(黒野式全身調整基本穴を使用した太極療法)をベースに治療を行うのですが、その際、併用療法として、妊娠効果を高めるため下肢や上肢の要穴を選んで、鍼をしたりパルス治療を行います。その際の、経穴(ツボ)を選ぶ考え方として、素問や霊枢など東洋医学の古典にはどう記載してあるか、東洋医学的な考察を行いました。この観点からはあまりアプローチしていませんでしたので、今後、さらに検討し、高度生殖医療あるいはその前の段階での妊娠をより効果的に助けるお手伝いができるように勉強していきたいと思います。また、次回は科学的見地から、卵子の発生から発育、着床までの流れを勉強し紹介できればと思っています。
・実 技:筋肉の触診~筋肉を触ろう!~
【粟 先生】
本日のメニューは、大・小菱形筋。僧帽筋の下にあり頸椎や胸椎から肩甲骨につく、働き者の筋肉です。先日来からの浅い部分の筋肉から少し深いところへ進んできました。ここでも、「ここが境い目か!?」「ここの部分の経穴は何だ?」「この筋肉に対して、鍼はどんな方向に打つ?」「指圧する時、効果的に押さえる時はこうする」など、いろんな意見が出てきます。非常に勉強になります。
本日も1ヶ月の臨床や鍼灸医療に対する思いや悩みなどをぶつけあえ、有意義な時間を過ごさせて頂きました。
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さまざまな書物からの学び、また日々の臨床は文字の書いていない人体という小宇宙(天地自然)からの学びなんだと思います。その二つの間で、悩み、もがき、疑問を抱きながら、答えをみつけていくのが私たちの仕事なのでしょうね。
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それは全て「患者さまのため」ですね。そんな熱い熱いハートを持った鍼灸マッサージ師の集まりが酔耀会なんですね。仲間に感謝です
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二葉鍼灸療院 田中良和