二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

日本人について考える ①

2011年05月13日 | 地球環境・大自然
東日本大震災の復興は、予算や資金面から、インフラ面、自然環境、農業、漁業、原子力発電所も含めた環境面、避難所生活を強いられている人たちの生活、心や身体の問題、多くの問題が山積であり、出口がまだまだ遠く感じられます。

そんな中、被災した人々を救おうと、世界からもそうですが、多くの日本人が救援物資や義援金を出して、自分のできる活動を行っています。

瓦礫の山を自衛隊やボランティアの人たちが撤去して頂いています。あるいは避難所生活をしている人たちの支援を行う人もいます。津波や地震によって破壊された原子力発電所で命がけで最悪の事態を避けるため、日夜働いて頂いている作業員の人たちもいます。

被災された方々は、プライバシーもない、思い通りにならない生活を強いられていますし、住み慣れた土地を離れなければならない人たちもいます。家族や親戚の人たちと、辛いお別れをした人たちもたくさんおいでになります。そんな中にあって、被災者であるにも関わらず、自分より辛い他の人たちのことを気づかっている人たちもたくさん報じられています。

他の諸外国では、大きな災害にあった時には、街は暴動や破壊、略奪などで見ることも耐えない光景になるようです。救援物資も奪い合いです。でも、日本では、皆で助け合い、そして、協力していくことが普通であり、当たり前なのです。

日本人とは何か素晴らしい力を秘めているな~と思うのです。金持ちだ、権力があるという力ではありません。私たちのDNAに受け継がれた何かがあるんではないかと思うのです。
日本に住む外国の人たちにも、この大震災で素晴らしい活動をされている皆さまもたくさんおいでになります。私は思います。日本という風土の中で、日本人の本当の人情に触れ、親しんだ人たちは皆、日本人ではないかと思うのです。これは私が思うだけですから。日本人というより、地球人とでもいいましょうか。人は皆、人間という意味においては平等ですからね。

さて、そんなことで「日本人って何だ」というのを私の切り口で、ちょっと考えてみたいな~と思います。

大震災の避難所に天皇、皇后両陛下はじめ皇族の皆さま方も被災した国民を、お見舞いに行かれている姿が報道されています。有り難いことです。
日本という国は、2千年余の長きにわたり天皇が国民の安寧を願い、祈り、治めてきた国です。簡単に言ってしまってはいけないのかもしれませんが、天皇は昔から民の幸せを願い祈るのを仕事とされています。このように長きにわたり、政権や時代が変わっても、国を根本的に治める人(天皇)が変わらないという国はありません。それくらい尊い存在なのです。

日本という国の創造期のことを伝えるものに神話というものがあります。その神話を書き記したものが「記・紀」と言われる『日本書記』と『古事記』です。

その『日本書紀』の「天孫降臨の条」には…

≪「皇孫」に勅(ミコトノリ)して曰(ノタマ)はく「葦原の千五百秋(チイホアキ)の瑞穂の国は、是、吾が子孫(ウミノコ)の王(キミ)たるべき地(クニ)なり。璽皇孫(イマシスメミマ)、就(イ)でまして治(シラ)せ。行矣(サキクマセ)。宝祚(アマノヒツギ)の隆(サカ)えまさむこと、当に天壌(アメツチ)と窮り無けむ」とのたまふ≫

と書かれている。

意味は”その土地は、今、たくさんの葦が生えているようなところだけど、千五百年たてば、すばらしい理想の国となる。そのすばらしい国づくりに励んでいきなさい。そして大切な心をもって国づくりに励んでいけば、おまえの子孫と日本の国は天地が続く限り、永久に栄えていく、そういう国づくりをお前に頼む」と、アマテラスオオミカミがニニギノミコトに話されたというものです。

神話を信じる信じないということではありません。天皇も天地の運行と人が調和して生きる(または活きる)ことができるようにお祈りをされ、また人間は宇宙、地球の一部であるという事実があり、また、そこで起こる気象や出来事はこの天の運行に則って行われていることは避けようがない事実ですよね。実際、人間が創造する全てのものは地球の恩恵を受けているわけですから…

そうすると、人間は天地間、いわゆる大自然に生かされているということであり、日本人というのは、日本の大地、風土、気候など、この大自然からの恵みをベースにして成りたっていると思うんですね。

「日本人とは、日本の土地、風土、気候など大自然の運行によって形成されている」

と、私見ではありますが、考えてみました。

それを踏まえて、パート②へ行きたいと思います。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ライオン

2011年05月10日 | 日常
先日、鍼灸仲間と金沢の繁華街「片町」に飲みに行った時のお話。

鍼灸仲間とお酒を交わす時は、鍼灸業界の話、男女関係の話、趣味の話、まあ飽きることなくいろんな話をするわけですけど、最後は鍼灸治療や考え方などの話になり、激論となるわけです。

お酒が入れば入るほど…

そんな激論になった時には、お勘定の時に「お店に迷惑かけたな~」と思う訳です。声も大きくなってしまいますしね。他のお客さんは意識の中から消え失せて…本当に悪いお客さんです。いつも反省しています。

さてさて、そんな鍼灸仲間と片町の「トコトンクラブ」というスナックへ行ってきました。仲間の紹介です。ここは、不況知らずのようで、いつも満員のようですよ。

ママも明るく、雰囲気のいい店です。

もう一つの要因は、ママの息子さん。息子さんは知的障害というハンデキャップがあるんです。生まれながらにハンデキャップを背負った人ほど純粋で、一所懸命で、素直なんだと、どの人を見ても思うのは私だけでしょうか

そして、そんな人たちは何かに秀でた才能を発揮することがあるんですよね。

ママの息子さんは絵が上手で、本も出版しているんですよ。松元伸乃介 君です。金沢では知ってる人は知ってるんですよ。プチ有名人って感じかな。

そのお店で、お客さんに頼まれると、その人の印象を感じ取って、動物の絵で表現してくれるわけです。

「今」の私を観て描いてくれたのがライオンでした。



中央のライオンの絵は「今の私です」肉食系ですよ

周りの字は、ライオンに例えての話が読んでいる本の中にあったので、書き加えてみました。

    ライオンは 事なきときは 悠容自若たるも
    事あれば直ちに躍起し 変に応じ 機に処し 
    あるいは疾風 あるいは悠々
    遅速緩急極めて鮮やかに 出所進退する
    そして 事止めば 静かなること泰山の如し
    これ百獣の王 ライオン也


要は、頑張るときは、頑張れ、休むときは、思いっきり休め、ということなんでしょうかね。違うか

前方の、酔・耀・翔、は思いついた漢字を書いてみたんです。

今度、飲みに行った時には、どんな動物になっているか楽しみで~す。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぶらり散歩 ~東山茶屋街~浅野川周辺~

2011年05月09日 | 日常
5月4日(水祝)、朝から保険のレセプトや仕上げる書類を作成していましたが、何か運動したくなり、お昼にちょっとぶらり散歩へ出発。


 観光客気分で東山茶屋街をぶらり


 洋食の有名店『自由軒』…並んでますね~
 ここ美味しいんですよね。


 浅野川周辺をぶらり


 気持ちよい陽気


 美味しそうな八重桜


 浅野川で遊ぶご家族を激写

散歩からの帰路で、途中の「お多福」で食事をすることに。

お腹がかなり空いたので、親子丼と冷やしこまだれうどんを注文。

店員の男性に見覚えが…

向こうの方から「野球部だったよね」と声がかかる。

星稜高校時代の同級だったので~す

これも何かの縁ですね。やっぱ運動するといいことがあるみたいです。

心地よい散歩の後、帰宅して再び書類作成作業に入ったのでした。

運動すると、これが精神を集中することができ、作業がはかどるんですよ

少し余裕のある一日を過ごしたとさ…おしまい

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011 春 北信越高校野球石川大会 準決勝

2011年05月09日 | 高校野球
5月7日(土)、春の北信越高校野球石川大会の準決勝が行われました。

診療があったのですが、いてもたってもおられず昼休みに県立野球場へ向かったのでした~



3回表の途中から7回裏まで観てきました。

 第124回北信越高校野球石川大会 

 準決勝  5月7日(土)  石川県立野球場 

   星 稜  遊学館 

   遊 学 002000000 2
   星 稜 001000000 1



 大野君


 森山君


 西川君

星稜3安打、遊学館5安打。

相手投手は落ち着きがあり、スライダーなどの切れのある変化球を武器に投球を組み立ててきます。ストレートもほどほどにいい球です。打てない球ではありません。星稜打線は観ているとみな同じような感じで凡打を繰り返していた感じがします。相手投手が良かったからかもしれませんが、1点を返した後は、本当に単調な打撃でした。

ここも夏までに克服していくべき課題でしょうね。甲子園へ行くには必ず対戦する相手なんですから。

2点を先制された次の回に1点を返したことは、なかなかいい雰囲気でしたし、唯一打撃で良かった点ですね。

投手は大野君、森山君、西川君の順番で、ほぼ3回ずつの登板でした。それぞれにいい投球だったと思いますね。2点を取られたのは大野君ですが、点数を取られた後の、落ち着きを観ていると、3回の何球かだけが失投だったように感じます。

その失投を遊学館の主軸打線が逃さなかったということでしょう。この試合の敗因はやはり打撃。特に主軸が機能したかしないか、という差ではなかったかなと私は思いますね。











夏の甲子園へ向けての課題が多く見つかり、かつ、得るものも多かった大会だと私は感じますね。

確かに負けはしたのですが、このチームを見ているとなんだか ワクワク するんですよね。その ワクワク感 の答えが何なのか…2ヶ月後にその答えを発見できるんじゃないかと思います。

頑張れ 星稜の選手たち

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011 春 北信越高校野球石川大会 準々決勝

2011年05月08日 | 高校野球
5月5日(木祝 こどもの日)、春の北信越高校野球石川大会 準々決勝が開催されましたので、朝から選手とともに球場へ行き、観戦しました。


 球場へ入る前にミニSLが走っていました~



 第124回北信越高校野球石川大会 

 準々決勝  5月5日(木祝 こどもの日)  石川県立野球場 

   星 稜  金沢錦丘 

   錦 丘 012000 3
   星 稜 30107X 11  (7回コールド)



 西川君

西川君は三者連続三振からの立ちあがりでした。「んん~今日はいい感じ」と思いきや、2回からやや軸足に体重が乗り切っていないピッチング先頭バッター相手4番にクリーンヒットを打たれてから調子を崩し、3失点。まだまだ波がありますね。トーナメント戦は、短期間の自分との戦い。相手を倒すにはまず自分をコントロールしていかないとね。まだまだ夏の大会まで改善点がありますね。

でも大丈夫


 森山君 ネットにピントが…

リリーフした森山君は、本当に今大会に成長度を見せています。これからまだまだ進化しそうですね。4回から相手打線をピシャリと抑えました。単調にならず、やや抜けるボールはありましたが、冷静にピッチングを組み立て、力が抜けたいいピッチングでした。球速は、周りからの見た目よりバッターには速く感じるかもしれませんね。

今後のさらなる進化が楽しみですね
バッティングもピッチィングも自信というオーラを感じました。

錦丘の左投手はなかなかの好投手でした。マウンドさばきを観ていると気持ちも勝気なようです。内角の球も多く、これから夏にかけて成長すると、なかなか嫌な存在になるかもしれませんね。星稜も13安打を打っているのですが、相手の守備に助けられたところもあります。それがなければ厳しい試合になっていたかもしれません。











好投手というのは、なかなか得点はできないのですが、相手の守備に助けられるのではなく、自分の打撃の軸を崩さないで、好投手の必ずある失投を見逃すことなく、打線を繋げていって欲しいです。相手のやる気を削ぐような打線に成長して欲しいですね。

守備、攻撃ともに課題はまだ多くあると感じます。一試合一試合、成長していけばいいんじゃないでしょうか。


 三遊間を死守するショート北村(兄)、サード北村(弟)

これでベスト4、5月7日は準決勝で、遊学館高校との対戦です。今までのチームのようにはなかなか試合は運ばないと思いますが、高みを目指し、一歩一歩進んでほしいですね。



二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011 春 北信越高校野球石川大会 3回戦

2011年05月07日 | 高校野球
本日、祝日(憲法記念日)でもあり、診療も休診でしたので、星稜の試合を観てきました。

今日の試合は、昨秋の石川大会にて惜敗を喫した桜丘高校でした。選手たちも体調が良く、非常にリラックスの中にも気合が見られ、試合前はいい雰囲気でしたね


 応援席

 第124回北信越高校野球石川大会 

 3回戦  5月3日(火祝)  金沢市民野球場 

   星 稜  金沢桜丘 

   桜 丘 00002000  2
   星 稜 00023014x 10  (8回コールド)


序盤はなかなか得点に繋がらなかったものの、各選手よくバットが振れていました。先取点は5番 森山君のライトポール際へのソロホームランを口火に2点を取りました。その裏に2点をとられ同点となるも、「ここで点が欲しい」というところで、1番 北村君が弾丸ライナーでレフトスタンドへソロホームランを放ち、相手の勢いを止めました。それからは連打で突き放しました。
最終8回には、8対2の場面から2年生の2番 今村がライトスタンドへ公式戦では生涯初のツーランホームランを放ち、コールド勝ちを収めました。


 陸の


 帝


 王

 星稜


 森山君、先制ホームランでホームイン

終ってみれば13安打。

課題としてはバントの徹底と、7・8・9番の下位打線がもう少し仕事をすること、そして、4番の山本君の調子が戻ってくることでしょうかね。山本君に関しては、上へ進めば進むほど打つようになると感じます。バットは振れているのですからね。



先発は大野君。全体的には調整は良好。4回に連打を浴びた時の心の状態や、チームの雰囲気をどうもっていき、負の連鎖を封鎖するか、その辺りは課題でしょう。こんな場面はこれからもありますから。


 先発の大野君

西川君は最終回に1回だけ投げ、三者連続三振。バックネット裏で観ていたソフトバンクホークススカウトマンの村松君は「もうちょっと観たかったな~」と嬉しいような、悔しいような感想を漏らしていました。


 締めは西川キュン

さて、これでベスト8。準々決勝の相手は金沢錦丘高校、丘対戦の最後ですね左の好投手がいて、打撃も好調の様子ですので、また気を引き締めて試合に臨んでほしいな~と思いますね

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

身体の中心はどこにあるか? ~姿勢と丹田から考える~ 平成23年5月 東洋医学研究所コラム

2011年05月07日 | 東洋医学研究所 コラム
東洋医学研究所のコラムが更新されました 

 『身体の中心はどこにあるのか?~姿勢と丹田から考える~』 

      東洋医学研究所グループ 二葉鍼灸療院(金沢市) 院長 田中良和

『身体の中心はどこにあるのか?~姿勢と丹田から考える~』 研究所コラムはこちらをクリック!


今月の担当は私です。

このコラムでは姿勢と身体の機能についてをシリーズとして主に書かせて頂いています。スポーツ選手を診るにつけ、一般の患者さまを診るにつけ、この姿勢ということは重要だと私は考えています。

姿勢が悪いからいろいろな身体症状や病気、あるいはスポーツパフォーマンスの低下や障害に繋がっていくのか、あるいは、なんらかの身体的異常があり、そのサインとして重力下における姿勢バランス維持のため姿勢が悪くなるのか、どちらが先がは分かりませんが、必ず何らかのサインであることは確かだと思います。

その姿勢を考える際、日本人ということを考慮に入れると、他のどの国にもないくらい坐る文化というのが発展してきました。坐り方にもいろいろあるんですよね。その坐る文化が発展したためかどうか分かりませんが、日本では昔から腹(肚)を大切にしてきました。

特に日本では、臍下の下丹田(臍下丹田)が重要視されてきました。

ちなみに日本ほど”からだ言葉”が発達した文化はないようです。頭に思い浮かべてみても、「腹が立つ」「腹を据える」「腹に据えかねる」「腹を決める」「腹ワタが煮えくりかえる」「腹に収める」などなどたくさん出てきますね。

昔の日本人は、腹で物事を考え、腹を原動力に、あるいは活力にしていたのかもしれませんね。

腹を大切にすることは、腹式呼吸や大腰筋などのインナーマッスルを鍛える、腸菅免疫の重要性など現代にも通じることなのですね。

そんなことに関して、少し 自分の体の中心はどこにあるのか ということを皆さまに発見して頂き、生活に活かして頂きたいな~と思いまして書かせて頂きました。

是非、東洋医学研究所コラムをご覧くださいね

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第42回 加賀・三策塾(学術研修会) 参加

2011年05月06日 | 鍼灸
5月1日(日)、学術研修会である加賀・三策塾に参加しました。

ゴールデンウィークの最中ですが、勉強ですね

☆ 第42回 加賀・三策塾(学術研修会) ☆

  日 時:平成23年5月1日(日) 午前10時~正午
  会 場:石川県立盲学校
  内 容:鍼灸マッサージ研修会&業界・学会情報交換



 開会の挨拶は、常盤会長…右隅は司会の中田先生

勉強会の内容は、『筋骨格系マニュアル』の輪読、そして、DVDを観ながらの筋肉を触診する実技が行われました。まず、最初にDVDでは肘にある円回内筋を例に挙げて筋肉の触診のやり方が映像に流れました。



その後、ベッドにて臥位での、イスにて座位での、僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋、棘上筋、棘下筋、大円筋、小円筋の位置の確認と触診が行われました。「そんなもの分かるわい」と思いがちですが、深部筋肉などは特にですが、力の入り具合で触れる場合、感じることができる場合と、そうでない場合があるんですよね。基本なのですが、基本を疎かにすると経穴も正確にはとれなくなるんですよね。軽く皮膚を触る場合でも、その奥の筋層が関係あるんです。このようなことは、それ以前に酔耀会の実技にて意識はしていることなのですがね


 実技の様子


 臥位のモデル…豊島先生(筋肉が触診しずらい例 脂肪が…


 臥位のモデル…酔耀会では若い先生がモデルになるので…今日は私が実験台に


 座位のモデル…木下先生(ベテラン先生とは思えないギリシャ彫刻のような身体
 水泳やウォーキングを定期的に行っているとか… 素晴らしい

筋肉の触診に関して、たいへん対照的で分かりやすい二人のモデルさんでした

その後、『鍼灸医療 安全対策マニュアル』の輪読でした。ここでは「インシデントレポート」「鍼灸医療事故の予防対策」を勉強しました。
インシデントレポートとは、事故や事象として発生してしまったもの、あるいは未然に気づいて事故は起こらずにすんだものの、事故となり得た事象(ヒヤリ・ハットあるいはニアミス)のことです。その意義、ルール、システムの効果と限界などを学習しました。また、事故予防対策では、インフォームドコンセント、患者や家族との対話、医療面接、カルテ記載などを学習しました。治療技術とは関係のないことですが、社会のシステムとして仕事をしているのは鍼灸師も同様ですから、意識して勉強しておくべきことだと感じます。



最後は、常盤会長から、最近の鍼灸保険診療の問題点についての話がありました。保険診療と言っても、私たち鍼灸マッサージの保険は療養費の給付です。これから財政が厳しくなる中、どうしたら現状を維持しながら、少しでも鍼灸の保険の向上を図れるかなんですね。それは取りも直さず患者さまのためなのです。毎月、健康保険料を納めているわけですから、自分の受けたい医療、効果的な医療を選ぶのは患者さまの権利であり、国民の権利です。

そのためには、鍼灸師が勉強し、資質向上を図り、臨床研究を行い、常に患者さまにも、第三者にも分かりやすい医療を行うことが大切なんです。安全面もね。その点、近代科学、先端科学の発展は目覚ましく、「東洋医学は科学をもってしても…」「気の流れが…」というようなことを前面に出して診療を行っていたのでは、いつまでたっても鍼灸の現状は変わらないでしょうね。眼に観えない鍼灸の大事な部分を否定するわけではなく、古い善き伝統を大切にしながら、新しい科学に歩み寄る姿勢が大事だと私は感じます。

その観点からいくと、私が所属する東洋医学研究所グループでは、治療頻度、鍼の刺激の深さ、全身調整の治療(生体制御療法)、局所治療、すべてに一定の実証医学的、基礎医学的原則があり、非常に治療者も患者さまも分かりやすく、そして効果的です。何でも効くというわけではありませんが。その辺りは当院HPあるいは東洋医学研究所HPをご覧くださいね。

勉強すればするほど、勉強することがたくさん出てくるものですよね。どんな仕事や業界でも同様だと感じます。

※冒頭の写真は、会場駐車場の脇に咲いていたお花さんたちです

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日より今を

2011年05月04日 | 言葉のちから 心のちから
5月に入り、心に刻んでおきたい言葉をもう一つ。

~ 明日より今を ~

≪何事につけ、今日以後の人生に対する計画、つまり明日どうしよう、今後どうしようということを考えることは非常に必要ですけれども、もっともっと大切なことがあるんだよ。

それは、たった今を正しく生きるにはどうすりゃいいだろうということ。

これをたいていの人は忘れちゃいないかい? 明日はどこへ行こう、明後日は何をしようと考えて、現在只今を、ちっとも尊く生きてない人がありゃしないか?≫

『中村天風 一日一話』  中村天風財団 編


ただ今を尊く生きる…できているようで、なかなかできていないことですね

明日や数年後を憂いて、心配し過ぎたりしていることも多々あると思います。今の心が将来を創るとも言われています。ですから、今月も、今を尊く、ただ今の心のイメージは、自分が夢を実現している姿を思い描いて過していきたいな~と思いますね。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

善を積む

2011年05月04日 | 言葉のちから 心のちから
今年も早いもので5月になりました。

今月の、私が心がける言葉を書いておきたいと思います

~ 積善の家には必ず余慶あり ~

 積善の家には必ず余慶あり。積不善の家には必ず余殃(ヨオウ)あり。

≪この言葉は「善を積む家には子々孫々の後まで喜びがあり、不善を積む家には後世まで災禍がある」という因果応報の意味で使われるが、本来は、

日々の小さな善を積んでいけば必ず慶びに行き着き、日々不善を積んでいれば必ず禍に行き着くという意味。

何事も積み重ねていくと層が厚くなる。

だからこそ、何を積んでいくのか、層の薄いうちに細心の注意を払わなくてはならないという教えである。≫

『易経 一日一言』 竹村亞希子 編


どんな心で、何を人生に積み上げていくかですね。

その時も、けっして「自分はこれだけやっているのに~」とか「なぜ評価してくれないんだ」「どうして運が良くならないんだ」という見返りを求めずにやっていきたいなと思います。

感謝の気持ち、報恩の心、他利の精神を大事に今月もやっていきたいですね

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011 春 北信越石川大会 2回戦

2011年05月04日 | 高校野球
5月1日(日)、春の北信越高校野球石川大会の2回戦が行われました。

30日(土)が雷雨のため中止となり、1日の午前9時に時間が変更されての試合でした。私は午前中は研修会のため抜けることができなかったので、結果を携帯で調べながら研修会に参加するという状態でした。

心配はしていませんでしたが。

 第124回北信越高校野球石川大会 

 2回戦  5月1日(日) 弁慶スタジアム(小松末広野球場)

   星 稜  泉 丘 

   泉 丘 00000000 0
   星 稜 1000020X 0  


この試合の相手は、大会で星稜とよく対戦する相手です。進学校なれどいいチームをつくってきます。

本日はエースの西川君が完封。相手を2安打、四死球こそ少しありましたが、相手に三塁を踏ませないピッチングでした。そして14奪三振。彼のピッチングはここに来て急速に進化していっている感じです。

打線は7安打と少し抑えられましたが、選手の話を聞いていると、いい感じで振れているので全く大丈夫だと言うことです。監督もそう言っていますし、大丈夫でしょう。

3回戦では、昨秋に惜敗を喫した桜丘高校とです。スタッフ、選手ともに力まずに燃え上って欲しいと思います

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第16回 かなざわグリーンウォーク   番外編

2011年05月04日 | ボランティア活動
4月29日に行われた、第16回かなざわグリーンウォークにおいて、歩行者の皆さまの鍼灸マッサージケア活動に参加しました。

その番外編

金沢城公園や兼六園って、いつでも来れるからかもしれないですけど、あまり訪れないんですよね。兼六園なんて入園したのは……そんな程度なんですよね。

県外の知人などには「兼六園はいいよ~」なんて言っているのですが

せっかくのグリーンウォークなので、私も少し周囲を散策










 兼六園入口の「この木 なんの木 気になる木~」です。
 歩いてみないと、なかなか目に入りませんよね


 太田先生と石川門
 太田先生は兵庫出身で、大学も京都です。金沢はまだ経験していないことが多いとか。
 石川門周辺を歩いたのも初めてだそうな~

患者さまにいつも…

 「運動してくださいね」 「簡単にできる運動は”歩く”ことです」

とよく話しているので、時間がある時はしっかり歩かないといけませんね。

ということで、久しぶりによく歩いた一日でした。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第16回 かなざわグリーンウォーク   鍼灸マッサージケア活動

2011年05月04日 | ボランティア活動
4月29日(金祝 昭和の日)・30日にかけて、第16回かなざわグリーンウォークが、金沢城公園 新丸広場を発着点として行われました。


 スタート前の様子 


 スタート前に体操しましょう

金沢市鍼灸マッサージ師会では、昨年から金沢市が主催する、このウォーキングイベントにて歩行者のケア活動をさせて頂いております。

このイベントは今年から29日・30日の2日間の開催となり、私たちは29日にケア活動を行いました。

昨年は、早朝からの激しい雨、晴れたと思ったら激しい突風と、過酷な天候の中、足もびしょ濡れになっての活動でした。今年は、明け方少し雨は降ったようですが、いい天気となりました。少し肌寒く、風もやや強かったのですが、昨年の過酷な天候を経験しているので、ほぼベストなコンディショニングで活動できました。


 お天道様の声に導かれ 激写 気持ちいい

今年のグリーンウォークは、Aコースが5km ”犀川散策コース”、Bコースが9km ”金沢三文豪コース”、Cコースが15km ”湯湧ゆずのみち~塩硝街道~コース、それに加えて、湯湧温泉で一泊する90名限定のDコース15km+5km ”湯湧温泉満喫コース”の4コースが用意されていました。

参加者は、お子さまから人生ベテランまで、老若男女合わせて3300名余り。

石川県を始め、近隣の地方からの参加もあったようです。

午後9時スタートで午後4時までに会場まで帰ってくるという競争ではなく、歩きながら金沢の自然や街を満喫するという趣旨のようです。


 芝生では、身体を使った遊びの体験も。小さい頃は身体を使った遊びが大切
 私の持論でもありま~す

私たち鍼灸マッサージ師会は、会場の諸事情もあり午前8時に集合。15名の会員の先生方で歩行者のケア活動を行いました。今年は、天候も良かったこと、昨年の活動によりケア活動に対して周知がされていたこと、また、前回も鍼灸マッサージテントにケアに来て頂いた方が、今年もこのイベントに参加されており、また来て頂いたこともあり、多くの市民の皆さまにご利用頂けました。


 鍼灸マッサージテントです


 本日、活動頂いた先生方の集合写真

鍼灸マッサージテントの利用者数は180名です

昨年より70名ほど多かったですね。多くの皆さまにご利用頂きまして、有り難く思います。後日、ここで施術された歩行者が、会員の治療院を訪れたお話を聞きました。微力で地道な活動ですが、少しずつでも鍼灸マッサージの心身に対する効果、健康維持・増進に貢献できる力を市民の皆さまへ広めていきたいと思います。

やはり鍼治療などは未体験の皆さまが多かったですね。しかし、施術を受けて頂いた皆さまにはたいへん好評でした。来年もお願いしますとの声が多かったです

 活動風景 


 活動前の、「あんなこと、こんなこと」ミーティング
 

 受付準備
 

 初受療者を施術 
 

 施術


 大盛況


 施術


 笑顔 太田先生は半身だけ

いや~それにしても、終了後は心地よい疲れが私の心身を満たしていました。

これで本日の日程は終りと思いきや…

この後、金沢市鍼灸マッサージ師会の第1回理事会、そして、役員の親睦会があったのでした

まだまだ、長~い一日は続くのでした。

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする